君を待つすこし

作者 加科タオ

5

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★★ Very Good!!

一本の街灯のみが標になる風景、恐らくはさほど雪の降らない、田舎の何処か。我々に与えられた物語のピースは、せいぜいがそのくらいである。映画やアニメのように都合よく星は瞬かず、ここぞとばかりに雪は降らず、ロマンティックの欠片も無い光景は、だから日常だ。蛍光灯から離れた所に立つ、顔も分からない「あいつ」に、読み手は読み手の「あいつ」を重ねて、あの日あの場所であった出来事に想いを馳せる。余分な情報を削ぎ落としたがゆえに浮かび上がる鮮明なイメージは、短篇ならではの妙味ではなかろうか。なお。こんな事を書いている本人は、待ち合わせに小半刻は遅れる常習犯である。前回のコミティアでは(サークル主なのに)五時間も遅刻した。当然ながら「僕」側の人間に酷く怒られた。完。

Good!

一方的な恋愛を強いられているという点ではHY的であり、2人以外のことには興味がないという点では鬼束ちひろ的であり、妄想の世界の出来事のように思える点ではback number的だと、なんだかいろいろ勝手に感じた。
いずれにしても、語られるべき二人の物語がもっとあるような気がして、もっと読みたくなった。
もっと二人のことが読みたいです…