自称町内会長の男
@patton
第1話
誰彼お構いなしに近所の人間に声を掛け捲る(自称)町内会長と言う男がいる。歳は73歳。聞かれてもいないのに口をついて出るのは、自分の小銭自慢、近所の他人の悪口、60をとっくに過ぎた夫婦の夜の話。後で聞いた話では、この男、頼まれてもいないのに自薦で町内会長に立候補し、何かトラブルを起こし、僅か数週間で辞めさせられたとの事。
聞かれてもいないのに自分の父親は中央官庁出身だとほのめかす。その父親が立場を利用して割安で手に入れた土地建物に今も住んでいる。この国が大っ嫌いなのだが、もらえるもの、利用できるものは貪欲に何でもいただく。この手の人間は決まって民主党支持者が多い。
この毒物、餓鬼魂男は今日も町内をうろついては自分を相手してくれる人間を求めて徘徊している。そんな時代である。
自称町内会長の男 @patton
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。自称町内会長の男の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます