塩と竜

小森瑞枝

塩と竜

 見渡す限りの純白の平原だった。山嶺に降り積む清らかな雪ならぬ塩の純粋な結晶で出来た無色の荒野に、仔細の事情ある二人の旅人、すなわち女魔術師カッシアと従者である傭兵ウラジーミルが逃げ込んでから、およそ三日が過ぎようとしていた。

 女魔術師は秘儀に通じた存在の証である、銀の縫い取りのついた黒い衣装を着ていた。事実彼女は天上の星々の秘密を探る学問にも、地上の種々の珍しい物質を扱う学問にも、そして地下のおぞましい霊たちを下僕として使役する術にも長け、その名声はかつて遠方の地にも広くおよんでいた。彼女を邪悪な女妖術師とする告白を信じ込んだ司直の手によって追われる今、その顔貌は銀の薄絹の面紗で覆い隠され、ほっそりした肢体は国を失った女王さながら誇り高く、雌の駱駝の背に揺られていた。

 一方傭兵ウラジーミルの方は、さしたる感慨もなく雄の駱駝の背に揺られていた。その身をよろうのはタウロイ山脈のみに産する大水牛の皮鎧と砂よけの茶色い外套であり、腰には実用的な鋼の剣を下げるという、実用的ないでたちをしていた。貪欲な司直の手や砂漠を行き交う奇妙な怪物たちの攻撃を退けるにはいささか心もとなく見えたが、鬱蒼とした黒い杉の森に囲まれた北方諸国に生まれ、その地の人ならざる吸血種の血を引くが故に膂力においても俊敏さにおいても並外れた彼は、重すぎる武装を不要と判断していた。彼の関心は目の前の自然の驚異にも、また女魔術師の素性にもなく、いかに水と食料が尽きぬうちに蒼白の曠野を外れ、《鮮血海》の海岸沿いに所在する豊かな諸都市にたどり着くか、そしてかような貿易港にはありふれた馴染みの悪徳渦巻く酒場で飲む、一杯の黄金の酒のうえにあるのみだった。

 うるわしい庭園都市エルシライでは死霊術絡みの一悶着に巻き込まれた彼らであったが、心においては王侯よりも盗賊に似つかわしき《緑衣の太守》の司直の手も、この不毛の塩原までは届かないと見えた。悪意ある塩辛い風に纏わり付かれ、奈辺に続く生命なき静寂の地を進むのは、理性ある者にとっては話にもならぬ愚行のきわみであろう。さだめし罪人は皓白の砂漠のいずこかで乾涸びた屍となれりとの報告が、涼やかな銀の噴水に取り巻かれた太守の宮殿で厳かに奏上されたことだろう。

 エルシライの市場で大枚をはたいて買った辛抱強い双子の駱駝が、微細な塩の結晶をしずしずと踏みしだき、塩は小さな雲煙となって謎めいた紋様を描いて虚空に消えた。この塩原の由来について伝える人類の伝承は一つとしてなかったが、カッシアがかつて所有していた、人類の発生以前に執筆された黒い題名のない巨大な本は、このような塩の荒野がかつてサロニド山脈からアランの諸王国をその南限とする平原と丘陵地帯全てを覆っていたとされる失われた大洋の最後の名残であり、海に棲まうすべての者共が去り、苦い潮の最後の一滴が蒸発した後に残った不毛の秘境であると教えていた。大洋の蒸発に関しては神々の戦いや天上から到来した悪魔に関する曖昧模糊とした伝説のみが噂されるにとどまり、星々と大地の秘密に通じたカッシアですら、その真の原因を推測するにあたわざる神秘であった。

 さしたる危険もなく、さりとて安全もなく、単調な平原を渡るのは眠気を催す仕事だった。ぎらぎらと眩い眼前の白と澄み渡った空の鋼色、そして太陽の色褪せた赤の他にはいかなる色もない。無人の荒野につきものの小さな魔物たちが彼らを脅かそうと奇怪で淫らな動きをしたが、強力な護符の存在を察知してこそこそと身を隠した。

 茹だるような熱気は、二人の脳髄に白昼夢を忍び込ませた。カッシアは原初の炎の上で煮立たせた大釜を想起した。狂気をもたらす森林の毒蛇から抽出した青黒い液体と、タスーンの平原より南方にある、瘴気に汚染された荒野にのみ自生する厭わしい灌木から取れる果実を煮詰めて作った液体は、どんな魔性の眠りからも人を目覚めさせる霊薬となる。また特殊な悪霊を召喚するための煤に似た物質、死者をも魅了する媚薬など、あらゆる薬毒の製作のために使っていた古い大釜の中に、彼女自身が投げ込まれたかのようだった。

 ウラジーミルは砂漠の熱気に別のものを見ていた。かつて彼が一夜だけ愛した砂漠のラミアの熱い抱擁。こことは違うどこかの砂漠で、月と太陽が地平線の向こうに落ちた後に出逢った女の黒い瞳には耀う星々が映り、いかなるオアシスの水面よりも静かに澄んでいた。古雅の言葉で愛を囁く女が生きた男の身体よりも死んだ男の屍をこそ愛する怪物であるということには薄々気が付いていたが、恋にのぼせた彼にとっては問題にもならなかった。やがて夜が明け、赤い太陽の最初の光芒が縞瑪瑙の洞窟の褥に差し込んだ時、そこに横たわっていたのは死体ひとつきりだった。

 白昼夢は消え、やがて光景に変化が顕れた。

 初めは自然に構築された小山のように見えたものは、より近づいて見ると真白い都市の形をしていた。太陽が中天に昇りきってしばらくした頃、二人の前に打ち捨てられた城邑の大門が現れた。およそ生あるものの気配はなく、静かな廃墟のように見える。石灰岩と大理石と雪花石膏で出来たその都市は、およそ塩の平原の只中に存在するに相応しかった。

 何がしかの手助けを求めて、二人は打ち捨てられた都市の門をくぐった。雪華石膏製の女像柱は罅割れ、白亜の邸宅の門に続く翡翠の敷石は、訪れる者なく白い塩に覆われていた。彼らは貴人の館と思しき屋根の残った大きな広間に入ると、涼しい日陰の柱に駱駝を繋いだ。主もなく下僕も消え、扉は腐り窓には大きな穴が穿たれていたが、かつては豪奢な錦の織物で飾られていたであろう威厳のある造りをしていた。

 かくも美しき都市を襲った宿命がいかなるものであったか、二人にはとんと見当もつかなかった。荒廃した家屋は亀裂が入った街路に淡い影を投げかけ、崩れ果てた柱と毀れた神像はここで起こった忌まわしい出来事を想起させた。しかしそれ以上の手がかりはなく、清浄な死の静寂が全てを覆い尽くしてしまっていた。旅人に熱に浮かされたような妄想を吹き込む砂漠の夢魔たちも、沈黙の呪いに抗いかねて今は不気味に押し黙っていた。大門の扉に刻まれた流麗な文字はいかなる言語の知識を持ってしても解読し難く、カッシアはこの廃墟が一度渺茫たる溟い海の底に沈み、大地の隆起によって再び地表に現れたほどに古いものであると知った。

 街路の一つをたどって中央広場に行くと、彼らは巨大な広場の中心に血石で出来た巨大な竜の像があるのを目にした。皮膜のある翼を生やした人の倍ほどの背丈の竜は鋭いあぎとをかっと開き、威嚇するように眼下を睨めつけていた。その身体のあちこちに黒い筋が見える他は目立った傷もなく、艶々としたぬめりさえ感じられるような、不思議と滑らかな表面だった。彼らは気に留めていなかったが、竜のモチーフは都市の随所に見かけられた。翼を広げた竜の紋章、竜の爪に五体を引き裂かれた人体、金緑石の柱頭を飾る鱗に覆われた竜の尾の模様。墓所には竜の頭を飾った白亜の墓標が溢れていた。

 ここより遥かな北、七つの星が輝く自分の故郷にも竜と戦った英雄がいた、とウラジーミルは訊かれることもなく言った。英雄は奸智に長けた邪竜を不思議な剣の光でもって退けた。というのも、竜はしばしば森に住居して道ゆく人を食らうからだった。執念深くも獰猛な竜を倒した英雄はその功績で王国を得たと詠われるが、王国そのものは遥か昔に失われた。奇怪な予言のあと、王国全土が一夜にして有毒の沼地に変わったのである。

「竜との戦いはどちらかが死ぬまで続くとされています。執念深い生き物なので」

「そなたがそのような御伽噺を信じるとは」

 カッシアは豊かな抑揚を持つ声で嘆息した。

「よいか。わたくしたちの世界で言うところの竜とは形而上の存在であり、天球上に棲まう強大な霊のことぞ。星と同じ霊妙な元素で構成された不死の肉体を持ち、蒼ざめた月より下に降りてくることは滅多にない。そなたの申した竜とは、それとは違う有毒の爬虫類に違いない。いかなる地上の支配者もこれに抗しうることあたわず、日月はその翼に覆われて光を消すのだ。最も力ある魔術師ならばその霊を地上に降ろすこともできようが、支配することは不可能に等しい所業だ。またタスーンの狂える予言者曰く、竜が月下界に姿を現すのは、全地に破滅が訪れる時に他ならぬと云う」

 その時、ウラジーミルの鋭敏な感覚は市街のどこかに潜む人の子の存在を捉えた。融通の利かない太守の刺客が、密かに彼らの後をつけてきたのだ。傭兵はカッシアを促して屋根のある入り組んだ廃墟の中に駆け込んだ。

 背後で弓弦が震えるかすかな音と、鉄の鏃が脆い雪華石膏を穿つ気配がした。迎え撃つにふさわしい場所を探して荒廃した神殿らしき建物の奥へと進んでいくと、荒れ果てた聖所の奥に小さな石の扉が、他とは違いぴったりと隙間なく閉ざされたままにあるのが目についた。

 ウラジーミルが自慢の膂力で扉をこじ開けると、その先には蜿蜿と続く闇に閉ざされた細い通路が広がっていた。通路の淀んだ空気は黴臭く、奥に進むたびに息苦しくなっていったが、闇に目の慣れた二人は恐れることなく進み続けた。徐々に下方に降っていく通路は冥府の生き物の臓腑のように冷たく、死臭と没薬の混じった匂いが鼻についた。ウラジーミルは燃えさしの松明に火をつけると、その明かりは窈窕として狭い通路の滑らかな壁面をおぼろに照らし出した。

 突如として視界が開け、彼らは広大な地下の納骨堂にたどり着いた。玄武岩をくり抜いて設けられた霊廟の一つ一つには鋼玉と緑柱石が鏤められた金属の棺が並び、霊廟を取り囲む壁にはびっしりと、謎めいた図象の浅浮彫が緻密な技で刻まれていた。人々に八つ裂きにされる王冠を被った男の姿があり、死体のように眠った女を襲う男がいた。荒野を跋扈する怪物たちの絵も多く描かれていたが、竜の姿は一切見受けられず、これらが地上の建築物を建てた人々の手になるものとは思えなかった。


「十の日を影が覆うとき 天の火巡りて百の塔を焼き尽くす

 されど炎は地の下なる君に届かざれば かの者の憂いは安からず」


 カッシアは壁面に彫られた細い装飾文字を見てそう読んだ。

「十の日を影が覆うとは、日蝕の周期のことを言っているのだろう。十八年に一度、天体の蝕は同じ場所で観測される」

 詩句の言葉を素直に受け取れば、この都市を滅ぼしたのは天の火にして、かの者と呼ばれる存在だった。都市は敵意ある存在によって滅ぼされたのだろうか。住人はことごとく消え去り、敵対者の意志は叶えられたかに見える。

 納骨堂の奥、袋小路の底となっている黒い壁面には輝きを失った琥珀金の玉座が鎮座し、その上には何か黒々としたものがわだかまっていた。ウラジーミルが玉座のそばに松明の光を差し向けると、それは朽ちた一体のミイラだった。色あせた王者の衣をまとい、蛆に食われて黒々とした眼窩の上には黒い鉄の王冠が輝いていた。その威厳ある有様に傭兵が心を打たれていると、背後で何者かが動く気配がした。

「妖術師め、貴様らは太守様からとうの昔に死罪が言い渡されているのだぞ」

 それは白い衣を着た太守の司直たちだった。何がしかの厳命がある故か、塩の荒野を渡って来た彼らの数はウラジーミルが予想していたよりもはるかに多い。

「では其処元らは、太守の気まぐれな命を果たすためだけにわたくしをここまで追ってきたのか。ご苦労なこと。ですがわたくしも身に覚えのない罪で殺されるわけにはゆかぬ」

「邪悪な女よ。貴様の魂は奥底から汚れていると見た」

 ウラジーミルは無駄口を叩かず黒革の鞘から剣を抜き放つと、素早く先頭の刺客へと襲いかかった。その頚動脈を不気味な正確さで断ち切ると、血で濡れた石床を踏みしめて次の刺客の懐に入り込み、稲妻のような剣さばきを披露した。

 しかし、刺客は数で彼らを圧倒していた。傭兵は一旦距離を取ると物陰に隠れていた女魔術師に視線を送った。

「あんたに与したことを後悔するわけではないが、かように寂しい場所で田舎太守の手にかかって死ぬとはなあ。何とも遣り切れん話だ」

 ウラジーミルの嘆息に、女魔術師は応えなかった。

「減らず口を叩くとは余裕がある」

 刺客の長が苛々と口を挟んだ。彼らは目に見えて殺気立っていた。ウラジーミルが再び剣を構えて追撃に備えたとき、背後で呻くように低い、おぞましい響きの不可解な言葉が聞こえた。それはカッシアが唱える呪文だった。

 そのとき、金属の棺の蓋が開き、王家にふさわしい金襴の襤褸を纏った朽ちた死体があちこちから姿を現した。甚だしく損傷した身体をぎこちなく、しかし何がしかの堅固な意志に基づいて動かしている。それは闇に仄白く浮かび上がる司直たちの姿を目指した。

 選りすぐった強壮な男たちの唇から、低い呻きが漏れた。死者たちの冷たい腕が生ける肉を求めて絡みつき、万力のような強さで押し潰した。その朽ちた指が触れた肉はたちまちのうちに黒ずみ、醜く腐敗していく。納骨堂の其処此処で、押し殺した悲鳴をあげるその途中で舌が腐り落ちた。雪崩のように入り口めがけて集まる屍とは逆に、ウラジーミルはカッシアのもとに急いだ。

「見てください。これはあんたのおぞましい術ですか? 司直たちの言葉は当たらずとも遠からず、と言ったところでしょうか」

「勘違いしてはならぬ。死者たちは命を吹き込むまでもなく、半ば知覚力を備えていたのだ。それに動く力を与えたまでのこと」

 司直たちが死に絶えた後、屍たちはめいめい納骨堂の出入り口から細い通路へと行進していった。二人は死者たちのしんがりを務める、鉄の王冠を被ったミイラの後をつけた。彼らは一体何を目指しているのか。彼らは地上で何をするのか、それは呼び覚ましたカッシア自身にも判じ得なかった。ただ二人は常軌を逸した光景に魅せられたがごとく、死者たちのなすがままにさせ、それを目撃することしかできなかった。

 死者たちは二列の隊列を組んで、黙々と細い暗黒の通路を出口のかすかな光目指して登っていく。半ば朽ちた骨の軋む音と腐敗を防ぐ没薬と死臭の混じった匂い、乾いた衣擦れの音。死者たちは皆王侯に相応しい権標を身につけていた。紅玉の額飾りや青玉の柄飾りが、松明の火に妖しく耀いた。これらの王族の生前の行いについて二人は何も知らなかった。いかなる偉業をなし、いかなる破滅を遂げたのか。たとえ非道の君主が暴虐を尽くしたとしても、その痕跡すら忘れ去られてしまった。

 通路からとうとう石の扉を潜った死者たちは、神殿の出口を目指した。地上は眩いばかりに白く、二人は初めから闇の中で生まれた存在が光を忌むように目を閉ざさなければならなかった。そのとき、周囲の日差しが急に陰った。

 辺りは急に薄暮のように暗くなった。雲が太陽を遮ったにしてはあまりに暗すぎるが、しかし本物の夜ではありえなかった。カッシアは頭上を見上げ、あっと声をあげた。

「見よ、あれが竜だ」

 確かにそれは、中央広場で見た竜とそっくりの生き物だった。皮膜に覆われた翼をはためかせ、巨大な爬虫類が都市の上空を覆うように飛んでいた。その鱗はきらきらと輝く空のあらゆる色を映し、地上の生き物にはありえないほどに大きく美しかった。しかし、不可解なことにその身体はまるで幻のように実体感を欠き、まるで幻か希薄な元素で出来ているかのように背後の空が透けて見えた。鋭い歯の生えた顎門がかっと開き、威嚇するような唸りを上げた。その瞳には古い憎悪の炎が宿っていた。それは不死の生命だけが宿すことのできる、消えることのない敵意だった。

 その瞬間、女魔術師が咄嗟に隠身の術で二人の姿を消すことが出来なかったら、二人は他の死者たちと同様、黒焦げの屍になっていたことだろう。竜の炎の息は死者たちを焼き尽くし、都市に残された最後の有機物を滅ぼした。死者たちの纏う絹の衣も、貴金属と宝玉も、炎の高熱の中で全て熔け崩れた。それは都市のまことの最期だった。石造りの都市は再び炎に飲まれ、今だに燃えることのできる物は全て燃えた。

 全ての死者たちが燃え尽きたことを認めると、竜は恐ろしい唸り声を一つあげ、勝利を宣言するようにその身をのたうたせた。そして竜は地上のすべてに興味を失ったがごとく、再び空の彼方に姿を消した。

 ことが終わるまで、二人は恐怖に震えつつ神殿の壁に隠れていた。しかし竜が去ったのち、そろそろと外に出て周囲を探索した。二人が繋いでおいた駱駝は哀れなことに、二つの奇妙な黒焦げの物体となっていた。

 しかし、都市の大門を出ると、刺客たちが乗っていた駱駝が塩の荒野を所在なげにさまよっているのを見つけてそれを捕まえた。それらは彼らの乗ってきた駱駝よりも体格が良く俊敏だったので、彼らは喜んで捕まえた駱駝の背にうち跨った。

 そうして他の駱駝も連れて、彼らは海岸沿いの交易都市へと出発した。

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塩と竜 小森瑞枝 @mizuekomori

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