概要
つまり何が言いたいかというと「ガチャが回したい」これに尽きる。
ある日気づくと源平のハーバート・ウェストに詰問されていた。しかし僕は慌てない。何十回、何百回と繰り返された終わりの見えないリセマラの果てに、しまいには夢にまで出てきたオープニングだ。落ち着いてイベントをスキップすればお楽しみのガチャである。
「もしくはフランケンシュタイン博士のくせして、この姫様ってば見た目だけは清楚だよなあ」
暢気なことを考えながら、スキップボタンをタップする。タップする。タップす……タップ、タップ、タップ。おかしいぞ、反応しない。というより今僕はどこを叩いてたんだ?
そこまでくれば僕も気づかざるを得なかった。自分が『九郎判官浄瑠璃綺譚』の世界に主人公(プレイヤーからの通称は「偽若丸(ニセワカ)」だ)として転生してしまったらしいことに。
「もしくはフランケンシュタイン博士のくせして、この姫様ってば見た目だけは清楚だよなあ」
暢気なことを考えながら、スキップボタンをタップする。タップする。タップす……タップ、タップ、タップ。おかしいぞ、反応しない。というより今僕はどこを叩いてたんだ?
そこまでくれば僕も気づかざるを得なかった。自分が『九郎判官浄瑠璃綺譚』の世界に主人公(プレイヤーからの通称は「偽若丸(ニセワカ)」だ)として転生してしまったらしいことに。
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