ごあいさつ
~あとがき~
まずは、ここまで約25万文字にも及んだアーゲンたちの物語を見守って頂き、本当にありがとうございました。
何だかんだと第三回カクヨムコンに端を発したこのお話も、半年以上の連載の末に無事完結することが出来ました。
途中同時連載やらコンテスト参加作品の読み回りやら色々とありましたが、ここまで続けられたのは日々の応援や、読んでくださった皆様のおかげです。特に毎回のコメントには何度も励まされてきました。
というわけで遅くなりましたが、はじめまして今作「辺境の後継者たち」を描かせて頂きました
ライトな本格派SFを描いてみたい、と急に思い立って始めた今作品は「あやかししらべ【交流ノート】」で行っていた”情報をいくつも伏せて進める方式”を長編でやっても通用するのかという実験も兼ねており、冒頭から中盤にかけて「結局何者なんだろう」という謎を、放っておいてくれないイベントたちで巻き込んで進んで行く……、何とも思わせぶりな作品だったと思います。
特に毎回巻き込まれるアーゲンは可哀想でした。一体誰がこんな目に。
それともう一つ。もともと一本の「映画」のような作品創りが好きだったのですが、今回は「連載」を意識して話を広げています。
プロットにイベントをこれでもかと詰め込みたい身としては造りが少々不安ではありましたが、精一杯楽しんで頂けるよう組み上げていったつもりです。
と堅苦しい話ばかりでも面白くないですし、ネタバレにならない程度に裏話を!
・プロット段階に「ディーン」は存在していませんでした!
・端っこにメモってあった「想定12万文字」の虚しい文字。
ディーンさん居ませんでした。誰ですかそれ。むしろ最初なんて「旧文明の遺跡発掘」でトレジャーハンターの主人公が、自称最強AIだけど身体は間に合わせで脆い女の子を発掘して振り回されるようなお話を考えていたのに、どうしてこうなった!? ツンデレだけど脆い。でも電子戦つよい! みたいな。
しかしそれはそれで「本格SFじゃないのでは?」と自問自答して。やりたいのは「ライトな本格派SF」だぞーと自分のSFイメージを突き詰めていくとスター〇ォーズだったのでこんな感じに。
そのうえで第二章プロット段階ではステーションをうまく脱出して、追手と宇宙域でのカーチェイスみたいなものをして小惑星に墜落して。アーゲンが文句を言いながら直しに出て、ミシェルと二人で取り残されたりする予定でした。
12万文字どころか25万文字です。違うんです。聞いてください。
今作を書くまで、練習もかねて2万文字前後の短編ばかりを連続して書いていたのです。それまで長編プロットからの長編本文しか書いたことがなくて短編が苦手だったので、その練習のために。
そんなことをしていたばっかりに私は思ったのです。
「最近短編しか書いていないけど、いきなり長編なんて書けるのだろうか。書いてみたら10万文字に届かないまである……。やばい。広げられそうなところは連載の練習もあるしなるべく拾って話を広げていこう」
元々長編書きが何を思ったのか、そんなことを考えてしまったわけです。何が起きたか。
12万文字想定なんて言いつつ手綱を離せば25万文字ですよ。というかあとがきですら「書けない。どうしよう」ってツイートしていたのに、どんどん文字数が伸びていく!!
お主、どこへ行くのじゃ!? 落ち着け。どーどー。こわくないこわくない。
そんな感じで長くなってしまいましたが「辺境の後継者たち」のお話はこのあたりで締めようと思います。皆さんがこの作品に触れることで楽しい時間を過ごせていたのなら幸いです。
それでは、またの機会がありましたら宜しくしてくれると嬉しいです。ではでは。
辺境の後継者たち 草詩 @sousinagi
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