「君が好きだ」相手は居ない

かたち

「君が好きだ」相手は居ない

脈絡もなく好きと漢字が並ぶノートに書きたくなった。相手はいない。

相手も居ないのに、どうして好きという言葉が生まれるのであろうか?

疑問。

私は好きという感情を携えていなければ、気が狂って倒れてしまうのかもしれない。

人は人を好きになる。神様が決めた取り決め。

私は実家に篭り、誰も会わずに五年ほど。

行動して出会う人とは自ら話し掛けることはない。

君が好きだ。大好きだ。頭の中の妄想。

良い想像ではない。

想像に身を任せることは心地が良い。

しかし現実は空漠。何処にも何にも目に色は映らない。

私は私の携えた現実を拒否し続け、しかし現実を失くさないように想像に任せる。

私は私が書こうとした好きに嫌悪感、嘔吐感を感じた。しかし吐けない。遠い話だ。

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「君が好きだ」相手は居ない かたち @katachikatachi123

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