ネットの闇。高度に発達したSNSツール。
主人公の女子高生はそんな世界に風穴を空けるツールを手に入れる。深淵にも近い人の裏側を覗いたとき、主人公が選んだ道とは?
文句なしに面白い。サイバーがテーマなのでかなり専門的な横文字が出てきますが、話の本筋はそこではなくヒューマンドラマ。横文字が苦手ならスルーしてもストーリーはしっかりわかります(勿論知ってるとより面白い)。
散りばめられた布石、センスの光る引き、そして圧巻の展開。
特に第二部の出来が素晴らしく、胸糞展開からのカタルシスは計算されつくされており、読んでいて気持ちが良かった。
一般文芸や文庫等が好きな人におすすめできる、高品質の小説です。