【SS形式】台詞が織りなす、青春群像劇

 童顔でありながら、渋みがかった低い声の持ち主、浜谷智春はその声をきっかけにして、演劇部に誘われることになる。
 友人の銀次郎と共に、興味本位で演劇部に足を踏み入れた彼は、演劇と部員たちを通し、自分のトラウマと直面する。それでも、彼はひたむきに努力を続ける。やがてその姿に影響され、周りの人々も自分の悩みに向き合うように。

 SS形式の作品であり、描かれるのはほぼ台詞ばかり。だが、それだけで描かれる各々の特徴は、とても個性的で、まるでそこにその人が語っているかのよう。
 一人一人の言葉に耳を傾けながら、物語は進んでいく。
 演劇を通じ、彼らは答えを見つけることはできるのか。
 どこまでも熱く、そして健気で、ひたむきな青春群像劇。

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