第24話 ハジメテ ノ 〇〇〇

 はじめてのウワキから、2ヶ月が過ぎた。

 夕暮れの教室。


「あっ! ああっ! あっ、あああっ!」


 僕と多栄先輩は、たくさんの男子たちに囲まれていた。

 ふたりとも、前後から貫かれていていた。


『やっちまっただと?!』


 はじめてのウワキの後、それを聞いた入沢先生が頭を抱えたのを思い出す。


『あのなあ・・・、稲田! 長谷川!

 お前、・・・お前なあ。あれ知ってて、何やってんだ?』


『つっても、・・・避けられないことだしさ』『・・・(うんうん)』


『・・・っ!』


 多少悪びれた稲田先輩と、全く意に介さない多栄先輩の反応に、先生がため息を漏らす。


『・・・え、何、が?』『・・・え、何なん・・・?』


 顔を見合わせるボクとけーごに、入沢先生は、頭をかきながら告げた。 


『性転換症候群発症者は、妊娠してもしばらく排卵が止まらん』


『『・・・っ?!!!』』


『お前らが、何をしたか、・・・理解したか?』


 そして、一昨日、2週間前にした新型出生前診断NIPTの結果が出た。

 血液反応で胎児の父親がわかるってやつなんだけど。


『僕の中に、けーごと稲田先輩の赤ちゃん、が?』


 それは、ボクの"二人目の夫"が稲田先輩になった瞬間だった。

 双子のせいで、すでにこぶし大に膨らんできた下腹部が重い。


 そして。


 喜んでいいのか、悲しんでいいのか、顔を強張らせているボクとけーごの横で。


『大北くんの赤ちゃん・・・ゲット!』


『・・・チッ』


 何故か、多栄先輩は、けーごの赤ちゃんだけを妊娠してた。

 半眼で、しかし、得意げな様子の多栄先輩と苛立たしげな稲田先輩。


 その晩。

 私と多栄先輩は、ほぼ2ヶ月ぶりのスワッピングで、互いの相手からさんざん犯された。


『オレは、お前の二人目の夫なんだから、今後は好きなときにさせろよな!』


『は、・・・は、ひっ』


 ボクが、稲田先輩に屈服させられたのも、この晩だった。


 でも、まだそのときは、『こんなこと』になるだなんて思わなかった。


『縛られてるけーごの前でしたら、燃えると思わん?』


『これ、先輩兼夫命令なわけ。聞いてくれるよな?』


 稲田先輩にそう命令されたのは、今朝のこと。

 多栄先輩に誘われてふらふらついていったけいごのいないとき。

 空き教室で犯されながらだった。


『は・・・ひっ・・・!』


 戻ってきたボクをけーごは、苛立たしげに見て、おしりを叩いてきて。

 つい、ボクもイラッとして、いわれたまま、けーごの飲み物に睡眠薬を入れたんだ。

 午後から眠りこけてたけーご。

 教室に誰も射なくなった頃に、やってきた先輩がけーごを縛ったん、だけど。

 そしたら。


『よーっす! 九十九ちゃん、子作りよろしくーっ!』


 ぞろぞろと、扉から入ってくる、男子同級生たち。


『え・・・?』


『・・・ゆーとくんも、私と同じ経験、してほしい、・・・から』


 多栄先輩がにっこり微笑み、続ける。


『ゆーとくん、私達、同じ男の子の、子供、1回しか孕めないって、知って・・・た?』


 多栄先輩のセリフと、血走った同級生の目に、ボクは、何をされようとしているのか察した。

 とっさに逃げようとする。


 でも。


『・・・駄目』『そりゃねーぜ・・・』


 先輩たちに両肩を捕まれ、引きずり倒される。


『やっ、あっ!』


『一番乗りっ!』


 はじめにのしかかってきたのは、平良 サトルくんだった。

 乱暴に胸元を捕まれ、そのままブラウスのボタンが弾け飛び、ブラもたくし上げられ、先端の黒ずんだ張りの増したボクの妊娠おっぱいが顕になる。 

 ミニスカートをたくし上げられ、腿の間に好きでもないサトルくんの体が入ってくる。


『いやああああっ! いやああああああああああああっ!』


『くっそ! 大北! こんな美少女、抜け駆けして孕ませるなんてよっ!』


 カチャカチャという音に続けて、〇〇○がパンティをかき分け、ずぶりっと入り込んでくる。


『ズリーぜっ! 俺にも孕ませろよっ!!』


『んうっ!? んうっ、んううううううううううううっ!』


 唇もあっけなく奪われた。

 好き放題突き入れられて、中出しされた。


『ふーい、ありがとなっ! 俺の子、妊娠してくれよな!』


 そしたら、次の子が

 そして、我慢できない同級生も加わり。

 多栄先輩も押し倒されてて。


「ほら、こっちもしっかりしてくれよ!」


「んぐっ、ふうううっ?!」


 更に、数本の〇〇○を手や口で奉仕させられてた。

 周りにいるのは、見知った顔ばかり。

 

「ウッ!」「くうっ!」


 多くの手がボクや多栄先輩のおっぱいやおしり、あそこを弄って、揉みしだいていく。


 頭がぼーっとする。


「んうーッ?! んうっ! んうううっ!」


 途中で目が覚めた、けーごの怒るガムテープで封じられた声が聞こえる。


 東京で、あんなに必死な思いで、純血を守ったのがバカみたいだ。


 結局、19人の同級生男子、全員に中出しされた。


 「ひっ、くっ、うぐっ、うっ・・・うっ・・・」


 そして、6時間後、やっと開放されたボクがどぼどぼと股間からコボしながら、痛みもあって泣きじゃくってる横で。

 稲田先輩は、睡眠薬のこと、けーごにばらした。


 ボクは、けーごに思い切り頭を叩かれ、そのまま放置された。


 この夜の結果、ボクは、サトルくんとよく知らない男子生徒(山村くんとかだったと思う)の赤ちゃんを妊娠した。


 多栄先輩は、大和くんと別の一人の子供を妊娠した。


 ムリヤリされたことで、排卵が促進されたらしいんだけど。


 本当に、・・・死にたい。

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俺の幼馴染♂?はナニカおかしい ドライ専門 @drysenmon

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