クリスマスにサンタクロースが自分のところに来たことがない少女と少年。
社会から弾き出されてしまいそうなところで生きている健気な二人が、「クリスマスをぶっ潰そうぜ!」ととある計画(というか悪戯)を実行します。
「サンタクロースは良い子のところにしかこない」と言う少女スミですが、彼女は「良い子」ではなかったのか。
両親の愛に育まれ、何不自由なく暮らしている子ども達のような「良い子」ではないかもしれませんが、彼女たちはそれでも日々を一生懸命生きている。
二人で遊んでいるときは、子どもらしく素直に目を輝かせて楽しんでいる。
そんな健気な二人が「良い子」じゃないなんて、いったい誰が決めるのでしょう。
彼らのもとに、サンタクロースは幸せをもたらしてくれるのか。
とてもピュアで少し胸が痛くなる、けれどもきっと最後には心が温かくなる、そんな物語をお楽しみください。