第3話

腰が…。 お尻が…。


痛い。



集会やこういう式の時の校長の話が長いのは何故なのだろう。テレビのバラエティー番組で校長の話の本があるとは聞いたことはあるが。

ちらっと莉奈を見ると、し、真剣に聞いているではないか。。

そうだ。莉奈は真面目だ。学級委員長に指名されるような人。


ふと、体育座りしている靴の紐を見ると、端から糸が出ている。それをちぎろうと吹影鏤塵する。うまくちぎれなくて、諦めたところで、校長の話は終わった。

そして、司会の先生が明るい声で、今から着任式に切り替えると行った。

あと一時間も座ってなきゃダメなのかとため息が漏れる。

壇上に新しく合う先生が並ぶ。そこにはあの人もいた。なぜか自己紹介を詳しく聞いてしまう。


名を堀内慎二。

テニス部顧問。

3年2組担任。


えっ。めっちゃ私に関係ある先生じゃん。やっば。目つけられたんだよな。莉奈みたいな真面目さが羨ましくてまたため息が漏れる。

壇上の本田先生をみると、こっちを見ていた。そして、ちょっと口角が上がる。




ん?わらった?わらったよね今。

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初恋の味 @amie

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