※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。


※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。




●二

 二塁手の事。詳しくはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383



●握り替え(持ち替え)

 グローブから利き手にボールを握り替える(持ち替える)事。


 握り替えが早いほど、送球するまでの時間を短縮出来る。結果、アウトを取る確率が上がる。


 特に、セカンド・ショートが素早い持ち替えを要求される。ボールを持ち替えやすいように、セカンド・ショート用のグローブはポケット(ここでボールを捕る)が浅くなっている。


 また、キャッチャーが盗塁阻止をする際も持ち替えの早さが重要。いくら送球が速くても、捕ってから投げるまでが遅いと盗塁を阻止しにくくなる。



●肉体的援助

 攻撃側のコーチが一塁と三塁の横に控えているのだが、このコーチがプレー中にランナーに触ると「肉体的援助」という反則になる場合がある。いかがわしい援助ではない。肉体的援助を受けたランナーはアウトになる。


※扱いは「守備妨害でアウト」になる。ランナー自身が守備を妨害していなくても、守備妨害という扱いにある。


 肉体的援助の典型例は「タッチアップの合図で三塁ランナーに触る(「走れ!」という合図)」だが、現在、このような援助はまずない。


 どちらかと言うと、三塁を越えた所でランナーとコーチが接触する例が多い。


 三塁コーチは腕を回して「ホームに行け!」や全身を使って「三塁で止まれ!」という合図を出すのだが、たまにランナーと接触してしまう。


 これが肉体的援助と見なされると、ランナーはアウトになってしまう。非常にもったいない。



●肉離れ

 筋肉が断裂してしまった状態で、多くの場合は部分断裂で済むが、酷い時には完全に断裂してしまう。内出血を伴う事もある。肉離れする時に「パンッ」「ブチッ」といった音が生じ、肉離れした本人だけでなく、近くの人にも聞こえる場合がある。


 急に走ったりジャンプしたりする時に肉離れしやすく、太もも・ふくらはぎなどが肉離れしやすい。肉離れの応急処置には、RICE処置などを行う。


・Rest:安静にする

・Icing:冷やす(冷やし過ぎはNG)

・Compression:圧迫する(圧迫し過ぎはNG)

・Elevation:ケガをした部分を上げる(なるべく心臓よりも高くする)



●ニグロリーグ

 黒人への人種差別が非常に強かった時代、アメリカには黒人選手が野球をプレーするリーグがあった。それが「ニグロリーグ」で、いわゆる「黒人リーグ」である。


 ニグロリーグ出身のジャッキー・ロビンソンがメジャーリーグで活躍した事で、少しずつメジャーリーグにも黒人選手が増加。


 黒人選手のプレーの場はメジャーリーグに移っていき、ニグロリーグの歴史は幕を閉じた。



●逃げ切り

 試合終盤の少ないリードを守り抜いて勝つ事。特に、中継ぎピッチャーが好投して勝つ事。


 お互いに点を取り合っての勝利は「逃げ切った」より「打ち勝った」の方が近いと思う。



●二三塁間(にさんるいかん)

 二塁と三塁の間の事。


 メジャーリーグでは極端な左寄りの守備をする事も多いので、二三塁間に3人いるのも珍しくない。



●2段モーション

 2段階になっている投球モーションの事。プロ野球では2006年から2017年まで反則としていたが、どこまでが1段でどこからが2段なのかが曖昧であり、いろいろとモメたりした。


 主な2段モーションの例は、以下の通り。


・自由な足(=軸足じゃない方の足)を上げた状態で長く静止する。

・上げた自由な足を下げた後、再び上げ下げする。

・振りかぶった状態で長く静止する。


 2段モーションの普及は1995年頃からで、禁止されるまで10年かかった訳だが、その理由は日本の野球を国際化するためだった。


「日本のローカルルールで野球をしないで国際基準のルールで野球をしようぜ!」という事だったが、野球の本場であるアメリカでは2段モーションを禁じていなかったので逆にローカル感を強める結果となった。何がしたかったんだ……。


 メジャーリーグで2段モーションで投げている(それどころか3段モーションになっている人もいる)のに日本で禁止していたが、2017年に菊池雄星が2段モーションの反則を何度も取られたりして2018年から2段OKになった。


※菊池はシーズン開幕当初は反則を取られていなかったが、8月になって取られるようになった。この時も「どこから2段なの?」という問題になったが、明確な基準は無く「審判が2段だと思ったら」みたいな感じだった。


 2段モーション解禁により、2018年には菊池以外にも2段モーションのピッチャーが何人も現れた。



●日

 北海道日本ハムファイターズの略称。



●二刀流

 ピッチャーと野手の両方をやる事。打撃の際にバットを2本持つ事ではない。英語では「twoーway player」と言う。


 メジャーリーグでは、2020年から二刀流に関する規定(いわゆる大谷ルール)が設けられる。詳しくはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054889477422



●2年目のジンクス

 プロ1年目もしくは1軍1年目に活躍した選手が、2年目に大きく成績を落とす事。1年目に大した活躍をしていない場合は、2年目のジンクスは関係なくなる。



●2番最強説

 最強バッター(従来なら4番に入るようなバッター)を2番に入れる事。また、そのような打線の事。


 詳しくは「~番最強説」の項で解説。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198667



●鈍い当たり

 遅い打球の事。



●日本シリーズ

 プロ野球の優勝チームを決めるシリーズの事。1950年に2リーグ制になり、この年から両リーグの代表チームが日本一の座を賭けて戦うようになった。


 先に4勝した方が優勝なので基本的には最大で7戦だが、引き分けがあったら8戦以上になり得る。1986年には8戦行われた。


「にほんしりーず」と読むのが一般的だが、アルファベット表記が「NIPPON SERIES」なので「にっぽんしりーず」の方が正式かも。


 より正式には「日本選手権シリーズ」と言うが、この言い方はあまり使われない。


 ちなみに、外野手出身で日本シリーズ優勝監督になったのは、2001年の若松勉が最初。


※2000年以降の結果はコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892281823



●二塁(=セカンドベース)

 塁は4つあり、1つだけ五角形なのが「本塁(=ホームベース)」。これは右打席と左打席の間に置かれている。


 他の3つは四角で、本塁側からグラウンドを見た時に右前方にあるのが「一塁(=ファーストベース)」。正面にあるのが「二塁(=セカンドベース)」で、左前方にあるのが「三塁(=サードベース)」になる。


 ランナーは元々はバッター(代走で出た選手は別)であり、ランナーは「打席→一塁→二塁→三塁→本塁」と進む。3アウトになるまでに本塁まで進めれば点が入る。



●二塁手(セカンド)(2B/Second Baseman)

 一塁と二塁の間で守備をする内野手。詳しくはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383



●二塁打(=ツーベースヒット)(2B/Double)

 フェアの打球が地面・ベース・フェンスなどに当たり、バッターがアウトにならずに一塁に到達出来るとヒットとなる。また、ホームラン(フェアの打球がフェンスを越える)もヒットの一種である。


 ただし、バッターが一塁に到達する前に他のランナーがアウトになった場合など、バッターが一塁に進んでもヒットが記録されない事もある。守備側のミスで一塁セーフになった場合にも、ヒットが記録されない事がある。


※地面などに当たる前に捕られたら、その時点でバッターアウト。また、ファウルボールではヒットにならない。


 バッターが何塁まで行ったかでヒットは4種類に分けられる。


・一塁まで行った→シングルヒット(=単打)

・二塁まで行った→ツーベースヒット(=二塁打)

・三塁まで行った→スリーベースヒット(=三塁打)

・本塁まで行った→ホームラン(=本塁打)


 ツーベース以上は「長打」と言う。長打かどうかは、打球の飛距離ではなく、バッターが何塁まで行ったかで決まる。


 シングルヒットの時には「~安」と書く事も多い。「左安」なら「レフトへのヒット」という意味。


 長打は「~二」「~三」「~本」と書く事も多い。「右二」なら「ライトへのツーベース」で、「中本(ナカモトじゃないよ)」なら「センターへのホームラン」という意味。



●二遊間(にゆうかん)

 セカンドの定位置とショートの定位置の間の事。二塁付近一帯。


 メジャーリーグでは極端な右寄りの守備をする事も多いので、二遊間に3人いるのも珍しくない。



●女房役

 キャッチャーの事。



●任意引退

 球団に対して引退の意向を示し、選手の任意での引退の事。クビに近い形での任意引退もある(「来年は契約しないよ」的な事を言われて「……じゃあ、引退します」というのもある)ので、円満な任意引退となると少ないかもしれない。


 仮に任意引退した選手が現役復帰を目指す場合、最後に所属していたチームとしか契約出来ない。プロ野球はメジャーリーグなどと協定を結んでいるため、海外のチームであっても契約出来ない場合がある(協定がない所なら契約可能)。


 任意引退から自由契約に切り替わった場合は、どのチームとも契約可能。現在の規定では、任意引退から3年で自由契約扱いとなる。


 2006年に引退していた新庄剛志は2019年に任意引退選手から自由契約選手となったが、新庄が引退した時には3年で自由契約になる規定がなかったため、最終所属の日本ハムが手続きをして自由契約となった。



●「人気のセ、実力のパ」

「セ・リーグには人気があり、パ・リーグには実力がある」という意味の言葉。


 しかし、これは過去の言葉となった。近年は「人気も実力もパ」と言われる「パ高セ低」時代が続いている。


 両者の最大の違いはDH制の有無である。

(パ・リーグではDHあり、セ・リーグではDHなし)


 近年のパ高セ低は、DH制があるパ・リーグでピッチャーもバッターも育っている事が要因……かもしれない。


 DHありだと、ピッチャーは1番から9番まで野手との対戦になる。

(DHなしだと、ピッチャーに代打を出さない限り、1人はピッチャーになる)


 高い実力を持っているピッチャーじゃないと、パ・リーグで活躍するのは難しいという事になる。バッターの方は、そういうピッチャーから打てないといけない。


 結果、ピッチャーとバッターが切磋琢磨するような状況になっている……のかもしれない。


 なお、2000~18年の19年間でセ・リーグのチームが日本一になったのは、00・01・02・07・09・12年の6回だけである。00~02年は3年連続でセが優勝したが、03年以降の優勝は16回中3回のみ。


※同じ期間において、ア・リーグ(指名打者あり)は10回優勝、ナ・リーグ(指名打者なし)は9回優勝。03年以降では8回ずつ優勝で完全に半々。


※日本シリーズの結果(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892281823


※ワールドシリーズの結果(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892281927


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