愛する者を護り、奪われた日常を取り戻す。憎悪と復讐と愛の物語。

どこまでも人間性を貶め、嘲笑い弄ぶ吐き気を催す醜悪で冒涜的な悪性の化身。
これほどまでの悪意が主人公を追い詰める様を読み進める度に鳥肌が立つと共に激しい憎悪を抱かざるおえなかった。
日常がなんの前触れも無く唐突に終わり非日常に置換されるシーンなどは底知れぬ薄ら寒さと恐怖を感じた。
だが、それらを跳ね除け想い人への愛と熱く滾る生存への渇望と生命の猛りを魅せる主人公にとても心動かされ心踊った。
このように情動動く素晴らしき作品を世に送り出してくれた作者に感謝を。
今から書籍版を買いに行きます。

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