身近に感じていても、二度と会わなくなる日が来る。それが同僚。

舞台となる7階建ての大型スーパーマーケットには1階のフロアに靴と化粧品、3階に凝った輸入雑貨テナント、6階に日用品売り場が配置されている。
それは誰の身近にも存在していて、ロケーションを容易に思い浮かべることができる一方で、1日の売り上げは各フロアが閉店時に一箇所へ報告すること、レシートと現物の誤差は五百円までなら面倒なことにはならないことなど、「お仕事モノ」を読む好奇心も満たされる。
同じ場所で働くという浅い縁で知り合った登場人物たちが、その縁を深めていくのか、切っていくのか、切られたりもするのか。
続きを楽しみにしています。