SFの定義は人それぞれである

「ほう。SF。いいじゃないか」
SFを読みなれていない私が少し身構えて作品を読み始めてみると村上春樹作品を思わせる文体で殴りつけられた。やれやれ、この作者は読者の期待を裏切ることが得意らしい。私はドラえもんの主題歌を口ずさんで気持ちを落ち着かせた。構わず読み続けると、いつの間にか意識が四畳半に閉じ込められていた。森見文学の流れをくむ作者だろうか。これ以上は長くなってしまうので一言で済ませよう。
「やれやれ。僕はとんでもないSF作品を読んでしまったぞ。なむなむ」