まずは、一言紹介の方々だけでなく、もちろん男性の方にもおすすめさせていただきます!
異世界ものといえばいろいろ浮かぶものがあるかと思われますが、作者様の描く“異世界”は“型破り”なだけあって、本当に、見たことのない世界が広がっております。
この物語は、「滅多に読むことのできない“異世界”の物語」。
作者様のスピード感描かれる戦闘シーンの目に浮かび上がるような描写には脱帽します。
そして、この物語のキーワードは、私チョイスになりますが、「犬ドロボー」です!
多くを語ってしまうとネタバレになってしまいますので、
是非ページをめくられてみてください!
女子高生の主役である田村凛子ちゃんと一緒に、ひと夏の謎解き・冒険へでかけてみませんか?
『ハロー、ハロワールド!』
ツイツイ口にしたくなる、そんなリズム良いタイトルの乗っかってみると、飛び込むハロの世界。
ハロの世界ってなんだ?
それはページを捲ってのお楽しみ。
高校に進学しても、なーんも、パッとしない主人公が、さらわれたピィちゃん(愛犬?)を追って異世界へ!
異世界って言っても中世ヨーロッパじゃないよ。
……フフフ、君は、いつから「異世界」は「中世ヨーロッパ」だと思ってた?
ここはハロワールド。
田村凛子は全然勝手の違う世界に翻弄されながらもピィちゃん目指してまっしぐら!
一人称でリズム良い地の文と、単純予測不能なキャラクター達と物語に、最後の一コマまでホップ・ステップ・ジャンプ!
どうして、ピィちゃんは、凛子の許へやってきたのか?
そして、犬ドロボーの正体は?
ラストに向かって物語は展開し、着地は素敵な読後感。
ニッコリ笑えるSFファンタジー。
途中まで読んでたけれど、完結待って一気読みしちゃいました。
素敵な物語をありがとうございました〜!
またいつか『ハロー、ハロワールド!』
SFファンタジーの文言にひかれて読み始めた、というのがきっかけになる。
その言葉に嘘偽りはなくて、作中の出来事はサイエンスな裏打ちがしっかりとなされている。
幻想的な世界と、SF。このマッチングが、非常にうまい作品だと思う。
だけれど、読み始めてそれ以上に惹かれたのは、主人公の心の動きだった。
少女と呼ばれる年頃の、繊細な心の機微。
何者でもなく、たやすく揺れ動き、だからこそいつか何者かになる可能性。
そういったものが、ドラマの中で描かれていたように思うのだ。
なるほど、そうだよね、そういう反応するよね──という納得感が、私の目を次のページへといざなっていた。
それがやけに小気味よく、とても楽しかったのだ。
これから完結に向かう物語が、どのような結末を迎えるのか、正直予想がつかない。
それでも、それこそが少女の本分なのだろうと、強く思うから。
三ツ星で、応援しようと思う。