BiTTER

作者 片宮 椋楽

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★★★ Excellent!!!

部室でのほんの一瞬の出来事。しかしそれを濃密なものにさせる彼女との回想シーン。
細かく描写された部室の光景が、容易に想像できる。どこかに必ず不具合の発生している部室の物の描写が、リアルで、特に好きだった。

ビターチョコレートの比喩が物語の主軸になっているように思う。
主人公は一歩大人になったのかもしれないし、違うかもしれない。
ビターチョコレートの苦味と恋の切なさを上手く使った短編小説。

ビターチョコレートを食べながら再読したいと思った。

★★★ Excellent!!!

ストーリー展開はそれほどないものの、情景描写や心理描写が秀逸な本作。質の高い現代文芸作品として仕上がっているという印象を受けました。

特に降雨シーンの描写やビターチョコレートを隠喩として用いる演出はお見事。お話の内容以上に、文章そのものを味わいたいと思わせてくれる作品です。

★★★ Excellent!!!

作品紹介してくださいまして、ありがとうございます。素敵な作品に出会えました。

主人公と彼女の静かな関係は、序盤、もしかしたらそうなのかな?と思うほどに優しい時。ああいった関係も素敵だなと感じました。

過去を思い出して見つけたビターチョコレート。苦味と共に飲み込むそれは、切なくも成長を感じる一瞬。

同じ雨なのに、違って見えるのもまた成長かもしれませんね。
言葉ではなく、静かな時間に心動かされる作品でした。