月の女神(ルーナ)と蛇の王・後

 彼は女と対峙していた。そこには奇妙な緊張感があったが、女はその緊張を解くかのように柔らかく言った。

「あなたは自分のことを話さないつもりらしいわね。なら、私のことを話すわ。私の名はルーナというのよ」

 その響きは、明らかに異国の音を持っていた。

「あなたは知らないでしょうけれど、これは私の国の、月の女神の名前よ」

 ふふ、と彼女は笑った。

「けれど、確かに私はね、あなたの言うように魔女でもあるの」

 ふと彼女は言った。

「かつて、魔女と呼ばれていたわ。あなたの生まれるずっと前のこと。場所はね、ここより随分西、そして、北の国よ」

 彼は黙って話を聞いている。彼女は、目を細めて懐かしそうに告げた。

「当時、たくさんの魔術師たちがいたわ。あなたの国にもいるように、私の国にもね。ただの鉛を金に変え、永遠の命を保つ薬を作ろうとした愚かな人間たちだわ。私は優れた魔女で、愚かな彼らの一員だった。だから、彼らは知識人ぶっていても、愚かな争いを起こす性質からは逃れられなかった。私もね。優れた魔女であるそれだけに人の妬みを買うことも多かったし、派閥があったから、心休まる暇なんかなかったわ」

 けれど、と彼女は言った。

「私は争いには勝ち続けたわ。私には強い力があった。徐々に彼らは私を恐れ始めた」

 と彼女はため息をつく。

「それは」

 不意に彼が口を挟んできた。

「それはお前を驕らせた。相手に付け入るスキを作ってしまった」

「ええ。ある時、数名の魔術師たちに罠を仕掛けられ、私は宝石の中に封印されてしまった。もう、強い魔女となったときに半分人間をやめてしまったようなものだったけれど、いよいよ私は悠久の時の流れに身を任せる存在になってしまった」

 彼女は少し寂しげに目を伏せた。

「けれどそれでも、私は様々な人間の手を渡り歩いたわ。そして、一人の男が私に気づいた。その男自身も職人であり、有能な魔術師でもあったから。彼は私に同情し、そして私を美しく強いものの装飾とした。それにより私が戦士達に愛されて、どこにでも連れて行ってもらえるようにね。しかし、私は彼の思惑通りにはいかなかった。美しさを賞賛されたがゆえに、私は遠く離れたここに運ばれてくることになったけれど、その間に何人もの商人の手を介したわ。私を愛してくれる一人の戦士は現れなかった」

 彼女は続けた。

「けれど、最後に私を手に入れたものは、ひどい小心者だった。私の美しさの為に私を手に入れたその男は、しかしなまじっか能力があったがために私に気づいてしまった。私の力を恐れたその男は、私をこんな山奥へと捨て去った。獣のたむろする森に囲まれ、人も近寄らないこの場所へ」

 彼女は苦笑した。

「そして私は誰かが通りがかるのをここで待っていたのよ。私もかつては人間だったから、ひとと話せるならだれでも懐かしく楽しいわ。あなたのような坊やでもね」

 彼は黙って彼女の一人語りをきいていたが、何を思ったのかおもむろに口を開いた。

「お前には力があるのではなかったか。何故復讐しなかった?」

 彼に尋ねられ、彼女は首を振った。

「そうね。私には力があるわ。そいつを呪うことぐらいはできたけれど、けれど、ここから出ることはできない。力があっても私は動くことができないわ。それなら呪っても仕方がないじゃないの。それ以上に私は、何人もの手を商品として渡り歩くことにも、この静寂にも飽きている」

 ふと彼女は寂しげな様子になった。そして、ふと呟いた。

「本当に私を自由に、……解放してくれる人が現れるなら、私はその誰かの為に力を使ってあげてもいいのだけどね」

 それはほとんど独り言で、彼に聞かせる意図はなかったようだった。

「そうか」

 ふいに彼は言った。

「それでは、俺から尋ねよう」

 急に彼からそう声をかけられて、彼女は興味をひいたらしい。彼女は前のめりになった。

「なあに?」

 彼の息が少し乱れてきていた。

 しかし、やがて死を迎えるとは思えないほど、その視線は強く生命力にあふれていた。月の光は冷たく、青く、そして白く、彼の顔色をわからなくさせていた。それゆえに、彼女は彼の深刻な状況には気づいていないようだった。

「お前は、本当に俺に話し相手になってほしくて声をかけたのか?」

 そう聞かれて彼女はきょとんとした。

「当たり前よ。あなたは数十年ぶりにここを訪れた客だわ。数分でもいいから、退屈しのぎになると思って見つけて声をかけただけよ」

「それは違うな」

 彼は青ざめた顔をしてため息をついた。血の流れる右腕を、いつの間にか彼は左手でおさえることもしなくなっていた。

「お前は、本当は俺に連れ出してほしかったのからこそ声をかけたのではないのか? ……この場所から」

「それは違うわ」

 彼女は立ち上がった。

「私を連れ出してくれるものを探してはいる。けれど、あなたみたいなボーヤに頼んだってしかたないじゃない。下手に期待するほど、私は愚かじゃないわ」

 気に障ったのか彼女は魔女らしく、高圧的にそう言い放った。

「あなたにこうやって話すのは、あくまで退屈しのぎ。それ以外の何物でもないわ」

「退屈しのぎでも構わない。しかし、誰かに聞いてほしいという願望はあったのだろう?」

 彼は静かに返す。

「期待をすれば、期待が外れた時に傷つく。だから俺には期待しないとお前は言った」

「そうよ。だから、私は期待するほど愚かではないのよ」

「いや、愚かではないから、お前は俺に期待しないふりをしたのだ」

 彼はつづけた。

「お前がその望みを持っていない筈がない。お前はかすかに失望していた筈。入り込んできた俺が、思いのほか小僧だったからな」

 そういわれて、彼女は少し動揺したが、それを隠すように返した。

「仮にそうだったとして、どうするの。それこそ、私が失望した理由そのものよ」

 彼女は言い放った。

「あなたが私を手に入れたところで、どんなことができる? きっと、明日になれば私を恐れ、私を売り払ってしまうでしょう。それに、私がここで探しているのは、ただ連れ出してくれる人間じゃなく、解放してくれる強い人間よ。以前のように人に戻せとは言わない。けれど、せめて私に自由を、希望を見せてくれる強い人でなければいけない」

 彼女は目をすがめた。

「あなたはまだ若造。そんな力があって? きっと明日の朝になれば、正気に戻り、私のことを恐れるわ」

 彼は、ふっと血の気の失せた唇をゆがめて笑った。

「俺は明日になろうと、お前のことなど恐れはしない。しかし、なるほど、お前は存外に正直な魔物のようだ」

 彼は顔を上げた。

「お前のような魔性の者に情けはかけないつもりだったが、気が変わった」

 急に彼はいたずらっぽく微笑んだ。

「お前がなにをして、その魔性に堕ちたのか俺は知らぬ。しかしそれほどの悪霊でもないのだろう。そうすれば、お前にその罰は不似合いに重い。本当は自由になりたいのだな」

「当たり前でしょう!」

 彼女は少し感情的になったが、すぐに魔女の威厳を取り戻していた。彼女は目をすがめる。月の光を相変わらず逆光にしていて、髪が金色に輝いていた。

「長い間、私は人の手を渡り歩いたわ。それに刺激的で楽しい側面がなかったとはいわない。けれど、それもこの退屈な森の奥に捨て置かれることと同じぐらいにむなしいものだった。私の存在をわかりもせず、ただ、商品として売り買いしていただけ。私は、私として必要とされ、そして自由に世界を見聞したい」

 彼女はため息をついた。

「それが真の解放というものよ」

「解放を望む、か。その気持ちはわからなくもない。」

 ふいに彼は言った。

「俺は、生まれてから今までこの血統を守るためだけに生かされた。それを守らなければならなかった。俺は俺としてでなく、この体を流れる血があらわす存在として認識されていたのだ。だからこそ、俺は生まれた土地を離れることを許されなかった」

 彼はまっすぐに女を見上げた。

「俺にとって、血とは呪縛そのものだ。哀れな母上様を縛って殺したのに飽き足らず、俺自身も呪縛するもの。そして、それがゆえに俺は殺されねばならん。しかし、……そんな血が流れてしまえば、俺は自由になれるのではないかと思った。世界の果てでもどこにだっていけるだろう」

 彼はにやりとした。

「なれば、お前をここから連れ出して世界の果てを見せてやってもよい。そして、お前を解放するすべをともに探してやってもよい。俺はお前を恐れはしないし、お前をはっきりと認識した。だからこそ、俺はお前の望みをかなえてやれる」

 彼女はあっけに取られていた。

「あなたが、私の望みをかなえるですって?」

「お前から見れば俺はまだ子供に見えるのだろうが、俺はもう一人前の男だ。それぐらいの力は備えている。俺は必ず強くなる、今以上にな」

 彼の視線は異常に強い。

 彼女はそのまま、彼のそばによろよろと歩み寄った。

「ねえ、本当に、私に世界の果てを見せてくれるとでも? 本気で言っているの?」

 彼女は自分でそう口にした後、その言葉の重みにいささか慌てていた。

「俺は本気だ。しかし、一つ条件がある」

 ふと、彼は深く息をついた。浅く息をついていたが、彼の様子が変わってきていた。

「俺が、明日まで生きていられればだ……」

 彼はそう告げた。

「明日まで生き延びられれば、俺は血の呪縛を捨てられる。そうすれば俺は血の呪縛から逃れられる。それだけの血を流したことになるだろう……。しかし、俺が生き延びられるかどうかは別の話だ……」

 彼は苦く笑った。

 いつの間にか月の光が徐々に彼の体を照らし始めていた。その顔が白く青ざめているのが、女にもわかったし、彼も隠すつもりがなくなっていた。

「あなた……」

 彼女はようやく彼の状況に気づいていて目を開いた。彼が胡坐をかいているその周りの草が黒く濡れている。

「はは、魔性の者よ。お前は俺の血の匂いにひきつけられてきたのだと最初に思った。しかしどうやらそうでもないらしい」

 彼は笑った。

「どのみち助かっても、俺の右腕は使い物にならぬ。これほどまでに血を流し、そして唯一誇ることのできた右腕も使えなければ、俺にどれほどの価値があろう。……しかし、それでも生き延びられれば、お前の願いをかなえてやるのだがな」

 彼はため息をつき、今にも閉じそうな目を彼女に向けた。

「俺は、ヴィリトア三日月王が末裔ハイダールの嫡子ザハーク。……しかし、契約をするには時間が遅かった」

 彼は目を閉じ、額を抑えた。

「最初にお前の話を聞けばよかったな。お前が同情すべき魔物だと知っていれば……。そうすれば、お前に助けられてやっても良かった……。時間切れだ……」

 彼は座っていられなくなったらしく、そのまま前のめりに倒れた。彼女は慌てて彼に駆け寄った。

 たまっていた血が跳ねて、彼女の足を汚す。

「待って!」

 彼女は彼を抱き起こすが、すでにその顔は真っ白になっていた。

「時間切れって何? ちょっと待ってよ!」

 彼女は彼を揺さぶったが、ほとんど反応がない。彼女はいささか慌てていた。

「死なないで! 私にそんな話をして、期待だけさせて、死ぬなんてあまりにもひどいでしょう!」

 彼女は焦っていった。

「こんな気持ちにさせて、私を一人にしないで!」

 彼は返事をしない。ほとんど気を失いかけているらしく、反応があまりなかった。

「契約をするといったわね。それなら、私と契約をして。そうすれば、私はあなたを助けることができる。私の力を使うことができるわ!」

 先ほど彼は名を告げた。しかし、それは真の名前ではないことは、魔女の彼女にはわかっている。

「契約を完了するには、あなたの名前が必要なの。私の名前を教えるから、あなたの本当の名前も教えて!」

 彼女が自分の名前を小声で告げると、彼はかすかにうなずいた。しかし、もう一刻の猶予もない。

「ヴィリトア三日月王の末裔、ハイダールのザハーク。あなたの本当の名前は?」

 かすかに彼の唇が開いた。彼女は耳をつけた。かすれた声で彼の囁いた名は、意外にも彼女のよく知る言葉だった。

 ほんの少し驚いて、彼女は小声でその名をつぶやいた。

「ウロ、ボロス……。永遠の蛇……」

 それはかつて彼女のいた国でもよく使われ、魔女であった彼女自身も親しみのある名前だった。何故遠く離れた異国の彼に、何故その名がつけられたのだろう。

「きいたところで、あなた、どうせ教えてくれないでしょうね」

 今までの彼との問答を思い出して、彼女は苦笑した。金色に髪を輝かせ、彼女は碧い目を細めた。

「けれど……、もし、あなたが私を信頼してくれたなら。……いつか、私にも教えてくれるかしら」



 空には欠けた月が、沈む前にひときわ鋭く輝いていた。


 

 *



 密林の中にも朝の光が差し込んでいた。朝露が木の枝から彼の顔にふりかかり、不意に彼は目を開いた。

 あたりは原色の緑に覆われていた。少し頭が痛んだが、徐々に意識がはっきりとしてきて、彼は起き上がった。

 空は明け、いつの間にか日が昇っている。月は沈みその姿をみなかった。あたりに鳥の声が響いている。

 彼はまだ生きていた。

 胸の傷はまだ残っていたが、深かった右腕の傷はかすかに傷跡を残して治っていた。周囲に血を流した形跡はあるが、この傷は一晩でふさがるほど軽くはなかったはずだ。

 いったい、どうして自分は助かったのだろう。

 そう思いながら、彼は昨夜のことを思い出す。

 彼の目の前に魔女が現れた。そして、話をしたのだ。まるで夢のような話だった。彼も出血が多く、意識がもうろうとしていた。

 しかし、確かに金色の髪をした女と問答をした。そして彼女に約束をしたのだ。

(あの女が助けてくれたのか)

 彼女は自分を助けるといった。その為に契約しろとも。しかし、何故傍に彼女の姿が見えないのだろう。

(あの女はどこに?)

 昨晩、彼女が座っていたはずの場所に視線を向けて、彼ははっとした。

 あの魔女ルーナがいたはずの場所には、ひと振りの剣が突き刺さっていた。人の来ないこの場所で、風雨にさらされたであろう筈なのに、その剣は全く腐食されずに美しく存在した。まるで月の残光を反射するように、刀身の輝きが彼の目を射った。

 彼は立ち上がり、その傍へと歩み寄った。

 それは大振りの曲刀であり、三日月のような孤を描く刀身が美しかった。刀身にも柄にも装飾があったが、柄の部分に三日月状の装飾があり、そこに宝石がはめ込まれていた。その宝石の色は紅い血のような色をしていたが、光にかざすと全く別の色に虹のように変わる。

「ふっ」

 彼はそれを見て笑った。

「はははははっ、そうか、わかったぞ! ははははは!」

 彼は狂ったように声を立てて笑った。

 彼はそっと剣に手を伸ばした。剣は、彼を拒絶することもなくそのまま彼の右手に収まった。彼は少し力を入れて引き抜くと、難なく地面から抜ける。彼はそれを空にかざした。

「美しい。美しいぞ、シャムシール・ラ・ルーナ」

 彼は取り憑かれたもののように熱っぽくそう告げた。それは感情をあらわにしない彼には、殊更ことさらに珍しいことである。

「夜が明けていくこの世界も美しいが、お前自身も美しい」

 ふっと彼は笑った。

「俺はとうとう自由になった。自由な世界とは、これほどにうつくしいものだったとは思いも知らなかった!」

 彼は声を上げて再び笑った。そして彼はそれを両手で捧げていった。

「俺の名は、ヴィリトア三日月王が末裔、ハイダールの嫡子ザハーク。その秘匿された名はウロボロス。改めてお前に約す。お前の願いのまま、どこにでも連れていき、いずれお前を解放してやろう」

 彼は剣を腰に下げると歩き出した。

 夜明けの密林はまだ暗かったが、彼の目の前の道は不思議と開けていた。




 その日、ハイダールの嫡子を担いだ前王朝の残党がひっそりとリオルダーナ王により壊滅させられた。

 旗印であったハイダールの子の生死は結局不明である。

 



 *



 

 

「旦那、つきましたよ」

 道の途中で彼はそういって振り返った。

「旦那!」

 寝ているのか返事をしない男に、そう呼ばわると、んー、といささか間の抜けた声が返ってきて、男は伸びをした。

「あーあ、もう少ししてから起こしてほしかったぞ。せっかく、ごちそうを食う夢を見ていたというのに」

 男はあくび混じりに恨めしそうにそんなことを言う。

「それは失礼しましたね」

 御者は軽く肩をすくめた。

「しかし、今日は良い気候だな。実によい昼寝日和だった」

 男は荷車から飛び降りると、再び軽く伸びをしてにっと笑った。少し風変わりなところのある男だったが、その強面とは裏腹に愛嬌があった。

「しかし、本当に良かったんですかね」

 御者はそう尋ねた。

「本当に花畑しかありませんよ?」

「花畑しかないから逆に立ち寄ったのだ。お前も言っていたではないか。いい場所なのだろう?」

 男はにやりとした。

「そりゃいいましたがね。旦那には、花を愛でるような趣味は似合いませんよ」

「はっはー、言ってくれるな」

 男は無邪気に笑う。

「まあ、言う通り俺には花よりうまいメシの方がいいんだが、俺にも花を愛でる繊細さぐらいはあるぞ」

「どうですかねえ。まあいいですよ。あたしもここいらで少し休ませてもらいますから。もうすぐ夕暮れですから、気が済んだら戻ってきてください」

「おう、そうしろ」

 男は金をやって御者を待たせると、小高い丘の方に進んだ。

 その向こうには一面に色とりどりの花が咲いていた。遠くに山が見え、緑の合間に様々な色の花が思い思いに咲いている。緩やかに風がそれを渡ると、そよそよざわざわと囁きかわすような音がする。

「なかなか綺麗な場所ではないか。こんなところにこんな場所があるとはなあ」

 彼はそういって嘆息をついた。

 少し視線を上げると、相変わらず薄く三日月があがっていた。

「時が経つのは早いものだ。あれから随分と経った。宣言通り、俺は強くなっただろう?」

 彼はにっこりと笑って、そっと腰に下げた剣の柄に優しく手を触れた。その右腕には剣できられたような古傷が残っている。

 夕暮れ前の緩やかな光を浴びて、その柄の宝玉が不可思議な色に輝き、彼は優しく視線を向け、再び花畑に目を向けた。

「さて、ルーナ」

 彼はつぶやいた。

「俺はお前に見たいものを見せてやれているのかな?」


ルーナと蛇の王・完

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月の女神と蛇の王 渡来亜輝彦 @fourdart

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