第2話
「あっ!朝の先生…。」
「すいません。…亜紀早く行くよ!」
莉奈は急いで私のセーラーの袖を引っ張る。
莉奈は4組だから私の教室より遠い。
ガラガラガラ。
入って行くと、みんなが教卓の前に貼ってあるクラス発表の紙に群がっていた。
私に気づいた七海は、見えるようにちょっと寄ってくれた。
あっ、3の2か。
莉奈何組だろうな。
そんなことを思っていると、前の担任の久保先生がきた。
久保先生は私たちに座るように言う。
「みなさんおはようございます。
今から始業式だから、服装を整えて、体育館に移動!」
それだけを言って急いでどこかへ行った。
体育館に行く途中、莉奈と目が合う。口パクで何組か聞きあう。
「莉奈何組?」
「私は、2組だよ。」
「マジで!?一緒だよ!」
興奮してたら、前にいた大きな背中にぶつかった。
「すいません!」
慌てて大きな声で謝ると、ふっ。と笑った声が聞こえてきた。
見上げると、朝の先生だった。
「おまえまじで元気すぎな。名前覚えたから。覚悟しとけよ。」
って私の名札を指差しながら、笑って足早に体育館に消えた。覚悟って何?そんなことを思いながら、体育館シューズに履き替えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます