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塩と竜

塩と竜

小森瑞枝

おすすめレビュー

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★★★
★6
2人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 甲斐ミサキ
    64件の
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    ★★★ Excellent!!!

    竜は形而上の生き物か形而下の生き物か

    太守の追手から塩の荒野に逃げ込んだ女魔術師と連れの傭兵。
    逃げ込んだ砂漠に現れる城邑の大門。
    竜とはどのような存在か、果たして。
    また、追手たちが味わう恐怖の元とは。
    魔術師カッシアと傭兵ウラジミールが司直の手から逃げる羽目になった事件は言及されることなく、仄めかされているばかり。

    挿話があちこちに記され、壮大な千一夜を感じさせる、
    精緻に幻想的に綴られた美しい推敲のあと。
    すばらしく色気のある、怪奇冒険譚である。

    • 2018年1月17日 10:35