妖怪温泉で働くことになった花梨。
様々な妖怪たちと交流しながら、仕事もばりばりこなします!
というのがストーリーラインなのですが、本当に行きたくなる、ここで暮らしたくなる、魅力的な温泉街が構築されていて、素晴らしいです。
まだ4話までしか読んでないので、レビューを書くには性急かと思います。
この温泉にはゆっくりつかりたいので、急いで読みたくないのです。
だから毎日ちょっとずつ、読み進めています。
しかし、そうなると最後まで読むのはけっこう先になってしまうので、我慢しきれずにレビューすることにしました!
読むことでなんだか癒され、ああ、ここいいなぁ……と思わせられる素敵な世界が構築されていますので、是非ご一読を!
自称「妖怪スキー」です
それが高じて、妖怪小説も書かせていただいております
そんな私がおすすめする妖怪小説「あやかし温泉街 秋国」
まず、本作に登場する妖怪たちは、とても人間臭く、おどろおどろしいイメージとは無縁です
そして、女性主人公…花梨ちゃんも、とても朗らかで、妖怪たちと過ごす日々に順応し、自然に楽しんでいる姿に好感が持てました
舞台となる温泉郷も、昔懐かしい風景と多様なお店、そして常春ならぬ「常秋」という紅葉が舞い散る風雅な隠れ里
これだけのシチュエーションがそろえば、日本人の心にきゅんきゅんこないわけがありません!
たくさんの妖怪たちに見守られながら、今日も花梨ちゃんは一生懸命働きます
さぁ、皆さんも、その仕事ぶりを覗いてみませんか?
きっと、心も紅葉のように、ほっこり色づきますよ?
主人公は「妖の世界」で、日常的かつ、ちょっと不思議な仕事を行います。
彼女の能力が高く、仕事をテキパキ進めているのと、妖怪たちが皆、フレンドリーであるのとで、楽しく読み進めることができます。
また、ただ仕事をこなすだけでなく、妖狐になったり、焼き芋をやったり。果ては妖怪の代行、看護まで。
ほのぼのとした、温かい雰囲気です。
天狗にぬらりひょん、あかなめと、古典妖怪がたくさん出てくることもあり、どこか懐かしい感じもします。
舞台となる場所への入り方は、ふらっ……と入っていく形で、もしかすると、日常の隣に、こんな場所があるかもしれない。
そんな思いも抱かせてくれます。