「君が好きだ」相手は居ない
かたち
「君が好きだ」相手は居ない
脈絡もなく好きと漢字が並ぶノートに書きたくなった。相手はいない。
相手も居ないのに、どうして好きという言葉が生まれるのであろうか?
疑問。
私は好きという感情を携えていなければ、気が狂って倒れてしまうのかもしれない。
人は人を好きになる。神様が決めた取り決め。
私は実家に篭り、誰も会わずに五年ほど。
行動して出会う人とは自ら話し掛けることはない。
君が好きだ。大好きだ。頭の中の妄想。
良い想像ではない。
想像に身を任せることは心地が良い。
しかし現実は空漠。何処にも何にも目に色は映らない。
私は私の携えた現実を拒否し続け、しかし現実を失くさないように想像に任せる。
私は私が書こうとした好きに嫌悪感、嘔吐感を感じた。しかし吐けない。遠い話だ。
「君が好きだ」相手は居ない かたち @katachikatachi123
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます