〈な行〉
な
※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。
●ナイ~
「ナイス」の省略形。以下のように使う。
・ナイカ(ナイカッ):「ナイスカット!」の略。2ストライクと追い込まれてからファールで粘っている(カットしている)時などにバッターに言う。
・ナイキャ(ナイキャッ):「ナイスキャッチ!」の略。
・ナイセン(ナイ選):「ナイス選球眼!」の略。ストライクとボールを見極めている(ように見える)バッターやフォアボール(敬遠は除く)で出塁したバッターを誉める言葉。
・ナイバッチ:「ナイスバッティング!」の略。
・ナイピ(ナイピー):「ナイスピッチング!」の略。アウトを取った時などにピッチャーに言う。
・ナイボ(ナイボー):「ナイスボール!」の略。「今の1球は良かったぞ!(次の1球も頼むぜ!)」みたいな意味で、アウトを取る前(バッターとの対戦が終わる前)にも使える。
●内角
バッターに近い方。「内側」や「インコース」や「インサイド」とも言う。
●内角を抉る
投球が内角に行く事。特に、変化球が内角に行く事。
内角のボールゾーンからストライクゾーンに曲がる投球は「フロントドア」と呼ばれる。
(ストライクからボールになるのはフロントドアではない)
●ナイトゲーム
夕方(午後6時とか)に始まる試合の事。和製英語では「ナイター」とも言う。
メジャーリーグは(基本的に)引き分けがないので、延長15回とか20回とかになると日付けが変わる事も。
●内野
4つの塁で囲まれているエリア(及びその周辺)の事。
ホームベース(1つだけ形が違う塁)側からグラウンドを見た時、残りの3つの塁は右から順に一塁・二塁・三塁になる。
●内野手(IF・INF/InFielder)
内野を守る選手の事。「内野」とだけ呼ぶ事も多い。基本的には、以下の4ポジション。
・一塁手(ファースト):一塁の近くで守備をする。守備番号は3。
・二塁手(セカンド):一塁と二塁の間で守備をする。守備番号は4。
・三塁手(サード):三塁の近くで守備をする。守備番号は5。
・遊撃手(ショート):二塁と三塁の間で守備をする。守備番号は6。
※詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
ホームベース側からグラウンドを見た時、右から順に一塁手・二塁手・遊撃手・三塁手になる。
(基本的な守備位置に立っている時)
投手(ピッチャー。守備番号1)と捕手(キャッチャー。守備番号2)も内野で守備を行うため、内野手に含める事もある。
(その場合は「ピッチャーを含める」のような注意書きが付く事が多い)
●内野安打(infield hit)
内野手(ピッチャーとキャッチャーを含む)が打球を処理してセーフになったヒットの事。
左バッターの方が一塁に近いため、左バッターの方が内野安打になりやすい。
(もちろん、鈍足の左バッターと俊足の右バッターならば、後者の方が内野安打になりやすい)
左バッターの方が内野安打になりやすいため、打率やヒット数などで上位に来る選手には左バッターが多い……ような気がする。
●ナイン
サッカーの「イレブン」と同じような使い方をする言葉。「~ナイン」とか言う。
野球は1チーム9人で試合をするから「ナイン」なのだが……指名打者制があると1チーム10人になる。それでも「ナイン」と言う。
●中
中堅手の事。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
※「中堅手」の略なので「ちゅう」と読むのが正しいかも
●中
中継ぎ陣の事。中継ぎ投手としてベンチ入りする事を「中に入る」「中で控える」のような言い方をする事がある。
●中
ストライクゾーンの真ん中付近の事。ここに投球が行く事を「中に入る」「中に行く」のような言い方をする事がある。
●中押し
リードしているチームが中盤に得点を追加する事。または、そのような得点の事。
「序盤に先制→中盤に中押し→終盤にダメ押し」というのが理想的な点の取り方。
●流す/流し打ち
バッターが立っている打席の逆側の事を「逆方向(=反対方向)」と言う。
右バッターにとっては一塁・ライト方向の事であり、左バッターにとっては三塁・レフト方向の事である。
逆方向に打つ事を「流す/流し打ち」と言う。「おっつける/おっつけ」と言う事もある。
逆方向の逆方向(=打席がある側)に打つ事は「引っ張る/引っ張り」と言い、引っ張り主体のバッターは「プルヒッター」と呼ばれる。
かなり単純化すると、振るタイミングが早いと引っ張りになり、遅くなると流し打ちになる。
逆方向に打った打球は距離が出にくいため、逆方向にホームランを打つのは難しくなる。
逆方向にホームランを打てるなら、それは長所と言える。
流し打ちをする時は、ほんの僅かな時間(ほぼ一瞬)ではあるが、引っ張る時よりもボールを見る時間が長くなる。
飛距離が出にくくなるが、流した方がヒットは出やすくなるので、打率が高い選手(アベレージヒッター)はセンターから逆方向への打球が多めの傾向がある。
●中継ぎ投手
先発ピッチャーじゃないピッチャーの事。日本語では「救援投手」の方が正式な言い方だと思うが、ルールブックなどを除けば、この言い方はそんなに使われない。
一般的には「中継ぎ(投手)」や「リリーフ(ピッチャー)」と言う事が多い。
あるチームが1試合に4人のピッチャーを使ったなら、1人目が先発ピッチャーで2人目から4人目は救援投手になる。
ただし、救援投手を「クローザー(=抑え。最後に投げるピッチャー)」と「クローザー以外」とに区別するのであれば、後者の方を中継ぎと呼ぶ。
(先発とクローザーとの間を繋ぐ役割になる)
●中継ぎ登板
中継ぎ投手として登板する事。「リリーフ登板」とも言う。先発登板以外は、全てリリーフ登板になる。
●中~日
登板間隔について使う言葉。
「月曜日に登板→火曜日と水曜日は登板なし→木曜日に登板」なら、火曜日と水曜日の2日間休んでいるので「中2日」になる。
「月曜日に登板→火曜日に試合なし→水曜日に登板」なら、2試合連続での登板になるが、間に1日挟んでいるので「中1日」になる。
「月曜日に登板→火曜日に登板」の時は「中0日」ではなく「連投」と言うのが一般的である。
プロ野球の先発ピッチャーは中6日、メジャーリーグの先発ピッチャーは中4日での登板が多い。
●投げミス
投球のミスの事。「失投」とも言う。コントロールをミスする事もあれば、変化球が変化しないミスもある。
●投げられない
「送球してもアウトに出来そうにないし、悪送球になって余計に進塁されると困る」と考えて送球をしない事。ルールで禁止されているのではない。
送球する予定だった人が「これは投げられないな」と判断する事もあれば、他の人が「投げるな」と指示を出す事もある。
送球を受ける予定だった人が利き手(グローブをしていない方の手)をパーにして出す時は、だいたい「投げるな」の合図。
利き手とグローブの両手で「投げるな」をする事もあるが、グローブだけを出す時は送球を待っている可能性が高い。
●ナショナルリーグ(NL)
メジャーリーグの2つのリーグの1つ。指名打者制なし。日本では「ナ・リーグ」と呼ぶ事も多い。
(もう1つのリーグは「アメリカンリーグ」と言う)
現在は15チームが所属しているが、2012年までは16チームだった。
アストロズがNL中部地区(6チームだった)からAL西部地区(4チームだった)に移り、2013年からは各リーグ15チームずつ(各地区5チームずつ)に。
●ナチュラルに変化する
投球や送球の際、真っ直ぐなボールを投げようとしているのに、ボールが微妙に変化する事。
握り方や投げ方を変えると変化しなくなる可能性があるが、クセのようなものなので、なかなか直らないかもしれない。
プロでもナチュラルに変化する選手はいるので、大きな問題がないなら、ナチュラルに変化するままでも大丈夫だと思う。
あるキャッチャーは、送球がシュート気味(本人から見て右側)に変化するので、それを念頭に置いて送球していたらしい。
●夏男
夏(7~8月頃)に強い選手の事。夏は暑さで疲れやすい上、シーズンの中盤~後半で疲れが溜まっている時期。多くの選手が調子を落としがちなのだが、夏でも調子が落ちないどころか上がる選手もいる。
●ナックル
もはや魔球の領域に達している変化球。ほとんど回転させずに投げる事で、空気抵抗とか風の影響とかを受けて何だか不可思議な変化になる。
バッターが打つのも難しいが、キャッチャーが捕るのも難しい。そもそも投げるのが難しいため、ナックルの使い手はほとんどいない。
「投球のほとんどがナックル」というピッチャーは「ナックルボーラー(フルタイムナックルボーラー)」と呼ばれるが、今では希少種である。
ナックルボーラーが投げる際には、ナックルを捕るのが上手い専門のキャッチャーが出場する事も多い。
(ナックルは、キャッチャーなら誰でも捕れるという代物ではない)
どこに行くか分からない変化球なので、点ではなく面で捕る感じになるようだ。そのため、キャッチャーミットではなくファーストミットを使ったりする。ソフトボール用のミットを使う事もある。
ピッチャーが交代したら、ミットもキャッチャーミットに交換する。時には、キャッチャーごと代える。
とあるナックルボーラーの専属キャッチャーは「ナックルを捕るのは、飛んでいるハエを捕まえるようなものだよ」みたいな事を言っていた。
飛んでいるハエを箸で掴める人なら、ナックルも捕れちゃうかも……?
●ナックルカーブ
カーブの一種。普通のカーブよりも球速が出やすいが、遅いナックルカーブを投げるピッチャーもいる。
握り方は普通のカーブとほぼ同じだが、人差し指の使い方が違う。ナックルカーブかどうかは、ボールがどう曲がったかではなく、人差し指の使い方で判断される。
ナックルカーブの握りは「人差し指を立てる」と表現される。これは「人差し指の先端(指の腹ではなく指先)をボールに当てる」という事である。
(人差し指を立てる時に、縫い目に爪を差し込むピッチャーもいる)
この人差し指の立て方がナックルの握りと似ているのだが、変化の仕方はナックルとは全く異なる。
ボールに回転をかける際、人差し指はほとんど使わず、親指と中指とで回転をかける事になる。
●ナッシング
「ノーストライク」や「ノーボール」の事。「3ボール・ナッシング」なら「3ボール・ノーストライク」の事で、「1ストライク・ナッシング」なら「1ストライク・ノーボール」の事。
「ツー・ナッシング」だと、現在では「2ボール・ノーストライク」になるはずだが、昭和生まれの人にとっては「2ストライク・ノーボール」かもしれない。
※2010年頃から日本でもボールカウントが先になった(アメリカに合わせた)のだが、それ以前はストライクの方が先になっていた。
●鳴り物
ラッパや太鼓などの楽器の事。プロ野球の応援では当たり前に使われる(基本的には攻撃側のファンが使う)が、メジャーリーグではほとんど使われない。そのため、プロ野球では常に楽器の音や声援が聞こえるが、メジャーリーグでは割と静か。
※盛り上がる時は一気に盛り上がり、ファンが一斉に立ち上がって手を叩いたりする。よく見られるのは、ホームチームのピッチャーが三振を奪いそうな時(特に2アウトの時)に手を叩いて鼓舞し、三振を奪ったら自分が奪ったかのように雄叫びを上げて喜ぶ。
メジャーリーグの球場で鳴り物を使った応援をするのはアスレティックスが有名。ファンがブブゼラ(違う楽器かもしれない)を吹いたり、空き缶のような物(楽器なのかどうかもよく分からない)を金属の棒のような物で叩いてチリンチリン鳴らしている。
インディアンズのホーム球場では、名物ファンの男性が太鼓を叩いて応援している(この男性と太鼓のために用意された席があり、2人分(自分と太鼓の分)のチケットを買っているらしい。有名なファンなので、他のファンが一緒に記念撮影したりする)。
●軟投派
「軟投派=技巧派」とする考えもあれば「軟投派=球速がないピッチャー」とする考えもある。
技巧派とは、コントロールや変化球を武器にするピッチャーの事。球速がないピッチャーが技巧派になるのは自然な流れである。
技巧派と軟投派を区別するなら、ある程度の球速があれば技巧派で、ある程度の球速もないのが軟投派。
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