最期の一人
壊す、それは怖すぎる、それは自然すぎる
破壊する、それは畜生に落ちる事
だが人の全ては『壊す』恐れを知らず
罵り、無視をし、軽蔑し、人の機微を分からないと笑う
対面、画面、見えぬ海の中
人間とはなんと恐れ知らずの生き物で
一挙一動で人が死ぬのを知らない
暴言を吐こうとも妄言を信じようと
割りを食う人がいる事を
理解と無知、罪と罰
知ろうとする試み、知らないと嗤う悦楽
今日も知らずに過ごす子らがいる
知らされず学ばされず手を拳銃に
声を弾丸に
命を、堕落を、日常に、漁る漁る
無意識に壊す、怖さ、怖さ、破壊
歳など関係ない
破壊されるのは、いつでも弱い人
いいえ、幸せなる願いを持ちながら誰かに持ち去られた人
全てが全て叶う頃、人間は一人としていないはずだ
それは幸せ?
それとも破壊?
いえ、破壊と感じる者がなければ
それは私たちの知らぬところにいる何か
破壊よ、どうか、破壊であれ
世界を破壊せよ
破壊を愉悦とする輩に呪いを破壊を滅亡を
そして我に壊せ
自由散文詩掌編『破壊』 朶骸なくす @sagamisayrow
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます