きっと、晴れる。

憂鬱な高校生活を送る主人公。
閉ざした心の隙間から眩し過ぎる光を覗く心情が、言葉に出来ない程にくっきりと書かれていて、胸に突き刺さります。
特に第２話で主人公「河谷」が「青春」について考える模写があるのですが、ここがもう……　「青春」を美しい海、そして自身を深海に漂うクラゲに当てはめて「青春」への想いが述べられているのですが、全ての文章が美しく、私のレビューではその魅力を伝えきれない程に心に残りました。是非、読んで頂きたいと願います。
そんな主人公にある事件が起き、これが「河谷」の心にどんな影響を与えていくのか、見逃せません。