ヤドリギ

突如として世界各地にヒトを襲う謎の生命体を産み落とす"異形の樹木"が現れる。
人類は"それ"をヒトに祟(たた)る木――"タタリギ"と呼んだ。
ヒトに留まらず兵器にすら寄生を果たし圧倒するその脅威に劣勢を強いられつつも、人類は抵抗しうる力を研究し獲得、戦力として投入するに至る。

力を宿した者――彼らは"ヤドリギ"と呼ばれた。

だが、彼らの力を以てしても圧倒的な脅威の前に人類は緩やかに滅亡の一途を辿り続けるより他無かった。

終末を予感させる世界、最前線で戦う青年、斑鳩。
彼の元へ最終防衛拠点アガルタより、人類の切り札とされる謎多き"新型ヤドリギ"の少女が投入される。

彼の指揮の下、儚げな少女はタタリギとの戦いに身を投じていく。

彼と、彼女がこの荒廃した世界にもたらす結末とは。
人類の命…続きを読む