メンタリスト

作者 むらもんた

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★★★ Excellent!!!

いろんな面を持った、不思議な作品です。
タイトルにもなっているメンタリストである拓海は、心理学を応用し、ターゲットの女性を落とすことが出来るか、バーのマスターと賭けをしています。

こういうことを書くと女性読者は引いてしまうかもしれませんが、面白さはその先にあるので、できれば「本間南」の章まで読んでもらいたいなと思います。

そこまで読めば、私と同様、番外編「川瀬章吾」の話を読まずにはいられないはずです。こちらはハードな内容ですが、川瀬がなぜ拓海にゲームのようなことをさせたのかわかります。

作中出てくる心理テストは面白かったです。あなたは、何色のマフラーを思い浮かべるでしょうか?

★★★ Excellent!!!

心理学をテーマにしたヒューマンミステリー。
〇〇学、などと聞くと「堅苦しい」「小難しい」と言うようなイメージを持つ方も多いのではないだろうか?

しかし、メンタリスト松岡拓海の一人称視点で語られるこの作品、全くそんなことはない。
拓海の目的は「女性を口説いて相手から告白させる事」。
その目的の為に、心理学を用いた巧みな話術で女性の警戒心を解き、心を開かせ、自分へ好意を持つように誘導していく。

女性を口説くのに小難しい単語を並べるわけにはいかないだろう。作品も、誰にでも解りやすい、非常に平易でテンポの良い語り口で綴られて行く。
まるで読み手も、拓海の用意したボートに乗せられ、心理学の海にふんわりと漕ぎ出されて行くかのような心地良さを感じる。

ビターエンドの、少し大人っぽい恋愛模様も楽しみつつ、且つ、心理学の読み物としても充実した内容。
これを手に取れば、あなたもきっと、メンタリスト松岡拓海に口説かれてしまうことだろう。