あの夏、大切なものに蓋をした。もう傷つかなくていいように……

『ラムネの夏』その涼しげなタイトルに惹かれて、つい飛び込んでしまいました。ひょんなことから亮吾に誘われた、倖美。あの夏の日、あれは偶然じゃない、きっと必然だった。

「環奈祭には倖美の声が必要なんだ」

倖美の心を塞ぐ氷の扉を亮吾は溶かすことが出来るのか……。
ラストまで読んだ後、そこに残るのはラムネの瓶と夏の余韻。
最後まで目が離せない一作です。