石橋を叩いて渡る、という言葉があります。
中には叩きすぎて割っちゃう人もいますよね。
でも、この物語の一人目の主人公は、そもそも叩いてみることすらしない。
そんな橋、渡らなければいいじゃない派。
被っている殻は相当固そうです。
それと対照的に、もう一人の主人公は相当な男前。
例えばその橋がお豆腐で出来ていたとしても。
渡ってみればいいじゃない。
案外大丈夫かもしれないじゃない。
もしダメなら、やり直せば良いだけのこと。
正反対のふたり。
果たしてこじらせくんの固い殻はやわらかく解けるのか。
踏み出した足下は、お豆腐なのか。しっかりした石畳なのか。
私は、お日様の眩しさに目を細める彼が見たいのです。
ねえ? 作者さま。