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  • 世説新語大好きです!じっくり読ませて頂きます~!

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    何かツッコミ等ございましたら、お気軽にどうぞ!

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  • 編集済

    こんばんは。

    このエピソードは実は興味深いものがありまして、失汲道、つまり、水を補給できない行軍が現実にはあり得ないことを教えてくれます。
    つまり、行軍の進路を考える際、大軍になるほど使える道は限られてくる、ということになるわけです。

    大変に重要なエピソードだと思うのです。


    ※※※


    魏武は行役して汲道を失い、軍は皆な渴けり。乃ち令して曰わく、「前に大梅林の子を饒かにもつあり。甘酸にして以て渇きを解くべし」と。
    士卒は之を聞きて口より皆な水を出し、之に乘じて前の源に及ぶを得る。

    うー苦しい、、、

    行役
    軍務や役務で外出することだそうな。読み下せない。。。汲道は水を得られる道程ですかね。何げに曹操さんうっかり。

    饒子
    饒は豊か、多いの意ですが、子=果実が後に来ているので、どうしたものやら。単体では厳しいので、大梅林を修飾させてみました。

    甘酸
    上の結果、甘くて酸いので喉を潤しなはれ、という怪しい読みになりました。

    その後はフツーです。

    作者からの返信

    現代人のように高機能な水筒があるわけでもないでしょうしねえ。運搬するにしても、輜重に人的コストも割かないといけないでしょうし。

    世説新語は「お前割と適当なこと吹いてるだろ」的エピソードも少なくなくて微笑ましいですが、一方で当時の通底的認識を教えてくれるところも多く、やはり重要ですね。


    ※※

    熟語を崩せないとなんとなく負けた気分になって、半ば意地で開こうとするマンですこんばんは。

    行役→「えきにいく」だと、交戦も混じっちゃいそうな印象は確かにあります……うーん。

    饒子→毎回「餃子」と呼んでプチパニックに。(食べたい)

    すっぱいものを食べると涎が出る、って、いつごろから言われてるんでしょうね。ただ正直涎が出たところで喉の渇きはそんなに潤わないような……謎すぎます。

    編集済

  • 編集済

    こんばんわ。

    「願明公為桓、文之事,不願作漢高、魏武也」

    よく見るけど意味が分かりにくいところです。
    訓読すると、「明公に桓、文の事を為(な)さんことを願い、漢高、魏武と作(な)ることを願わざるなり」というのが一般的ですね。



    「桓、文の事」または「桓、文の挙」は今後頻繁に目にすると思いますよ。変革期には必ず現れます。本来的には「勤王」と同義のはずなんですけど、野心家の隠れ蓑に使われるのですね。

    なかなか罪深い言葉です。



    すみません、ちゃんと補足しますー。

    晋の文公、齊の桓公はそれぞれの国の君主なのです。

    春秋時代はあくまで周王が天下をゆるく治めて列国は、あくまで公侯伯子男の爵位を与えられた列侯が統治していました。

    二人は覇者とはなったけど周王を尊重した、という意味で、勤王の有力者なんですね。

    この体制は秦や楚のように蛮夷とされていた国々が王を名乗りはじめて壊れ、戦国時代に入ることになります。

    なので、「桓文の事」「桓文の挙」は王または皇帝を擁して大権を握る、という意味で遣われ、その代表が曹操の献帝擁立となるわけです。

    ちなみに、類義語に「伊霍の事」があります。

    こちらは伊尹、霍光が不徳の王または皇帝を廃立(伊尹は王を放逐して改悛後にまた呼び戻しました)したことから、正義の名の下に廃立を図ることを指します。

    やはり儒教的には名分を大切にしますから、史書ではこういう典故がワラワラと現れますが、その意味は「僕が初めてじゃないもん」です。

    一応、『通俗続三国志』ではこの種の典故はなるたけ▼で解説していますので、ご興味の向きはご参照下さい。
    死ぬほど長いけど。

    作者からの返信

    こんばんは、ご指摘を踏まえ、修正致しました。ありがとうございます!

    「事を為す」でよかったのか……「事」に「仕える」って意味があるに違いない! と暴走しておりました。

    「事を為す」って表現、なんでしょう、物凄い深みを感じます。こう言った、ぱっと見では簡素な表現こそ注意深く読まないといけないんだろうな、と言う気もしています。



    「桓、文」はテンプレなんですね! ちぃ覚えた。
    このまま続けていくと、きっと「桓、文」を
    見ただけでにやつきが止まらなくなりそうですw



    ご解説、ありがとうございます!
    こういった文学作品になってくると、
    いわゆる典故をどれだけ頭にインプットできてるか
    勝負のようなところがありますね。

    割と「典故めんどくせー」になっちゃうんですが、
    ここはきっちり向き合っていかないと。
    儒典もまだまだ全然ですし。容れておくべきものは多い。

    通俗続三国志、まだまだ虫食い状態になってしまっております。
    オチも把握できましたw し、
    改めての通読をしておきたいところです。

    編集済