五月雨輝の乱れ書き

五月雨輝

第1話 天哮丸戦記完結によせて

天哮丸戦記のあとがきを書き忘れていました。

ここで書くついでに、ずっとやってみたかったエッセイを始めてみたいと思います。私の好きなもの、本の話からプライベートや仕事の話まで、色々適当に書き散らかします。


まずは、このほど完結した天哮丸戦記についてです。一部、活動報告とかぶります。


天哮丸戦記、完結いたしました。


まずは、これまでお読みくださった方々に厚く御礼を申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。


終わってみれば、全221話、808,798文字と言う凄い長さとボリュームになってしまいました。

連載開始は2015年5月ですので、二年十ヶ月ほど、約三年に渡って書いていたことになります。

これだけ長い間、よくもまあこんなに長い物語を書き続けたもんだと思います。


正直な話、二年目ぐらいから、何度か打ち切りにしようと思ったことはありました。

アクセス解析見ると、ほぼ毎日、ロボットを除いて少なくとも一人は読んでくださっている方がいるのですが、感想などの反応は無し。趣味で書いているので別に気にしないでいましたが、それがずっと続くとちょっと悲しくなります。久々に感想が来た、と思っても、まともに読めてないことがわかるとんちんかんなものや、やられてばかりで読むのが辛い、と言った悪意のある感想ばかり。

流石に嫌になって来て、何度も真剣に打ち切ることを考えました。


しかし、Twitterなどでは褒めてくださる読了ツイートをちょこちょこいただいてもいましたし、また反応をしてくれなくとも読み続けてくださっている方々はありがたい読者様なんだからと思い、全ての読者様の為に続けようと思いました。


また、本作は私が大学生の時以来、十年ぶりぐらいに書いた小説でもあるので、これだけは何としてでも完結させてやる、と思い、環境の激変でしんどくなった時期にも、深夜に寝ぼけ眼を擦りながら書き続けました。


おかげさまで、今は無事に完結させることができて、ほっとしていると共に充実感でいっぱいです。

止めずに書き続けて来て本当に良かったです。ありがたいレビューもいただきましたし。芝原岳彦さん、レビュー本当にありがとうございました!


それにしても、これだけ長い作品は、もう今後書かないでしょう。

私は10代の時に昭和の大作家の作品に大きな影響を受けているせいで、どうも大長編志向にあります。

天哮丸戦記も、これだけ長い物語にするつもりは無かったのですが、プロットを全部組み終わってみたら、いつの間にかこれだけのボリュームになり、また実際に書き始めてみたら、当初の予定を大幅に上回る長さになってしまいました。

でもこれだけの長い物語をアマチュアの状態で書き続けるのは精神的体力的にも本当にしんどいですし、ウェブのコンテストや公募にも出せません。

あまりいいことがないのです。

なので、長編小説が好きなので今後も長編は書き続けますが、できる限り10万字から20万字と言った長さにおさめて行くつもりです。


また、本作の天哮丸戦記は、時代小説に馴染みの無い10代~20代前半の読者向けに、読みやすいライトな時代小説を、と言うコンセプトがあるのですが、このライト時代小説と言うのも、もうあまり書かないと思います。書いても一、二作かなあ。


何故なら中途半端だから。私としては、和田竜先生や、公家武者松平信平のような感じを目指しているのですが、多くのウェブの読者様方にとっては、ライトな歴史時代物と言うと、恐らく転生転移のイメージがあるのだと思います。しかも一人称。歴史時代のランキング上位もほとんど転生転移ですしね。

その為、何というか、ウェブのラノベ愛好者からは「なんだ時代小説か。転生も転移もないじゃん」と思われ、歴史時代小説ファンからは「なんだラノベか」と思われ、どっちにもあまりうけずに中途半端になってしまったような気がしているのです。私個人の勝手な印象ですが。

なので、今後はこういうのはやめて、公募も視野に入れて正統派の時代小説を書こうと思います。


しかし、本当に完結させることができて充実感、満足感でいっぱいです。

今後についてですが、活動報告にも書きました通り、しばやく休んだ後に更新を停止していた「紅き龍棲の玉座」の再開と、上述の通り、新作の正統派時代小説の構想にとりかかろうと思います。


新作時代小説は江戸期を舞台にします。

江戸時代物は、商業でうなるほどある、やりつくされている、考証がちょっと面倒、などの理由で避けていたのですが、逆に時代小説を書いて行くなら避けては通れないところでもあります。

一度は江戸時代物で書かなければ、と思った次第です。

まあ、慣れていないので、最初は苦労すると思いますし、出来も時代小説ファンからするとイマイチかも知れませんが、こっそり連載開始した時には、是非読んでもらえるとありがたいです。


では、皆様、今後とも宜しくお願いいたします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

五月雨輝の乱れ書き 五月雨輝 @teru817

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ