情景描写が凄かったです。人の感情を風景に写し出しているような感覚を受けました。内容としては、おばあちゃんがこの後どうなったのかが凄く気になります。詐欺師が一人勝ちした様な気にさせられました。
涙腺が決壊しそうな物語でした。温度すら感じさせるような見事な夏の描写と、一年前から時間が止まってしまったかのようなミネおばあちゃんとの対比が秀逸で……。読み終わっても、おばあちゃんのこれからを考えずにはいられませんでした。
夏と思い出の描写が秀逸。それだけで真冬の現在でも夏を感じる。そして、そこに自然に佇むミネおばあちゃん。おばあちゃんは、孫を待っている。ずっと待っている──胸を締め付けられるような思い。よし子の思いも強く伝わる。誰の思いも間違っていない。奇跡であってくれ──強くそう思わせる作品です。読む時はハンカチ用意。
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