超性転換系男子高生~大ハーレム物語~

増田米士四

第1話 憂鬱であり、嫉妬

 「よくいるイケメン全面アピールの奴、さりげなくイケメンアピールする奴。

 あいつら何なの?  共感求む。」


 いつもみたいにフォロワーの少ないツイッターにやっても意味ないつぶやきをする。そんなつぶやきが何億とあるって考えると狂気さえ感じる。

 

 「何考えてんだよ、俺。明日は試験だってのに・・・。」

 勉強机に向かっても何一つ手が進まない。だからネットに縋って生きていくしかないんだよ。そう自分を擁護する。煩悩だとわかっているはずなのに。

 

 俺は冴えない高校生、天城 秀。今年で二年生になる。半ば人生あきらめてる。そりゃ、高校2年生は青春を謳歌してるイメージが強いじゃん。全然だからだよ。俺はイケメンに対しての嫌悪が極端だ。だから、こんなひねくれ何だと思う。

 

 そんな俺にも悩みがある。周りの視線が俺に集中してること。それだけ。

 確かに、1年のころは眼鏡だったがコンタクトに変えた。変化といえばそれぐらい。えっ?眼鏡からコンタクトってそんなイメージ変わるもんなんかな?そのことについて今考えている。


 しかし、彼は気づいていないだけであった。コンタクトにしたとたん、絶世のイケメンになっていたから。女子の視線が熱いのはこのためだった。

 

 「お前いいよな、そんなモテモテで。」

クラスの男子数名から言われるこの言葉。もう聞き飽きた。イケメンじゃねぇよ。まず何なの?イケメンって。本当にやめてほしい。でも、やめろと言うと、逆切れされる。それも意味わかんない。

 

「というか、コレ靴箱に入ってたんだけど何だと思う?」

それは、3通の手紙であった。とてもいい匂いがする。名前は、

須田 愛華、篠内 美鈴、幹 さやか、と書かれている。

 

「お前コレ、学年トップ3美女じゃねぇぇかぁぁ!!」

男子から憤怒の声が出た。そんなすごいんかコレ。シランカった。


 「まぁ、どうせ茶化しなんだろこれ。悪意かんじるからな。」


 彼女たちは本心だった。この男、最低である。


 「まぁいいよ、返事は一応しとくから。まっ、断るけど。」

その瞬間、尿意、糞意、襲来。腹痛だ。


 「ごめんみんな、次のテスト遅れるって先生にいってくれ・・な・・」

100000馬力ダッシュでトイレに駆け込んだ。

 ドンッ  バンッ  ブバァァァァン

快便だ。しかし最大の失敗はそこが女子トイレだったってこと。

 

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