お賃金の国の王子と姫と姫王子

作者 朝雲 ミリャ

自分の弱さと幼さと向き合い受け入れて、王子は前に進む

  • ★★★ Excellent!!!

大型スーパーマーケットという狭い世界で生きる個性しかないような人々の物語が、主人公の「俺」による少しだけ引いた視点で語られていく。
そんな折、「俺」は容姿端麗な「靴屋の王子」と友人となり、彼の恋模様を見届けることになる。

特にお気に入りなのは、王子が自身の精神的な幼さと向き合い、それを認めて行動に起こすところだ。それまでどこか甘えといったものを持っていた王子が精神的に成長を遂げたのは、読んでいてこちらも嬉しくなる。
王子と「俺」との友情が築かれていくのも、実に爽やかなものだ。

「姫王子」という手強いライバルが登場し、王子の恋路は険しいものになる。

果たして「俺」はどのような結末を見届けるのか。

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