ヴィーガンズ・ハム

 あらすじをきいたときから観たくてたまらなかったこの映画。


 とうとうAmazonプライムで配信されたので、さっそく観ました♡



 おっもしれーーー!!!





 舞台はフランス。倦怠期まっただなかの肉屋の夫婦は、ある日ヴィーガンの襲撃に遭います。そのあと、なんやかやでいきおいあまってヴィーガンの一人を殺しちゃった。


 なんやかんやあってヴィーガンの肉を売ったら「美味しい!」と大反響、「野菜しか食べてない人肉って美味いんだ!」ってなってヴィーガンを殺して売りまくり☆ 夫婦仲も再燃してみんなハッピー☆



 はい、傑作です。

 ひかえめにいって最高。


 ヴィーガンを殺して市場に乗せるまでが意外と葛藤長いんですが、まあ、人を殺して食べようってんだから葛藤は長い方がいいか笑


 ふりきったあとはこれでもかってぐらい生き生きと狩りまくる。いっそすがすがしい。どこかのレビューで見かけた「殺しのシーンがいちいちジャケット写真みたい」というのも大納得のかっこよさ。絵画のオマージュもいっぱいだよ!


 気弱で女だけは殺せない夫役は監督ご本人だそうで。


 欲求不満で連続殺人事件にやたらくわしい妻のキャラは、もう最高。うわーフランス女! ってかんじ(偏見)で、出てくるヴィーガンのスピーチにうんざりした顔が「ガチで嫌そう笑」ってなる笑


 昔から私の身近にいる「ヴィーガン料理を食べる人」って、動物愛護的な人は皆無で「健康のために!」ってかんじのオーガニック志向な人ばっかりだったんだけど、フランスって過激なヴィーガンが多いのかしらん?


「(あなたの命を)いただきます」の習慣がある日本人は最初からそこに罪悪感を持っているからか、こういう「動物を殺す・搾取するなんて最低!」な思考回路になる人は少ないイメージ。清濁合わせ飲む、というか。このへんの文化論的考察も面白そうね。いっぺん本腰すえて考えてみようかしらん。


 映画はとっても笑えるブラックコメディ、シリアスなサスペンスものではないのでそこは注意☆ あと感動とかもとくにしません!


 不謹慎な笑いですっきりしたい方に、おすすめ!

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