※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。


※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。




●ネクストバッタースボックス(ネクストバッターズボックス)

 次のバッターが準備をするための場所。滑り止めを塗ったり素振りをしたりしている。「ネクストバッターサークル」や「ネクスト」とも言う。


 重りを付けたバットやマスコットバット(普通のバットより重い)を振ったり、バットを2本使ったりする選手もいる。重い物を振ってから普通のバットを振ると速く振れる感じがするのかもしれない……が、逆にスイングスピードが低下するというデータもある。


 ネクストにいる選手が打席に立つと見せかけて、別の選手がベンチから出て来て打席に入る事もある。

(「次のバッターはネクストにいないとダメ」というルールはない)



●ネズミ

 ヒジ(基本的に利き腕側)に出来る「遊離軟骨(トゲみたいなやつ)」の通称。ネズミを内視鏡とかで削り取る事を「ネズミ取り」と言ったりする。ヒジに負担がかかるポジションゆえか、ピッチャーのヒジに出来やすい。



●熱中症

 暑さ(温度や湿度が高い環境)が原因で起きる「熱失神(目まいなど)」「熱痙攣(筋肉の痙攣など)」「熱疲労(頭痛・吐き気など)」「熱射病(高体温・意識障害など)」の総称。


・熱失神

 体温が上がると、体の熱を逃がすために体表付近の血流を増やそうとする。血を冷やす事で体温を下げようとするのだが、一時的に脳に行く血が足りなくなってしまい、目まい・立ちくらみなどが起きる。酷い時には失神する事もあるが、熱中症の中では軽度。


・熱痙攣

 体温調整のために汗をかくと、体の水分やミネラル(主にナトリウム(塩分))が体の外に出てしまう。水分だけではなく塩分も必要になるのだが、水分補給だけで塩分補給をしないと、塩分不足で筋肉の痙攣(こむら返りなど)が起きやすくなる。熱中症の中では軽度。塩分が必要とは言っても、摂り過ぎには注意。


・熱疲労

 大量の汗をかいて水分や塩分を失った後は、十分な量の水分補給・塩分補給が必要になる。熱疲労は熱痙攣よりも多くの水分と塩分を失っており、脱水状態になってしまう。熱中症の中では中度で、頭痛や吐き気などが起きる。症状が進行すると熱射病になる恐れがある。


・熱射病(日差しが原因の熱射病は「日射病」と呼ばれていた)

 体温が上がり過ぎて体温調整が間に合わず、体温が高いままになる状態。体に熱がこもって体温は40度くらいまで上がり、脳などの臓器もダメージを受け、意識障害などが生じる。熱中症の中では重度で、命にかかわるレベル。



 熱中症の予防には、適度な水分補給が必要になる。体が水を吸収するまで20~30分程度かかるため、喉が渇いてからではなく、喉が渇く前に小まめに水分を補給するのが大事。


 汗をかくと塩分も失われるので、水だけを飲むと体液(血液)の塩分濃度を保つために水を出してしまい、「水を飲んでいるのに脱水になる」という「自発的脱水」が起きてしまう。塩分が不足したままだと「低ナトリウム血症」という状態に進行する可能性がある。


 熱中症対策に推奨されているのは、100ml当たりのナトリウム含有量が0.04~0.08g(=40~80mg)の飲み物で、これに糖分も含んでいるのが望ましい(糖分が水分補給・塩分補給を助けてくれる)。


※ナトリウム0.04~0.08g(=40~80mg)は、食塩相当量(厚生労働省推奨値換算)だと0.1~0.2g。商品によっては「食塩相当量0.1g/100ml」のように表示されている。


 ペットボトルのジュースは糖分が多めの物が多く、熱中症を予防するためにとジュースを飲み過ぎたら「ペットボトル症候群(糖尿病の一種)」になりかねない。


 日常的な水分補給なら、糖分が少ない飲み物の方が好ましい。スポーツ時などは糖分があった方が効率的に水分を摂れるので、塩分と糖分が含まれているスポーツドリンクが向いている。状況に応じて飲み物を変えるのも大事。


 カフェインが入っている飲み物(緑茶・ウーロン茶・コーヒーなど)は利尿作用があり、水分を出してしまうので水分補給には不向き。アルコールも利尿作用があるので不向き。緑茶などを飲みたいなら、水も少し飲んでおくのがいい。


 麦茶はカフェインが入っておらず、汗で失われるミネラルも補給出来るので、夏場の水分補給に向いている。ただし、大量の汗をかいた場合は、麦茶だけでは塩分が少し不足するかもしれない。


 熱中症の疑いがある人に水分補給をさせる際は、自力で飲めるかどうかを確認する。自分で飲めない人に飲ませようとすると気管(肺)に流れ込む恐れがあるため、自分で飲めないようなら飲ませず、救急車を呼ぶなどして医療機関での治療が必要。


 自分で飲めるなら、塩分や糖分が入っている経口補水液やスポーツドリンクを飲ませるのが望ましい。無いなら水などでもいいが、塩分が入っていない飲み物の場合、飲ませ過ぎると脱水が進む恐れがある。


 自分で飲めない人に対しては、体温を下げる処置を取る事で熱中症の進行を遅らせられる可能性がある。例えば水があるなら、その水を体にかけておき、団扇などで風を当てると体を冷やしやすい。


 熱中症予防には体温を上げないようにするのも重要で、手の平を冷やすと効率的に体温を下げられる。熱中症になってしまった(その疑いがある)場合は、手の平ではなく、大きな血管が走っている部分(首・腋の下・太ももの付け根など)を冷やすといい。



~まとめ~

 日常的な水分補給には麦茶、運動時にはスポーツドリンクが向いている。喉が渇く前に飲むようにする。緑茶やコーヒーなどは利尿作用があるので不向き。


 熱中症の疑いがある人に水分補給をさせるなら、経口補水液やスポーツドリンクが適している。自力で飲めない人には飲ませないようにする。


 熱中症を予防するには手の平を冷やし、熱中症になった後は首・腋の下・太ももの付け根などを冷やすと体温を下げやすい。



●粘る

 2ストライクの時にファールを打つ(打ち続ける)事を「粘る」と言う。このようなバッティングを「粘り打ち」と言ったりする。


 ただし、2ストライクからバントしてファールになった場合は除く。

(3バント失敗は三振になる)


 粘る事が出来れば、打ちやすいボールやボール球を待つ事が出来る。フォアボール狙いで粘る選手もいる。



●根元

(バットを握った時の)手のすぐ上の部分の事。根元で打つとゴロになりやすく、細くなっている部分なので、バットが折れやすくなる。


 バットを握る手のすぐ上が「根元」で、根元の先には「芯」があり、その先が「ヘッド」である。


「バットの先端」と言う時は「グリップエンド」ではなく「ヘッド」の方を指すのが一般的。



●狙い球を絞る

 バッターが「特定の球種だけを待つ」「特定のコースだけを待つ」「特定の高さだけを待つ」などをする事。



●粘投

 ピンチになっても粘り強く投げて凌ぐ事。そもそもピンチにならなければ良いのだが、そんな事が出来るピッチャーは基本的には居ないので、ピンチで粘れるかどうかは大事になる。



●年俸調停

 球団が提示した年俸と選手が求める年俸とに隔たりがあった時、調停委員に年俸についての調停をするよう求める事が出来る。一般的には「年俸調停」や単に「調停」とだけ言うが、より専門的には「参稼報酬調停」と言う。


※参稼報酬は年俸の事。


 プロ野球の場合は両者の提示額の中間付近の額とする事も多いが、メジャーリーグの場合はどちらか一方の額が選ばれる。


 メジャーリーグでは、MLS(アクティブロースター(メジャーの試合に出場登録される25人。2020年からは26人)に登録された期間)が3年分(516日)まで行った選手は年俸調停権を得る。


※2年目の選手でも、特定の条件を満たして「スーパー2」となれば調停権を得る。それ以外では3年経つまでは調停権なしなので、新人王を獲るような選手でも最低保証額(6500万~7000万くらい)に近い額しか貰えなかったりする。メジャーリーガーの年俸は、3年経つと一気に跳ね上がる傾向がある。


 調停申請は結構な数に上るが、申請後に球団と選手が話し合って妥協点を見出すケースが多い。そのため、実際に調停まで行くケースはそれほど多くはない。これを「調停回避」と言ったりする。


 調停の時期がキャンプの時期と重なるので選手としても調停は避けたく、調停の場で球団から選手への罵詈雑言もあるらしい……。そういう経験をした選手は契約期間終了後に移籍する事も多い。


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