1-24『登場人物紹介&あとがき』

 ミキとうさぎと機械の迷宮、これまでの登場人物

(設定は話の都合で変わることがあります)


●来栖 ミキ(くるす みき)

 アスカと一緒に瓦礫街で暮らしていた12歳の少女。

 登場人物の中で身長はもっとも低い。

 モフモフの髪の毛がコンプレックスでありチャームポイント。

 そのモフモフ具合にはあのお堅い凛音すらも着目するほど。

 生粋のお姉ちゃんっ子で、年上に対して甘え上手である。

 攻撃系の魔法を得意とする前衛のアタッカー。

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 前作の主人公『ニーナ』との大きな違いは、物心ついたときには戦争が終わっていたこと。そのため、戦争そのものを憎むような気持ちはあまりなく、姉のアスカに愛されて育ったこともあり、スラム街暮らしなのにびっくりするほどスレていない。


●来栖 アスカ(くるす あすか)

 ミキのお姉さん。15歳の病弱な女の子。

 胸の病気を治療するため、田舎の病院に入院することになった。

 入院先では友達もできて、療養も順調なのでご安心ください。

 ミキとは違って髪の毛がサラサラしている。

 孤児院からミキを連れて逃げ出したり、魔法金属を拾い集めて生活費を稼いだり、病気を患う前はミキよりもアグレッシブな生き方をしていた。


●宇佐見 綾乃(うさみ あやの)

 私立討伐隊『月兎隊』の隊長。17歳の少女。

 黒髪ロングのハーフアップ+赤色のリボン。

 五将家と呼ばれる軍の名家の一つ『宇佐見家』の生き残り。

 愛刀『三日月』で野良戦車を真っ二つにしたり、魔法をはじき飛ばしたりできる。

 月兎隊のユニフォームを自分でデザインするくらいの制服マニア。

 面白いことを何よりも優先する道楽家の一面もある。

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 前作の主人公『ニーナ』と同い年(5年前の時点で12歳)で、戦時中のことを覚えている最後の世代。リーダーとしては成長途中であり、今回の一件で(ニーナと同じように)殺意と復讐心を捨て去ることができた。


●雨宮 志穂(あめみや しほ)

 月兎隊のメイドさん。18歳の少女。

 黒髪のボブカット。いつもニコニコしている。

 宇佐見家に仕えている一族の娘で、幼い頃から綾乃の世話係をしていた。

 現在では綾乃と親友関係で、彼女に対してはものすごく甘々である。

 日常レベルの魔法しか使えない非戦闘員。

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 前作の登場人物『アメミヤ・サクラ』とは親戚の関係。


●似鳥 千歳(にたどり ちとせ)

 月兎隊の隊員。14歳の少女。

 黒髪を二つしばりにしている。マスク代わりにマフラーを愛用している。

 魔法機械に天才的な才能を持つが、学校に通わせてもらえず実家を飛び出した。

 魔力が強いわけではないので、ミキや綾乃が使っている『高い魔力のみに反応する特殊な魔法板』を自作することはできない。

 ジェシカとはなんだかんだで仲良しで、おだてては実験台にしてしまうことも……。


●ジェシカ・ローソン

 月兎隊の隊員。15歳の少女。

 フォースランド王国の名門騎士の家系に生まれたお嬢様。

 国連解放軍の軍医として秋津国に赴任した両親についてきた。

 ふわふわの金髪ロング。ウサミミ風のカチューシャを愛用している。

 回復魔法が得意なだけでなく、銃弾の摘出手術までやってのける。

 月兎隊のことを『ラビッツ』と勝手に呼んでいる。


●烏丸 凛音(からすま りんね)

 ゼロ部隊の小隊長を任されている13歳の少女。

 白髪ロングストレートに小さなリボンがたくさんついている。

 月兎隊がセーラー服(海軍制服)なので、ゼロ部隊は詰め襟(陸軍制服)という設定。

 五将家の一つ『烏丸家』の跡取り娘で、アーケシア帝国と関係深い。

 敵対しているときはクールだけど、仲間になると結構お茶目になるタイプ。


●藤堂 時雨(とうどう しぐれ)

 私立討伐隊『藤堂組』の隊長。17歳の少女。

 黒髪のショートカット。襟首のもこもことしたコートを羽織っている。

 綾乃とは昔からの友人関係で、お互いのことを信頼している。

 藤堂家は五将家ではなく、現在もしっかり残っている。


●きらら&ひかる

 私立討伐隊『藤堂組』の隊員。二人とも14歳。

 時雨のメイドをしている双子の少女たち。

 それぞれ片方だけ髪を結んでいる。

 千歳のパンドラや、ミキのモフモフ髪に興味津々のお年頃。


●マグノリア・メイフィールド

 ゼロ部隊の担当官。30代の女性エリート軍人。今回の悪いやつ。

 タイラン合衆国軍から国連解放軍に派遣されてきた。

 金髪サラサラヘアーに怪しい色眼鏡。現場主義らしからぬ高級スーツを着用。

 仕事第一の人間であり、世界の平和なんて知ったこっちゃない。


●大将さん

 瓦礫街で魔法金属を買い取っている仲介業者。

 ミキのお得意先だったが、最近は仕事の鞍替えを考えている。

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 野良戦車から回収した魔法金属が高く売れる……というのは今回からの設定。

 この設定が前作からあったら、ラビッツの生活も多少は楽になったのだが……。




<あとがき>

 初めましてorお久しぶりです。兎月竜之介です。

『ミキとうさぎと機械の迷宮』を最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

 お話の続きは考えている最中なのですが、執筆に取りかかれるかどうかは『兎月竜之介のやる気』にかかっているので、おすすめレビューや応援コメント(あとイラストとか!)で応援していただけると、テンションが上がって大いに助かります。

 あとは発売中の本を買っていただけると、生活が楽になって心の余裕ができたりとか……。

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 本作は兎月竜之介のデビュー作『ニーナとうさぎと魔法の戦車』の続編です。

 秋津国の現状については『魔力爆弾で国土の半分が吹っ飛んだ』とざっくりな設定しか考えていませんでしたが、メイドインアビスを見ていたとき、かなり前に『女の子冒険者パーティーが巨大な縦穴型のダンジョンを探索する』というアイディアが没になったのを思い出し、これは上手い具合に組み合わせられるんじゃないかと反射的に書き出した次第です。

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 本作を執筆するにあたって『ニーナとは異なる主人公を書くこと』を考えていました。

 最初はミキも『戦争に対する恨みマシマシ』の性格でしたが、戦争の終結から10年も経過しているうえ、アスカという優しいお姉ちゃんがいることを考えると、明るい性格のキャラが周囲に元気を振りまいていく感じが合っているかなと思いました。

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 戦後10年のラビッツについてですが、彼女たちのおかげでフィクシオ共和国の野良戦車は撲滅されているので、のんびりと平和な毎日を享受しているのではないかと思います。あれだけ頑張ったラビッツをもう一度戦場に引っ張り出すのは忍びないので、もしも再登場させるとしたら、あんまり苦労しない立ち位置にしてあげたいです。

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 長々と書いてしまいましたが、改めて謝辞を述べさせていただきます。本作を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。このお話の続きか、これから出る新作か、あるいは同人イベントで再び会えたら嬉しいです。

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 ちなみに本作の地味に気に入っているシーンは、汗だくになった千歳がミキと握手するのを恥ずかしがるシーンです。

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ミキとうさぎと機械の迷宮 兎月竜之介 @usaginabe

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