他人、その中にいる、自分。
- ★★★ Excellent!!!
いきなりの自分語りで恐縮ですが、
メンタリズム的振る舞い、
自分の仕事に活かせるよなぁ、
そう常々感じています。
要は接客業ってことなんですけどね。
そんな自分が冒頭でいきなり、
見事に操作されました。
「八割の人間が操作される」
問である、との事ですが、
ここで「残り二割であること」
に喜ぶのも、
またメンタリストの掌中である、
そう物語は語ります。
自分でない他人を操る。
思ったように動かないあの人を
思ったように動かす。
多分、人と関わる人なら、
永遠の願望でしょう。
この作品は、物語ですから、
どうしても因果応報的に
展開を寄せざるを得ません。
それはそれで事実だと思います。
激烈な幸福を志す人間は、
激烈な不幸を味わう覚悟か
求められるのでしょう。
ただ、この物語を読んでいても、
痛烈に感じられることがある。
結局、他人を理解できなきゃ、
他人は操れません。
物語が進むにあたって、
その辺りの要素が、
だいぶ上級者向けになっていきます。
っが、俺のように
「他人を意のままに見抜きたい!」
的スケベ心でこの物語を覗く方には、
予め申し上げておきます。
他人に寄り添えないやつは、
他人を操れやしないよ。
良くも悪くも、ここが真理なのです。
何故、そうなのか?
では、最後までこの物語を読んでください。
他人は、鏡合わせの自分です。