月の女神と蛇の王

渡来亜輝彦

月の女神(ルーナ)と蛇の王・前


 空にうっすらと三日月が浮かんでいた。

 といっても、昼の三日月は注意深く探さないと見つけられない。荷馬車の御者が、何故その時三日月をみつけたのかといえば、それは折よく上を向いたからという部分が大きかった。

 平原を荷馬車は次の町に向かう。この平原の午後は非常に穏やかで過ごしやすい。ともすれば、まどろんでしまいそうなほどだ。

「今日は月が綺麗な晩になりそうだなあ」

 と、荷馬車の荷車からのんきな声が聞こえてくる。荷車には、荷物のほかに黒服を着た男が乗っていた。

「へえ、そうですね、旦那」

 御者はそう相槌を打つ。

「三日月の王様のご機嫌がいいんでしょう。王様は月の女神を嫁にしたといわれてますからね。月が綺麗な夜は、二人が宴を開いてるって言い伝えでいいますよ」

「ヴィリトア三日月王の話か。はは、そうかもしれんなあ」

 男は旅の戦士といった風情だった。褐色の肌に髭をたくわえ、がっちりとした長身。弓矢や剣といった武器を複数荷物に抱えていたし、その男の雰囲気からして普通の旅人ではない。しかし、存外に男には妙な気品があり、いわゆる美丈夫といっても良い類の男でもあった。

 御者はこの男を何度も乗せたことがあった。商品を運ぶついでに、途中の町まで乗せてくれと言われたのだ。他の旅人からもそのように頼まれることはある。今日もその口で、次の町まで歩くのが面倒になったから乗せてくれと頼まれた。男は金払いが良く愛想がいいし、人品卑しからぬ感じでもあるので御者は快くのせていた。

 それにしても、奇妙に縁があるのか、この男とは不思議とよく会ってしまう。男とは普通に話もするが、それでも、その男が一体何者であるか、御者は欠片もわからなかった。

「しかし、王であるのに三日月とは奇妙なことだな。そう思わんか」

 男は無邪気にそう尋ねてくる。

「へえ、どのように奇妙なので?」

「天下を取った王ならば、満月が相応だろう? それが欠けた月とは不安定ではないか」

「三日月はこれから満月になるからではないでしょうかね。完璧ではないが、発展していくということでは? あの王様は最初の王様ですからねえ」

「おお、そうかもしれんな。ははー、なかなかいいことを言う」

 男は素直に納得して頷く。

「それではこれから新月に向かう欠けた月なら、さしずめ亡国の王の風情だな」

 そう口にしつつ、不意に男は尋ねた。

「そうだ。次の町に着くまでに、何か面白いところはないか。絶景がみられる観光地などだ」

 御者は少し考える。

「絶景ねえ。……ここいらはずっと平原が続きますから……。ああ、そうだ、有名な花畑がありますよ。しかし、こいつは旦那にはちょっと合わないんじゃあ……」

「花畑か」

 男は御者の方を向いてにやりとした。

「よし。そこに寄ってくれ。寄り道の分の金は払うぞ」

「ええっ、正気ですか。ま、まあ、いいですけれどね」

 小遣いが増えるということなのだから、御者には断る理由はない。しかし、どう考えてもこの男に花を愛でる感性はなさそうなのだが……。

「ということで、着いたら起こせ。いい気候だから俺は寝る」

 戸惑う御者を置き去りに、男はそういうと頭の後ろで両手を組んで荷物によりかかった。御者が返事をする前に、すでに彼の寝息が聞こえてくる。

「ったく、花だとよ。この旦那も、わからねえところがあるなあ」

 御者はやれやれとため息をつく。

 空の上で月はすでに傾き始めていた。



 *

 

 その夜は、月の光が静かに降り注ぐ夜だった。


 人の気配も獣の気配もしない、静かな夜だった。

 その森の中、山の奥で、彼女は一人でずっと待っていた。彼女は、気の遠くなる時間をここで待っていた。


 彼女は、不意に目を覚ました。何か物音が聞こえる。

 永劫のように思える静寂は、時折そうして打ち破られる。しかし、初めての事ではない。そして、それが争いの音であることも、彼女はすでに承知していた。

 金色の巻き毛を揺らしながら起き上がり、彼女は魔力を駆使して山の下を見た。

 空には欠けた月が浮かんでいるが、その光は何故か満月の夜かと思うほどに強く、夜の闇を照らしていた。

 山の下では、戦闘の気配がしていた。わあわあと人の声が聞こえ、炎がちらついていた。戦闘はあまりにも一方的だ。片方は数で圧倒されており、全滅を待つのみだろう。

”またなのねえ。この国の王様は血なまぐさいことがすきだこと”

 愚かしいことだと彼女は嘲笑った。彼女がここに来てから、今まで幾度となく戦火があがり、ふもとの里が滅んだ。それでも彼らは学ばない。同じことばかりを繰り返し、破壊の限りを尽くす。

 ”全く愚かしいこと。”

 彼女はそう呟いた。

 彼女は異国の魔女だった。

 月光を浴びて金色に照り輝く、巻き毛をなびかせ、異国の衣装を身に纏っていた。翠玉エメラルドのように碧に輝く瞳に魔性を秘めたまま、彼女は争い事を冷徹に見やっていた。その姿は美しくありながらある種の威厳に満ち、女王のようですらあった。

 朝になればおそらく争いは終わる。ただ、煙が細くたなびいているのが見えるだけだろう。

 ”それで全部終わり”

 彼女は、そう呟いて見下ろすのをやめようとした。が、その時彼女は異変に気付いていた。いつもと違うことが起こっている。

 何者かの荒い息遣いと葉を踏む音が、森の中に響く。

 誰か、この森の中に入ってきた者がいるのだ。彼女は気配でそれを察知した。

 この森は彼女の領域だった。

 何者かが侵入すれば、その気配はすぐに彼女に知れる。

 この森には猛獣が住む。いわば密林と里の者に称された、樹木が密集して生い茂ったこの森は、素人が入れば生きて帰ることもできない。それを承知で入ってきたということは、炎に追われて逃げてきたのか。

 ”どうせ逃げてしまうんでしょうけれどね。私の姿を見れば”

 そんなことを考えながらも、彼女はふと興味をひかれた。


 長い長い静寂は、彼女を退屈にさせるだけのものだった。それを破る何かがあれば、それだけでよかったのだ。

 

  *

 

 その男は、密林の中をひたすら奥へと走っていた。月は欠けていたが、何故かその日はとても明るく、暗い森の中でも降り注ぐ光でどうにか道が見えた。

 彼は、男と呼ぶにはまだいくらか幼かった。背は伸びていたし、一人前の男がするように髭を蓄え始めてはいたが、細い体と顔立ちの幼さだけは隠しようがなかった。逆に言えば、彼がまだ薄いながらも口髭をたくわえ始めていたのは、その幼さを隠すためでもある。彼の大きな瞳に宿す光は鋭いものではあったものの、気品のある整った顔立ちをした彼は、そのころはまだ線が細く、下手をすれば女性に見えてしまうほどだった。それゆえに頼りなげでもあった。

 癖の強い長い髪は、普段はまとめていたがそれも外れて背中に流れ、額から滴る血をぬぐうこともせず、彼は走っていた。頭の傷はかすり傷であったが、彼は胸と右腕に深い傷を負っていた。特に深刻なのは力なく垂れ下がった右腕の傷であり、左手で傷口をおさえていたが、出血は少なくない。

 密林の外には炎が上がり、彼を探す男たちの声が響いていた。

「ハイダールの小僧はまだ見つからんのか?」

「どいつがそうだか、見分けがつかねえよ!」

「本物は頭の側頭部に蛇の刺青がある! とにかく、殺してから髪を刈って確認しろ! 怪しいやつはすべて殺せ!」

 しかし、彼らの追撃が密林にまで及ぶかどうかはわからない。

 なにせ、密林には獰猛な獣もいるし、夜の森はとにかく近寄るにはあまりにも危険だった。彼らにとっても、近寄りたくない場所には違いなかったのだ。

 彼は雑草が生い茂り、視界もほとんどきかない森の奥へ取り憑かれたかのように向かっていたが、血の匂いが風に漂い、いつ、獰猛な夜行性の獣が彼を襲ってもおかしくなかった。

 炎に追われて彼は、迷いなく密林に飛び込んだ。しかし、彼とて死を覚悟はしていた。彼の周囲にいた者たちは、すでに死んでおり、おそらく彼が最後の生き残りだ。

(無謀だったのだ)

 彼は考えていた。

 彼は、とある旧い王朝の王の直系の末裔だった。そのことは彼の人生を左右した。父が粛清されたせいで、彼も彼の母も非常に苦労して育ち、成長するにしたがって新たな王に警戒されていた。

 もちろん、警戒されるだけの血を彼は体に持っていた。彼に流れるその血を理由にして、反乱を企むことができるほど、それは強かったのだ。

 彼はまだ若く、実際はそれほど大きな影響を与えるほどの実力を備えていなかった。反乱に加担したときも、自分でも傀儡かいらいにされることはわかっていた。しかし、彼がそのまま平穏に暮らせるはずもなく、彼が生き延びるためには反乱軍に参加する以外の選択肢はなかった。

 幼いころから、彼は新しい王に何かと命を脅かされていた。王はもとより疑り深い男であったが、彼が父を殺した王を恨んでいるのではないかと疑心暗鬼に駆られていた。母はそのことを知り、彼に言った。

「身を守るためには、蛇のようにだまっていなければなりません」

 幼い頃の彼は美少女と見まがうばかりの、可愛らしくか弱い外見をしていた。しかし、そのような彼を守ってくれるものは誰もいなかった。

「一人で生きるには強くあらねばなりません。しかしお前は強くはないし、すぐに強くなれない」

 母は利口な女だった。彼女は彼にこう助言した。

「口は災いのもとという。お前が命を守るためには、とにかく黙っていることです」

 彼ら親子は、爪に火をともすような生活を強いられた。しかし、王の猜疑心はそれで収まるものでもなかった。ある時、王は彼を召し出した。黙って何も言わない彼を見て、いつまで黙っていられるものかと打ち据えたが、結局彼は一言も発しなかった。哀れに思った将軍の一人がとりなし、それで彼は殺されずに済んだ。

 しばらく、それで彼は将軍の庇護もあり、命を守られた。しかし、今や彼も成長した。

 家計をを助けるための狩りをするのに覚えた弓術の腕は、リオルダーナ王の部下の戦士の中でも突出していて、王都にその噂が届くほどに有名になってしまっていた。そうなれば、疑心暗鬼の王が、成長した彼を放っておくはずもなく、彼は命の危険にさらされることもあった。 

 彼は立派な戦士に育っていたので、別に死を恐れはしなかった。しかし、彼は死ぬわけには行かなかった。彼の死を許さないのは、その体を流れる血の高貴さそのものだった。

 たとえば、彼の母は、彼を生かすことだけに残りの人生を使って早世した。

 彼女は頭のいい女だったが、決して幸せではなかっただろう。夫はすでに王によって処刑されていた為に、彼女は子供を連れて生き残るだけで精一杯で、そのために病にかかっていた。彼女は、病を理由に彼を傍には寄せ付けなかった。彼に愛情らしい愛情を与えなかった。しかし、彼女はひたすら彼を守っていた。彼を生かすことだけが母の愛情だったのだろう。彼もそれを理解していた。子に当たり前の愛情も注げなかった母のことを、彼は哀れだと思った。

 しかし、その哀れさを理解するゆえに彼も死ぬわけには行かなかった。彼女が守った血統を、彼は守らなければならなかった。

 協力者たちは口々に言った。お父上とお母上の無念を晴らしなさい。彼にとっては身を守る戦いであり、一部では復讐でもあった。

(しかし――)

 息を荒げながら、彼は森の中をかける。流れ出す血が彼の体力を奪っていく。気温が下がり、いつの間にか彼の吐く息は白くなっていた。すでに足元がもつれはじめ、それは走るというより歩くような速度だった。

(……復讐の為とはいえ、あんなことをしてはいけなかった……)

 協力者たちも、長年弾圧されてきた者たちだった。

 彼らは親や妻子を王に惨殺されていた。その恨みから、彼らは時に暴走した。それは当時の彼ではとても止めようのない衝動だった。

 ある時彼らは、敵対していた貴族の屋敷を襲い、女子供の区別なく殺害してしまったのだ。

 彼は、いまだ無口な男だった。傀儡であることを自覚していたがゆえに、基本的に口出ししなかったが、さすがにこの時は声を荒げて抗議した。

 お前たちが殺した者たちに何の罪があったのか。同じ方法で暴力を返したところで、相手の怒りを煽るだけだ。そして、より強い力で叩き潰されるだけだ。

 しかし、時すでに遅かった。怒りに燃えた者たちは、彼らを殲滅させるべく総力で攻め込んできた。数で劣る彼らにそれを防ぐすべはなかった。そして、その旗印であった彼の首を狙って襲いかかってきた。

 ここで殺されてもそれは仕方のないことだ。しかし、まだ生きているうちには彼は生きていなければならなかった。

 だが、もう限界だった。ふらつきまろびながら前に進んでいた彼は、とうとう地面のつる草に足を取られ、そのまま倒れ込んだ。

 草の青臭い香りと湿度が不快に鼻を撫でたが、彼は左手を伸ばしてどうにか立ち上がろうとしたが力が入らない。顔を上げると、森の木々が途切れており、空には欠けた月が煌々と輝いている。

(ここまでか!)

 彼がそう思った時、ふと、声が真上から聞こえた。

「ふーん。血の匂いがすると思ったけれど、まだ元気ね、あなた」

 と、その風景に人影が割り込んできた。

 彼は目を見開いた。そこに現れたのは、意外すぎるものだった。

「あらまあ、もっと大人なのだと思ったけれど、まだ坊やなのねえ」

 そこに突然現れたのは、異国の服を着た金色の髪の女だった。豊かな金髪は、緩やかに巻き背中に流されている。白い肌と緑の瞳をした女。しかし、どう考えてもただの女ではなさそうだった。

 彼はどうにか起き上がったが、立ちあがって逃げることはなかった。それだけの体力が彼にはなかった。

 ただ、彼は無言で女を睨み付けていた。月光の中でかすかに輝くように、その妖艶な異国の女は存在した。もちろん、そんな女が普通の人間であるはずがない。こんな危険な密林に、夜、こんな女がいるはずもないのだ。

 夜の森には、魔性の者がいるという。この女も夜気を吸って生きる魔物に違いない。

 彼を見透かしたように女は笑った。

「私を見て、声も上げず逃げずにいるというのは、いい度胸ね。お若い人」

 彼はあくまで平静を保っていた。魔性の者に隙を見せると命どころか魂を取られる。

 女は逆光の中、静かにたたずんでいた。背が高くすらりとしていてこの世の者とは思えぬ美しさと、そして力のあるもの特有の威圧感を備えていた。

 彼女は、くすりと笑った。

「ふふ、本当に何十年ぶりかに人と会ったわ。こんな森の中では、誰も訪れてはくれない。だから誰でも歓迎するわよ。あなたみたいな手負いの逃亡者でもね」

 彼はそう告げても何の反応も示さなかった。ただ、大きな瞳がまっすぐに彼女に向けられている。まるで射抜くような鋭い視線に、彼女はため息をついた。 

「そんなにだんまりすることはないでしょう? こんな森の中に駆け込んできたのだもの、死を覚悟はしていたでしょう? 何か言い残したいことぐらいあるんじゃなくて?」

 彼女はなじるようにそういった。

 彼女にしてみれば、本当に彼が何十年かぶりの来訪者なのだろう。たとえ、明日の朝には冷たい骸になっていようが、貴重な客なのかもしれない。

 しかし、彼は口を開いて告げた。

「お前とする話を俺は持たない」

 ふっと彼女は苦笑した。

「面白い返答をするのね、あなた。何も話がないはずはないわ。それでは私が尋ねれば教えてくれる?」

「俺は」

 と彼はきっぱりと言った。

「無駄話をするのは好かない」

「無駄話、そうね、そういわれると返す言葉もないわ」

 彼女はそうこたえて首を振った。

「けれど、私にとってあなたは数十年ぶりの客。あなたにとっては無駄話だけれど、私にとっては貴重なのよ」

 彼女は妖艶に笑った。

「話次第では、私があなたを助けてあげなくもないわ。私に面白い話をきかせてくれたら、あなたを助けてあげてもいいのよ」

 彼は無言だった。そのまましばらく、彼は女を睨み付けていたが、ふとこう尋ねた。

「お前は山の魔女か?」

 珍しく彼の方から質問が来て、彼女は興味深く思ったのか嬉しそうに笑った。

「ふふ、そうかもしれないわ」

「それならよかろう」

 彼は静かに答えた。

「血の香りは山の獣を呼び寄せるが、俺は魔性の者を呼び寄せてしまったらしい。その代り、俺の死骸は獣には食い荒らされなさそうだ」

「そうよ。この森の獣も私を恐れているわ。ここに近寄ってくることはないでしょう」 

「だが、俺は魔性の者に命を助けてもらおうとは思わん」

「こんなところで死んでもいいというの?」

「俺はここで死にたくて死ぬのではない。動けなくなればこそ、ここで死ぬ。それだけのことだ」

「あきらめの早い人ねえ」

 女はつまらなさそうに言ったが、流し目を彼にくれてうなずいた。

「ふふ、しかし私は、あなたが気に入ったわ。助けが要らなくて、そのまま死ぬっていうのならそれでもかまわないけれど、特別に死ぬまでの間、少し私の相手をしてくださる?」

 彼女は近くの倒木に腰かけた。

「せっかくだもの。あなたの最期ぐらい看取ってあげるわ。一人は寂しいでしょう?」

「寂しくなどない。どうせ死ぬときは誰しも一人ではないか」

 目を伏せていた男は、右腕をおさえながら自嘲した。

「けれど、あなたは、どうやら意外に高貴なお方でしょう。さっき、男たちが探しているのを遠くできいていたわ。そんな人間が一人で死ぬのはよくないのではなくて?」

 彼はふっと笑った。

「そうでもない。高貴なのは、俺から流れ落ちるこの血のみだ。……これがすべて流れてしまえば、俺の価値などなにもなくなるだろう」

 と言って、彼は自嘲気味に続けた。

「しかし、そうだな。よく考えると、今更俺が黙っている意味もないか。……俺が今まで口を噤んで生きてきたのは、あくまでこの血を守り生き抜くためだった。しかし、俺はもうすぐ死ぬのだから、その目的もどうでもいい」

 彼は言い訳するようにそう告げ、顔を上げた。

「よかろう。残りの時間、望み通り話相手をしてやろう」

「それは嬉しいわ。それではお付き合いしていただくわよ」

 女は嬉しそうに笑った。ようやく退屈をしのげるものを手に入れた、というような顔だった。

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