※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。


※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。




●抜いたボール

 カーブやチェンジアップなどの変化球の事。卑猥な言葉ではない。



●縫い目

 ボールの縫い目(こういうの→ >>>>>>)は全部で108個ある。煩悩の数と同じ。「フォーシーム」や「ツーシーム」などの「シーム」は縫い目の事。


 ボールの表面(革の部分)はスベスベしていて滑りやすく、縫い目に指をかけた方が投げやすい。


 回転数を増やしたい球種(フォーシームやスライダーなど)を投げる際は縫い目に指をかけ、回転数を減らしたい球種(フォークやチェンジアップなど)は縫い目をあまり使わない事が多い。



●抜けている

 カーブやチェンジアップなどの変化球に使われる言葉。


 これらの変化球は、手(指)から抜くようなイメージで投げる。上手く抜けると変化しやすい。

(とは言っても、握り方や投げ方には個人差がある)


「抜けている」は「変化が大きい」という意味でも「バッターのタイミングを外している」という意味でも使われる。


「変化が大きい上にバッターのタイミングを外している」という意味でも使える。


「抜ける(すっぽ抜ける)」とは違い、いい意味である。



●抜ける

「打球が抜ける」「投球が抜ける」などと使う。


 前者の「抜ける」は「通り抜ける」という意味。後者は「(ピッチャーの手から)すっぽ抜ける」という意味。


 すっぽ抜けたボールは、文字通りにピッチャーの手から放れているので、ピッチャーにはコントロールのしようがない。


 球種にもよるが、すっぽ抜けてしまうと狙った場所よりも利き腕側(右投げなら右打席側)にボールが行きやすい。

(グローブ側に行く時は「引っかけている」状態)


 また、すっぽ抜けたのが変化球だった時は、ほとんど変化しない。


「カーブが抜けていますね」が「すっぽ抜けている」のか「変化が大きい上にバッターのタイミングを外している」のかは、前後の文脈とか声のトーンとかで判断出来る気がする。



●盗む

 野球では、いろんな場面で「盗む」という表現を使う。


 盗塁(スチール)する事は「塁を盗む」と言う。


 投球モーションのクセ(投球する時と牽制する時の動きの違いなど)を見抜く事は「モーションを盗む」や「クセを盗む」と言う。上手く盗めると、ピッチャーが投球する(牽制出来ない)タイミングで盗塁を仕掛けられるので、盗塁の成功率が上がる。


※盗塁を仕掛けるタイミングが早すぎるとピッチャーが牽制出来るので成功率が下がり、遅いとキャッチャーの送球でアウトになりやすくなる。


※上手く盗んだように見えて偶然タイミングが合っただけという事もあるので、盗んでいたのかはランナーに聞かないと分からない。


 相手のサインを見破る事を「サインを盗む」と言うが、不正な手段でサインを解読・伝達する時にも使う。前者は自分の頭脳・直感で見破るので問題ないが、後者は問題になる。


※サイン盗みについてはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198615


 なお、プロの野球選手はファンのハートを盗むのも大事である。←上手くまとめたつもり


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