女神……微妙な女神。
人間を嘗めきりっぷりが最強。
こんな感じで再利用されるっつーなら、絶対身体がヨボヨボになって動けんくなるくらい人生まっとうしてからこの世を去りたいです(笑)
こうゆう(悪いほうの意味で)強烈なキャラ、実は大好きだったりします✨
でもね、女神には最後思いっきりデカいお灸をすえたい。
そうすりゃスッキリする。
多分女性読者の大半は、のりと同じ気持ちや感じとります。
美人で男を手のひらで転がす女神(微妙な女神)。
不美人でコンパで沈みぎみの独身の(はっきりした)女のりがあなたに挑戦状を叩きつけ……
……男を転がせる能力ください(笑)
よって。
『#魔法キャン』はのりのコンパ必勝法のバイブル!となりました✨
最後までイカせて頂きますよー♥
面白すぎて一気に読んでしまいました。
コメディとして非常にハイレベルで一行と空けずに怒涛のように繰り広げられる、軽快なボケとツッコミ!
いわゆる異世界転生モノとしての要素、ある日突然死ぬ主人公、女神様、不思議な異空間、能力者の仲間たちや、レジェンド勇者、世界の厄災の根源たる魔王など、必要なテンプレ要素は全て揃っています。
しかも、ハーレム要素から男の娘までバッチリ網羅されているパーフェクトぶり。
これはさぞや壮大な冒険が…
と、思いきや転生しない!
いつまでたっても転生しない!
作品タイトルにまでなっているチート技(?)ですら、練習程度にしか使ってない!
こたつでくつろぐわ、カツ丼食うわ、カラオケ歌うわ、もう転生しなければなんでもアリなレベルで転生しない!
なのに、仲間は増える、技はレベルアップしていく、まわりで勝手に物語が進んでいってしまいます。
なんというか、区民会館の小ホールあたりの舞台でも見ているかのようなスケールの小ささがかえって癖になります。
とりあえず、明日の昼はカツ丼食います。
転生するはずのプロゲーマーと、転生を支援するはずの女神。しかし話が一向に進まない。
軽妙なやりとりに、次々と新しい仲間が加わり、コントのような展開はどんどん広がりを見せます。
個々のネタのレベルが高いことはもちろんですが、それ以上のこの作品のクオリティを高めているのが二重のネタ構成。
全体のストーリーは「転生が進まない」という一貫したもの。読者が常識としてもっている「すぐ転生するはず」という想いの逆を突きます。物語が不安定に逸脱した状態から始まる、言わば「もしも転生者が転生しなかったら」という設定そのものの妙味があります。
一方で、1話1話ごとには、しっかりと緊張と緩和がある。スキルを貰えるようで貰えない、自己紹介するかと思いきやカツ丼が来る。「ドンデン」と言われるタイプのオチですが、物事の展開がいったん落ち着くかに見せて意外な展開に靡き、その落差で笑わせる。
この結果、作品の中ではプロゲーマーが女神にツッコミいれてますが、更に読者は作品に「まだ転生しないんかい!」とメタにツッコミを入れることができるんですよね。そこが本当に面白い!
全体と個々が違うタイプのネタとして重なることで笑いを増幅させる、素晴らしい構成。皆さんも頭空っぽにしてどうぞ!