あとがき及び、解説、キャラクター紹介 ※ご報告追記アリ

 あとがき執筆、作者の神取直樹でございます。まずはここまで読んでくださったことに感謝を。

 そしてここまで奮闘してくれた、本作主人公である、大宮銃夜、樒扇羽、安倍晴安さんの三人に多大なる拍手を。


 元々、長編ばかり書いていることもあり、あとがきを書くのが実は初めてで、何を書くべきか迷っております。が、とりあえず、本作を書くに至った経緯と、作中の思わせぶりな言動をしていた方々の解説、軽いキャラクター紹介で、このあとがきを締めようと思います。


■本作を書くに至った経緯

 前提として、本作は「行くも餓えるもこれ一重(以下、略称:行く餓え)」本編の番外編であり、本編参章、開戦編より登場する、大宮銃夜という人間が、如何にして生まれたのかを描いたものとなっております。

 銃夜という人物については、本編で書ききれないであろう情報が多くあります。しかし、物語の核心に迫る存在でありながら、それを本人があまり前に出さない性格をしているため、今回は、番外編という形で、彼の一部を公開した形にもなっています。


■作中で不穏な動きをしていた方々の話

 ネタバレにならない程度に、じんわりと、こちらは書かせていただきます。

 本作の銃夜を囲う陣営は主に以下に分かれておりました。


①安倍晴安率いる安倍家+α

 銃夜を家に滞在させることになった安倍家の陣営です。虐待を受けていた彼を人間らしく、子供らしく扱い、普遍の愛を与えています。出会ったばかりの銃夜にとってはその意味すら理解できない存在でしたが、本人の思考の整理、扇羽から受け継いだ記憶により、真に家族のような存在になりました。


②千宮百子率いる千宮家+大宮科夜

 作品中の時間よりも前から、千宮家が統治する地で暴れているミシャクジサマを鎮めるため、凄く頑張っていました。主に百子様が。

 内部の声としては、支族や他家から生贄を出そうという声がとても多かったようです。

 そんな中、大宮家鋸身屋のトップとなった科夜から『銃夜を生贄にして欲しい』という声があったため、百子様はそれに乗ろうとします。

 しかし、その案も後述の樒家によって潰され、最後の辺りは何もしていません。えぇ、千宮家に仕えているはずのゲンは動いていましたが。

 また、科夜は手を下すことは何もしていません。百子様に銃夜を献上しただけでした。そして、銃夜を殺したいと願っている彼は、未だ、この番外編では死んではおりません。指くわえてちょっとイライラしてそうな程度です。


③樒元治率いる樒家

 樒家は毒花として、千宮家に『銃夜は大宮家鋸身屋の当主にする』と進言し、ミシャクジサマ鎮静化を条件に、銃夜に関する権限を全て百子様から取り上げております。主に元治が主体で。

 この元治という男、作中何度か言われているように、呪術師として高い能力を持ち、更に、大宮家本家(宮家の実質的なトップの一つになる家)の婿でもあります。計算高く、知る者からすれば、何をするにも彼の手の上で踊らされているように感じるほど、何をしてくるかもわからないと言った感じです。

 そんな男が率いる樒家には、扇羽、野菊が重要な人間として本作には登場しました。野菊は元々、元治と同じく、樒という一族に生まれた、生粋の樒家ですが、扇羽や彼の双子の姉などは、養子、拾われた子として存在しております。

 今回の事件は、主に樒家の考えていた通りに事が進んだ形で終わっておりました。彼らの傍にあった被害は、彼等の身内である樒扇羽のみです。

 実質、本作で最も目的を達成できた陣営と言えます。


 以上から、凡そ、何処が黒幕なのかはわかるかと思います。しかし、それで全ての謎がわかるとは言えませんし、説明されていない陣営、個人もいますので、そこは次回の番外編か、本編で明かすことになるかと思います。その時は是非、ここで説明された話を思い出していただきたい次第です。


■キャラクター紹介

 本作では、本編の行く餓えで登場したキャラクターが多く登場しており、それに伴って、他創作家様によって創造されたキャラクターも多く登場しております。今回はそれらの行く餓え本編での初登場と、出典を公開いたします。それを以って、キャラクターを貸し出してくださった方への謝辞とさせていただきます。


大宮おおみや銃夜つつや:行く餓え開戦編にて初登場 オリジナル

しきみ扇羽せんば:本作初登場 オリジナル

安倍あべの晴安せいあん:行く餓え開戦編にて初登場 ミカヅキ様作 神々の協奏曲より出典


安倍あべの晴朝はれとも:行く餓え呪楽編にて初登場 ミカズキ様作 神々の協奏曲より出典 原典:不知火白夜様

安倍あべのはる:本作初登場 ミカズキ様作 神々の協奏曲より出典 

安倍あべの晴嵐せいらん:行く餓え開戦編にて初登場 ミカズキ様作 神々の協奏曲より出典


千宮せんのみや百子ももこ:行く餓え千宮編にて初登場 オリジナル

千宮せんのみや細好ささらえ:行く餓え千宮編にて初登場 オリジナル


しきみ元治もとはる:行く餓え死海編にて初登場 オリジナル

しきみ野菊のぎく:本作初登場 オリジナル

しきみ佑都ゆうと:行く餓え咲宮編にて初登場 オリジナル

しきみ臨零りんれい:本作初登場 オリジナル


葛木くずき龍ノ介りゅうのすけ:行く餓え死海編にて初登場 ミカズキ様作 神々の協奏曲より出典

札宮ふだみや源次げんじ(ゲン):行く餓え咲宮編にて初登場 オリジナル

豊宮とよみや一姫とき:行く餓え呪楽編にて初登場 オリジナル

大宮おおみや科夜しなや:本作初登場 オリジナル

裸女らじょ祐多ゆうた:行く餓え開戦編にて初登場 オリジナル


大宮おおみや漣夜れんや(レン):本作初登場 オリジナル

安倍夫妻の間にいた子:本作初登場 ミカズキ様作


ミカズキ様作 神々の協奏曲 創作サイト月光桜→http://mkzkmng.web.fc2.com/


 それでは、この文章を持ちまして、【捨てるに覚える子の慟哭を】完全完結とさせていただきます。

 ご愛読ありがとうございました。是非、行く餓え本編や、次回の番外編をお楽しみください。


【追記】

2018.7.29 600PV達成

2018.11.24 実は続編ありました

⇒ https://kakuyomu.jp/works/1177354054886181154

2018.11.30 700PV達成

2019.5.7 800PV達成

2019.6.11 900PV達成

2019.7.6 1000PV達成

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捨てるに覚える子の慟哭を 神取直樹 @twinsonhutago

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