少年の声(SS版)

作者 @yano89

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★★★ Excellent!!!

ほぼ台詞しか無い小説、どんなだろう?会話だけで進む物語、それなのに物語の情景が目に浮かんできます。説明っぽい台詞も無く、ダラダラと長い台詞も無いから読み易い。一気に読んでしまいました。演劇を中心とする高校生の青春ドラマ、甘酸っぱくて大好きです。台詞だけ?それって面白いの?そんな食わず嫌いせずに是非読んで貰いたい。

★★★ Excellent!!!

全編がSS形式で綴られた物語は読む人を選ぶかも知れませんが、セリフの羅列、地の文がない事を理由に読まない事を選択するのはもったいないです。

たしかにセリフの羅列と言う言葉を否定する事はできませんが、本作のセリフが非常に練られたもので、登場人物の表情、感情をありありと感じさせてくれるはずです。

優れた脚本の賜物です。

演劇部を舞台とする物語は、この形式、決して悪くないはずです。

声、言葉の力が、こんなにも読者の想像力を励起するとは、新鮮な驚きでした。

★★ Very Good!!

 童顔でありながら、渋みがかった低い声の持ち主、浜谷智春はその声をきっかけにして、演劇部に誘われることになる。
 友人の銀次郎と共に、興味本位で演劇部に足を踏み入れた彼は、演劇と部員たちを通し、自分のトラウマと直面する。それでも、彼はひたむきに努力を続ける。やがてその姿に影響され、周りの人々も自分の悩みに向き合うように。

 SS形式の作品であり、描かれるのはほぼ台詞ばかり。だが、それだけで描かれる各々の特徴は、とても個性的で、まるでそこにその人が語っているかのよう。
 一人一人の言葉に耳を傾けながら、物語は進んでいく。
 演劇を通じ、彼らは答えを見つけることはできるのか。
 どこまでも熱く、そして健気で、ひたむきな青春群像劇。

★★★ Excellent!!!

演劇部にはウラとオモテの仕事があります。
そして人間関係にも、裏と表があります。

主人公含め、それぞれの部員が表に見せなくても心に抱えているものがある。

見えるものしか分からなかったからこその衝突。
近くにいる存在への劣等感。

その中にも、言葉を通じて解けるものがある。
この作品でそれを感じました。

これからの展開に期待です。