第2話思い出すたび

どうしよう…どうしよう!

パニクったままどうすることも出来ない。

男の人の目のを見つめていると胸が高まり、収まらなくてうるさい。

胸が苦しくて、辛い。ついに頭が真っ白になって、涙が不意に出る。

「わわ!大丈夫だよ。すぐ、お父さんとお母さん見つかるからね…」

なっ…///

男の人は私を抱きしめた。

何なんだ、この人は職務質問しょくむしつもんでもされたいのか?それとも、私がチビだから実際より、小さい子に見られてるのか…?

……どっちにしろ、もっと胸が高鳴って、苦しくなるからやめて欲しいなぁ…

とか思いつつも、その大きな腕に抱かれ安心してる私だった。

……

..

~ホテル~

結局、あれから両親は見つかって、そのまま予約したホテルに来て寝る…はずだった…

どうしよう…寝れないよぉぅ…

目を閉じると、あの男の人を思い出してしまい、どうにも寝付けない…

羊を数えよう...羊が1匹...羊が2匹...羊が…

眠気が出てきて、目を閉じると……

やっぱ、寝れない!

やはり、あの男の人を思い出してしまう。

ドキドキと、心臓しんぞうの音が、

体の中で鳴りひびく。

ドキッと音が一つなるたびに胸が締め付けられる。それと同時に…

…………この、胸のあたりにあるなんとも言えない感じはなんなんだ………


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十年の差を開け君に恋する 緋色 @Hiiro0443

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