ハリウッド版ゆめにっき
スパイ03
ゆめにっき3D SURVIVE in DREAM
日産の車は新時代へーチャララ〜ダッタラ〜(走り去るかっこいい車)(CM)
今夜の金曜ロードショーは『ゆめにっき3D SURVIVE in DREAM』!
あの有名フリーゲームがハリウッドで実写映画化!
監督マイケル・ベイ、主演アーノルド・シュワルツェネッガーの超豪華キャストでお送りする、スペクタルファンタジー!
強烈なバイオレンスアクションを見逃すな!
それでは、どうぞ!!
(本編)
◇SONY PICTURES◇
☆ドリームワークス☆
ピピピピ…… 巨大電子コンピューターが規則的な電子音を鳴らしている。
ここは巨大研究施設内部、ひとりの白衣を着た科学者らしき男がモニターを監視している。
「心拍安定……よし、準備はいいな!」
その科学者のいる部屋とガラスで隔てられた別室で仰々しい機械装置のついたベッドの上に横たわった男(アーノルドシュワルツェネッガー)が頷いた。
科学者は、それを確認し、コンピューターを操作する。
モニターに、カウントが表示される。
「3」
「2」
「1」
次の瞬間、男は扉に囲まれた暗黒空間にいた。いや、男ではない。少女だ。その姿は少女と化していた。
彼は、Mental Armored Domain Open Total Unite Keeper Irresponsible、通所MADOTUKI。
DREAMと呼ばれるサイバースペースに"ダイブ"することで、この姿になる。これはアバター。すなわち、サイバースペース内で行動するための仮の姿である。
MADOTUKIは、素早く視界を巡らせ扉を選んだ。"捉えた"のだ。
彼は流麗な動きで扉を開いた。その動きに迷いはない。
扉の向こうには、広大な空間が広がっている。幾何学的なオブジェが点々と立ち並ぶ、果てしない空間。これがサイバースペース"DREAM"。
MADOTUKIは、そこに飛び込むと同時に包丁をどこからともなく取り出し、構えた。
無限のデータの塊であるサイバースペース内では、己の武器は自分の創造力から作り出す必要がある。このDREAMの中では創造力次第で、どんなことでも起こすことができる。これがMADOTUKIの能力"エフェクト"。
そう、サイバースペース内では武器が必要なのだ。戦わなければ生き残れない!
襲い来る奇怪生物!地面から生えた人の手のような姿の怪物が、MADOTUKIに飛びかかる!その手の平に当たる部分には目玉が付いている!なんたる悪魔的光景か!
しかし、MADOTUKIは動じない。その場で包丁を構えたまま仁王立ちし目を閉じる。
怪物が、その目前に迫った瞬間、包丁が真っ直ぐに振り下ろされる!(スローモーション)
切り裂かれる怪物!飛び散る血!(3D効果)
一体目を皮切りに、次々と怪物が地面から生えてきては、飛びかかる!
MADOTUKIは踊るような軽やかな動きで包丁を振り回す!一見すると、無計画に見えるその軌道は、最短距離で、的確に怪物を切り裂くルートを描いているのだ!
怪物は次々と切り倒され、地面に落ちた肉片はブロックノイズとともに消滅していく!
(シュワルツェネッガーによるモノローグ)『奴らは"NOIZ"。サイバースペースを蝕み、バグを発生させる。奴らを倒すのがおれのようなMADOTUKIの仕事。奴らは狡猾で自分より強いと判断したものの目の前には決して姿を表さない。奴らをおびき出すには、か弱い少女の姿を纏うしかない』
MADOTUKIは、怪物の最後の一体を真っ二つに切り裂いた!
"THE YUMENIKKI 3D SURVIVE in DREAM"
(飛び散る血飛沫)(3D効果で飛び出すタイトル)(背後で爆発)デデーン!(重厚な効果音)
「ご苦労。次のポイントに向かってくれ」
あの科学者の声が彼の脳内に響いた。MADOTUKIは包丁を振り払う。包丁は、ブロックノイズと化して消滅した。
「ドクター、様子がおかしい。空気がざわついている」
「なに?なん……って?お…… きこえ……」
ドクターと呼ばれた男の声に雑音が混じる。
「ドクター!応答せよ!ドクター!」
通信が切断されたことを示すブツッという音が無慈悲に響く。
「まずいぞ……おいおい、勘弁してくれ」
MADOTUKIは背後に気配を感じ、振り返る。そこにいたのは、異様に背が高く、鳥のような顔を持つ人型の怪物。
「クソッタレ!」
MADOTUKIは走り出した!高速でその後を追跡する怪物!距離が詰まる!
その手が、MADOTUKIを捉える!
バンッ!(画面が暗転する)
ホワイトアウトした視界が徐々に色彩を取り戻していく。MADOTUKIはうめき声を上げながら立ち上がり、その場でぐるっと回転し、状況を確認する。四方が壁に囲まれた狭い空間。出口はない。
「クソッ、隔離された」
ザザッ!ノイズとともに、ドクターとの通信が復帰する。
「MADOTUKI!聞こえるか!」
「ああ、ドクター、やられたよ」
「BIRDか?」
Bad Interrupt Real Death、通称BIRD。MADOTUKIを隔離〈BAN〉する恐るべき能力を持ったNOIZ。
「ああ、油断しちまった」
「仕方あるまい。帰ってこい」
MADOTUKIは、頬に手を当てる。それが、帰還システム"HOPPE"を起動させる合図だ。
MADOTUKIの姿はブロックノイズと化して消えた。
次に目覚めたのはベッドの上。帰ってきたのだ。
やがて、ドクターが部屋に入ってきて装置を解除する。
「またBIRDか!」
「ああ、何回目だ」
「今月に入ってから、もう3度目だ。こんなに多いのは初めてだ」
両腕の拘束具が外され、MADOTUKIは上体を起こした。
「なにかが動いている」
「ああ、調査しよう」
ドクターはMADOTUKIの拘束具をすべて外し終えると、コンピューターの方に駆けより、なにやら操作を始めた。
「なんてこった!こいつを見てくれ!」
MADOTUKIはベッドから降り、ドクターのもとに向かう。ドクターはMADOTUKIに見えるようにモニターを回転させた。
「おいおい冗談だろ?ここは合衆国の心臓部、メインスペースじゃないか」
画面上にはサイバースペースのマップが表示され、その一角がNOIZの存在を示す赤いマーカーで真っ赤に染まっていた。
「ああ、NOIZがこんな風に一箇所に集まることなんてありえないんだ。それも合衆国メインスペース。臭わないか?」
「ああ。いずれにせよ、こいつは放ってはおけないな」
「いけるか?」
ドクターはMADOTUKIを見た。
「ああ、やるしかない」
テデテーテテテーン!デーンデーンデデン!(テーマソングイントロ)
「3」
「2」
「1」
ダイブ!!
一瞬にして、MADOTUKIの意識はサイバースペース内に跳躍した。
Let's Go fight!!clash enemy!!broken Satisfaction!!Ohhhhh!!(テーマソングサビ)Oh YEAH〜(コーラス)
MADOTUKIは、空中に手をかざし意識を集中する!彼の目の前に白銀の機体が現れる!ブロックノイズとともにハーレー・ダビッドソンが出現する!
彼はハンドルを握り、バイクに跨った。
「さあ、行こう」
彼は扉を突き破り、広大なサイバースペースを疾走する!!
目指すは合衆国メインスペース!!
彼は新たな扉を見つけては、突き破っていく。そのたびにあたりの光景が、次々と変わっていく。
「聞こえるか、MADOTUKI!」
ドクターからの通信が入る。
「ああ、問題ない」
「なにか変わったところは?」
「NOIZがやけに少ない。散歩日和と言ったところだな」
「やはりメイン……ース…」
またも通信にノイズが走る。
MADOTUKIはハーレーを停め、通信に集中した。
「クソッ!おい、まただ!応答しろ!」
「お…… き…つけろ…… な……」
『こっちだ』
その時、ドクターのものではない声が通信に混じった。
「なんだ?」
彼はハーレーを降りる。機体はそれと同時にブロックノイズを残して消滅した。素早く視線を巡らせ、周囲を確認する。やはり、NOIZの姿はない。そして、BIRDも。
「こっちだ」
再び声が聞こえた。通信ではない。サイバースペース内から、直接呼びかけている。
MADOTUKIは声の方を振り返った。
金髪ポニーテールの少女が、幾何学オブジェの陰に立っていた。
「その姿…… おまえもMADOTUKIか?」
「そうだ。そこは危険だ。こっちにこい」
MADOTUKIはその謎のMADOTUKIに従い、オブジェに避難した。
「ここは危険だ」
「おまえは……」
「おれは、ポール・ニック・カートマン。PNKと呼んでくれ」
「わかった、PNK。しかし、なにが危険なんだ?NOIZはいない。ここは実家よりも安全だ。道の真ん中で昼寝だってできる」
「わかっていないな、とにかくここは危険なんだ」
「なんの任務だ?」
「おまえと同じ」
「メインスペースか」
「そうだ。こっちから行こう」
PNKは歩き出した。MADOTUKIはマップデータにアクセスしようとするが、無慈悲にも404 NOT FOUNDが表示された。
「おい、待て!マップがおかしい!」
「大丈夫だ、地図ならここにある」
そう言って、PNKは自分のこめかみを叩いてみせた。
「まあ、いい。おまえについてってやる。いざとなりゃ、HOPPEがあるしな」
MADOTUKIはPNKに続いて歩きだした。
「HOPPEも使えんぞ」
「なに?」
「試してみるか?」
「冗談はよせ。そうやって、おれを追い出して手柄を独り占めする気だろ」
「フン、どうだかな?」
やがて、ふたりは一枚の扉の前にたどり着いた。
「ここだ」
「どうした?さっさと入れよ」
MADOTUKIが促した。PNKは扉を開き、わざとらしく頭を下げ、待機した。
「レディファースト」
「バカ言え、ふたりとも中身はおっさんだろ」
「なぜおれがおっさんだと?」
PNKが顔を上げて聞いた。
「声でわかる」
「キツイぜ、相棒」
「いつのまに相棒になったんだ?おれはまだあんたのことを信用したわけじゃないんだぜ」
MADOTUKIは、扉の向こう側に目を凝らした。そこは子供部屋だった。
「ほんとにここで合ってるのか?まあ、危険はなさそうだが」
そう言って、MADOTUKIは部屋に入っていった。彼が部屋の真ん中まで行ったとき、背後で扉が閉まった。
「おい、なんの真似だ!?」
MADOTUKIが振り返った瞬間、部屋が暗転する。
「クソッ、罠だ!」
再び部屋に明かりが灯されたとき、そこは白黒の奇妙にねじ曲がった空間と化していた。そして、部屋の中心には恐るべきホラー存在!Unbelievable Blake Artifact、UBAである!UBA、それは、原初のNOIZ。
その姿を視界に捉えた瞬間、MADOTUKIの意識は飛ばされていた。
「ここは……!ファック!なんてこった!」
そこは、一面赤に染まった空間。迷路のように複雑に入り組んだ通路が、血管のように張り巡らされている。
ここはエリア0。最初に封鎖されたNOIZの占領区画。
2020年に、世界で初めてのNOIZが観測され、その対処方法がなかった人類が手をこまねいている間に、占領されてしまったサイバースペースだ。
「どう動く……?」
MADOTUKIが立っているのは十字路。
右!BIRD!
後ろ!BIRD!
左!BIRD!
正面だ!
MADOTUKIは駆け出した。走りながら、頬に手を当てる。しかし、HOPPEは起動しない。
「チクショウ!あの野郎!」
再び十字路!正面にBIRD!右に曲がる!
再び十字路!左にBIRD!そのまま突っ切る!
再び十字路!左にBIRD!正面にBIRD!右にBIRD!
MADOTUKIはその場で踵を返す!しかし、背後にもBIRD!
四面楚歌!
「ジーザス!」
HOPPEが使えない状態で閉鎖空間にBANされれば、ジ・エンド。
精神は永遠にサイバースペースに閉じ込められてしまう。
MADOTUKIは死を覚悟した。
バンッ!(画面が暗転する)
MADOTUKIはゆっくりと目を開ける。しかし、そこは、扉の間だった。
「……えるか!聞こえるか!MADOTUKI!」
「ドクター!これはいったい?」
「"サルベージ"したのだ。危なかった。さあ、帰還してくれ」
「いや、まだだ」
「なに?」
「PNKを追わなければ。やつはおれの目的を知り、排除しようとしていた。あいつが黒幕に違いない」
「しかし、危険だ!やつはシステム障害を起こし、通信機能を停止させる!」
「おれがやらなきゃ、だれがやるんだ。合衆国の命運はおれの手にかかってるんだ」
「MADOTUKI……」
「これが奴のIPだ。追跡できるか?」
「わかった。ちょっと待ってくれよ…… クソッ!なんてこった!やつはもうメインスペースの中だ!」
「ドクター、メインスペースの座標を送ってくれ。ダブル・ダイブする」
「ダメだ!ダブル・ダイブは危険だ!それに奴がいる限り通信もHOPPEも使えないんだぞ!」
「いずれにせよ、やつを倒すまで戻るつもりはない」
「わかったよ……」
ドクターから座標データが送信される。
MADOTUKIは扉を開き、中に入った。
そこはまるで、あの研究施設のようだった。しかし、まだここはDREAMの中だ。
MADOTUKIは、コンピューターを操作し、座標を入力すると、ベッドの上に横になって装置を起動させた。
ダブル・ダイブ、それはDREAM内でダイブすることにより、瞬時に深層サイバースペースに移動できる技術だ。
しかし、急激に精神と肉体の距離が離れるため、危険も大きい。最悪の場合、帰還は不可能となる。
MADOTUKIは目を閉じた。
「3」
「2」
「1」
ダブル・ダイブ!!
次に意識が覚醒したとき、彼はメインスペースにいた。ダブル・ダイブに成功したのだ。
しかし、そこはすでに異形の人型NOIZがところ狭しと立ち並んでいる。まるで満員電車のように、人ひとり入る余裕すらない。
MADOTUKIは包丁のエフェクトを作り出し、その場でコマのように回転した。彼の周りにいたNOIZたちの首が弾け飛び、消滅した。
彼の周りには半径1メートルほどの空間が生じている。部屋中のNOIZが異変を察知し、MADOTUKIの方を振り返った。
MADOTUKIは包丁を構える。
「ショウタイムだ!」
正面から迫る3体のNOIZ!MADOTUKIは包丁を横一直線に大きく振り、3体の首を同時に刎ね飛ばす!さらにそのまま回転し、背後に迫る1体も切断!
全方位から迫る敵を、的確に捌いていく!
目の前に立つNOIZを蹴り飛ばした瞬間、四方に構えたNOIZが飛びかかる!
MADOTUKIは、その場で大きく仰向けにのけぞった!彼の上方の空中、目の前で4体が交差した瞬間に、包丁を突き出し、4体をを串刺しにした。
胴に穴を開け放たれたNOIZはブロックノイズ消滅し、それと同時にすべてのNOIZが消滅した。
「まだ生きていたとは……」
MADOTUKIは背後の声に振り返る。
「PNK!すべて、おまえの仕業だな」
PNKはMADOTUKIに挑発的な視線を向け、落ち着きを払った声で応える。
「そうだ」
「なにが目的だ」
「ここまで来た褒美に教えてやる。冥途の土産にするといい。おれの目的は、核だ」
「核だと!?」
「そうだ。これを見ろ!」
PNKが、両手を大きく広げ、威圧的に叫ぶと、瞬時にして合衆国メインスペースは消え、代わりに広大な赤茶色の大地が出現した。遥か彼方には、あからさまに人工的な灰色の巨大建造物があった。
「ここがわかるか?」
「まさか…… 火星……!」
「その通り」
「あれはなんだ?」
MADOTUKIは、巨大建造物に目を向けた。
「あれは、火星レーザー。ソ連の秘密兵器だ」
「ソ連だと!?」
「ふふふ……」
PNKは、狼狽えるMADOTUKIを嘲笑う。
「合衆国が核を射てば、世界中から反感を買い、一瞬にして世界の敵となる。そこで、この火星レーザーの出番というわけだ。このレーザーは宇宙空間から的確に報復攻撃を行い、一撃で合衆国を更地にできる。世界の敵を倒したソ連は、英雄として再び歴史の表舞台に立ち上がるのだ!ははははは!!」
PNKの狂ったような笑い声が響き渡る!
「一体、おまえは、何者なんだ!?」
「教えてやる。おれの本当の名は、アドルフ・ヒットラーだ!!」
轟く雷鳴!!その瞬間、火星は消え失せ元の合衆国メインスペースへと戻っていた。
「バカな!やつはとうの昔にくたばったはずだ!」
「ああ、たしかにおれの肉体は滅びた。だが、精神はサイバースペースに逃れ、生き延びていたのだ!」
「クソッタレ!」
「さあ、おしゃべりは終わりだ!死してナチスの礎となれ!!」
瞬時に目の前に迫るPNK!!しかし、MADOTUKIは目をつぶる!
「バカめ!諦めたか!」
PNKの顔が醜く歪む!その腕が、MADOTUKIを捉える!
しかし、次の瞬間、PNKは力なく地面に倒れた。いや、"散らばった"。
その体は、一瞬にしてバラバラに切り刻まれ、肉片と化して、地に落ちたのだ!
「総統閣下ともあろうものが、この程度か?」
MADOTUKIは、包丁を下ろそうとして、再び身構えた。
散らばった肉片が、溶けるようにして黒いゲル状の塊と化して、一箇所に集まってゆく!それはひとつに固まり、立ち上がる!
恐るべき暗黒シルエット!原初のNOIZ!UBAだ!
「ははははは!!面白い!楽しませてくれるわ!」
巨大質量が素早い動きで強烈なパンチを繰り出す!避けきれない!MADOTUKIは、遥か彼方には吹き飛ばされる!
MADOTUKIは、空中で姿勢持ち直し、着地!砂埃が巻き上がる!
「これで終わりだ!」
UBAは、腕を振り上げ、駆け出した!
その腕が、MADOTUKIをとらえる!!
しかし、次の瞬間、UBAの腕は空を切っていた!
「なにー!?」
MADOTUKIは、瞬時に消え失せたのだ。そして、いま、UBAの背後にブロックノイズとともに出現!!
「まさか!?自分のアバターを消滅させ、それと同時に、おれの背後にエフェクトで作り出したのか!?」
「正解だ!だが、それだけじゃない!」
「な、なにぃー!!!??」
UBAは、気付いた!そう、そこはすでに合衆国メインスペースではない!高層マンションのベランダめいた超高所小空間!
UBAが、狼狽えた次の瞬間、MADOTUKIは、その巨体を抱え込み、飛び降りていた!!ふたりの体は真っ逆さまに、頭から落ちていく!
「ば、馬鹿な!そんなことをすれば、おまえもろともあの世行きだぞ!!」
「違うな!あの世に行くのは……」
その頭が地面に直撃する直前、MADOTUKIは、UBAのボディを蹴り飛ばし、飛び離れた!衝撃を受け、地面に激突するUBA!!
「おまえだけだ!!」
UBAの頭部が砕け散り、暗黒のエクトプラズムが飛び散って、ブロックノイズ消滅とともに、巨大な爆発が起こる!!
爆発炎上するサイバースペースを背に、MADOTUKIは立ち上がった!
"THE YUMENIKKI 3D SURVIVE in DREAM"
(飛び散る血飛沫)(3D効果で飛び出すタイトル)(背後で爆発)デデーン!(重厚な効果音)
ジャンジャンジャン……(けだる気なギターサウンド)
(エンドロール)
(カット)
さあ、『ゆめにっき3D SURVIVE in DREAM』いかがだったでしょうか!
来週の金曜ロードショーは『ジュラシック・シャーク』!お楽しみに!!
ハリウッド版ゆめにっき スパイ03 @1supai03
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