第3話
「ねぇ、ねぇ、あの真島先生だっけ?
配布されたパンフレットには載ってなかったよね?載ってたらすごいインパクトだからさ
忘れないってばーー」
佐々木奈々恵はそう言いながら、コーラの
ブルトップを引き上げ、ぐいっと一口
飲んだ。
その横顔が可愛くて、つい見とれてしまった。
「可愛いすぎるんですけど」
つい、口からそう呟いていた。
奈々恵は専門学校の地元出身で、明らかに、田舎から出てきた私より垢抜けていた。
茶色に染めた髪は毛先を縦ロールで
綺麗に巻いており、
爪はラインストーンがキラキラ輝いていた。
はっきりとした二重まぶたに、マスカラだろうか?まつげが恐ろしく長く感じた。
「アイドルってこんな感じなんだろうな、」
黒髪のロングヘアを一つ結びにして、
ピンクの口紅とチークをつけただけの
自分は、今の時点で圧倒的に奈々恵に見劣りしてるのを感じた。
「でもさー、いくらなんでも、幽霊と間違えてるなんて、凄すぎて、笑っちゃうし、
舞美ちゃんって面白すぎーあははは」
あんなに驚かなければ、舞美も菜々恵に話かける事さえ無かっただろう。
それほど、菜々美は今まで、舞美の周りには
居ないタイプの女の子であったのだ。
スカートの裾を引っ張るヤカラ達 @maririn123
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。スカートの裾を引っ張るヤカラ達の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます