第142話 推しから返事

 昔SNSなんか無かったころ、清水の舞台から綱無しバンジーするくらいのつもりでファンレター書いたことないですか? 私は無いです(ダメじゃん)

 蒲田行進曲の階段落ちする勇気もないのに、清水から綱無しバンジーなんてできるわけないじゃないですか。だから指を咥えて見ていただけなんです。

 ファンレターは書いたことないんですけども、貰ったことはあります。プレゼントくださった方もいます。ありがとうございます。

 下は小学生から上は八十代のお婆ちゃんまで(このお婆ちゃん、読んだ後3冊買って、嫁に行った娘たちに配ったそうです。ありがとうございます)読者年齢層が広いのが自慢の『いち癇』でございます。


 さて、自分ではファンレター出せないほどのチキンなので、書いてくださった方の勇気は凄いなと思います。作者がこんなアホだと知ったら泣くかもしれませんので、表向きは少しカッコつけようかと思ってましたが、メッキはすぐにはがれるのでやめときます。


 今はSNSというものがあっていいですね。頑張ってファンレター出さなくてもTwitter(Xなんて認めん)とかTikTokとかいろいろあります。

 それでもチキンなよしみんは推し作家さんにリプとかとてもできません。リプって直接返信じゃないですか。通知行っちゃうんですよね。推し作家様の大切な時間を、よしみんのリプなんぞに使ってはいけないと思ってしまうのです。


 そこで。リプじゃなくて勝手に宣伝してしまいます。私は警察小説が大好きなのでそっち系の呟きが多いんですね。今野敏先生とか、雫井脩介先生とか、堂場瞬一先生とか。

 最近榎本憲男先生の本をよく読むんですよ。推しなんです。はい。

 推しなもんだからついつい「○○が面白かったー!」とか書いちゃいますよね。


 見てるんですよ……先生。

 私が「おらぁぁぁああ!脱稿じゃぁぁぁぁあ!」なんてしょーもないツイートしててもいいね押してくれたりするんですよ。待って待って、そこ見なくていいから!


 今日はとある作品(3章まである)を読んでまして。1章でキーワードが出てくるんですね。それが2章で群像劇の如く全く別の人の視点で別の時間軸で進むんですが、最後の最後でそのキーワードが出てくる。

 どう考えたってこれ3章で全部繋がって心臓バクバクしてドーパミン出まくるフラグ立ってるじゃないですか。もう嬉しくて嬉しくてワックワクなんですよ。獅子舞かぶってそこら中練り歩きたい気分なんですよ。黙ってなんかいられない。

 それでツイートしたんですよ。「2章まで読んだところでキーワードが!」って。


 いらしたんですよ、ご本人が。

「これからもっと面白くなります」って!

 絶対面白くなるフラグ立ってる上に、本人が「面白くなる」って太鼓判押してんだぜ?

 待って、その前にあなた、私の推しじゃないですか? 推しに返信貰ってるとか言いませんか私。

 私、あなたの返信でこの先一年間生きられます、いやほんとマジで。一昨年はひふみん先生からリプいただいて(ひふみん先生と私の祖母が同じ誕生日で)、一年間生きられました。去年は五十嵐貴久先生のリプで生きられました。

 推しのリプってそれだけのパワーがあるんですよ。


 それで思った。私もすっげー推される物書きになって、私のリプで一年生きられるっていうファンを作ろう! そしていっぱいリプ返してみんなの寿命を延ばそう!


 その前に、書こう……。


 ……またシロート発言をしてしまったようだな。

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……またシロート発言をしてしまったようだな。 如月芳美 @kisaragi_yoshimi

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