EgO-SeaRcH
僕は何だ。なんなんだ。
立ち込める霧。
目の前は見えているのに。
周りはくっきり見えているのに。
私は何だ。なんなんだ。
前を見れば、行き交う人々の姿。
足元を見ると、アスファルト。もしくはふかふかした土か。
でも、「僕」が分からない。
「私」が見えない。
何処にいるのかは分かってる。
何をしたいかも分かってる。
目的なんか分かってるのに。
自分の存在が見えない。何色かも、どんな形かも分からない。
他の人には見えているらしい。
僕には見えていないのに。
人によって全く違う姿らしい。
私には見えていないのに。
「ねえ、自分って、どんな姿なの」
「だから、僕らはいつも、いつでも」
「どんな時でも、旅に出ている」
「終わらない、『自ぶん探し』」
『EgO-SeaRcH/自ぶん探し』
ドラゴン・ジャンクボックス 桐生龍次 @Ryu-G-Carlos
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ドラゴン・ジャンクボックスの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます