※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。


※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。




●~の~

「■打数△安打」を「■の△」のように表現する事がある。「3の2」なら「3打数2安打」になる。



●脳震盪

 頭部への衝撃が原因で起きるもので、野球では頭部へのデッドボールで脳震盪になりやすい。


 今ではキャッチャーへの体当たりが禁止されたが、体当たりが許容されていた時代には、体当たりを喰らったキャッチャーが脳震盪を起こす事もまま有った。


 脳震盪の主な症状は、頭痛・目まい・吐き気・まっすぐ歩けない(ふらつく)などの他、脳震盪前後の記憶が抜け落ちる場合も。頭部へ衝撃を受けた直後は平気でも、数時間後に具合が悪くなるケースも多い。



●ノーゲーム(No Game)

 雨などで試合が続けられなくなった(コールドゲームになった)時、正式試合として成立する条件を満たしていなかったらノーゲームとなる。試合が成立していないので、ホームランなどの記録も無かった事になる。


 試合成立の目安は5回で、以下の場合はコールドゲームになっても試合が成立する(ノーゲームではない)。


・5回裏まで終わっていた

・5回表終了時もしくは5回裏途中で後攻が勝っている

・5回裏途中に点が入って同点となった


 試合成立しながらも同点で終わっている試合は、一時停止試合(サスペンデッドゲーム)となって後日に続きを行う事もある。



●ノーコン

 コントロールが致命的な事。


「荒れ球」という言葉もあるが、ノーコンが悪い意味でしか使われないのに対し、荒れ球はイイ意味で使われたりする。


 イメージ的には、こんな感じ。


・ノーコン:コントロールが悪くてストライクが入らない。フォアボールやデッドボールでランナーを出して自滅する。


・荒れ球:キャッチャーの要求通りには行かないが、ストライクゾーンには行く。ボールに速さや威力があって荒々しい感じ。



●ノースライ/スライ

「(スライディングする必要ないしケガするとマズイから)スライディングするな!」「(スライディングしないと間に合わないから)スライディングしろ!」という意味で使われる。



●ノースロー調整

 ボールを投げず、ランニングやダッシュなどのトレーニングをする調整方法。毎日投げていると肩や肘に負担がかかるので、肩や肘を痛めていない選手でもノースロー日を設ける事が多い。



●ノーヒッター(無安打試合)(no-hitter)

 9回以上をピッチャーが投げてヒットを打たれずに終わった試合(無安打試合)の事。複数のピッチャーが投げたり失点を許したりしても、ヒットを打たれないまま試合が終わればノーヒッターになる。


 メジャーリーグではノーヒッターとして記録されるが、プロ野球の場合は無安打かつ無失点(ノーヒットノーラン)でないと記録にならない。また、複数人の継投でノーヒットノーランをやっても参考記録止まり。



●ノーノー(no-no)

 ノーヒットノーランの事。



●ノーヒットノーラン(=無安打完封)

 先発ピッチャーが最初から最後まで投げ切る事を「完投」と言う。


 無失点で完投する事は「完封(=シャットアウト)」と呼ばれる。「零封」と表現される事もある。


 ヒットを打たれずに完封する事は「ノーヒットノーラン」「ノーノー」「無安打無失点(無得点)試合」「無安打完封」などと呼ばれる。


 何人かのピッチャーがリレーしてノーヒットノーランをやったら「継投によるノーヒットノーラン」と言われる。


 ランナーを1人も出さなかった(フォアボールとかもなかった)ノーヒットノーランは「完全試合(=パーフェクトゲーム)」と呼ばれる。



●ノーワインドアップ

 振りかぶらずに投げる投球フォームの事。


 ワインドアップで投げる時でも、振りかぶらなければノーワインドアップになる。



●ノッカー

 ノックの際にボールを打つ人。



●ノックアウト

 ピッチャーが打ち込まれて降板する事。特に、ランナーを残してイニングの途中で降板する事。


 格闘技のような公式用語ではなく俗語。監督の意思で降板させるので、どちらかと言うとテクニカルノックアウトに近いかも?



●ノビ

 ピッチャーの手から離れたボールは、重力の影響で落ち始める。ストレートもまた、真っすぐ進んでいるように見えて、少し落ちている。この「落ち幅」は、球速や回転数によって変化する。


 ほとんどのピッチャーのストレートは、球速が同程度であれば、回転数も同程度になる。

(一般的に、球速と回転数は比例関係にある。球速が上がるほど回転数も増える)


 しかし、平均よりも多く回転する(球速の割に回転数が多い)ストレートも存在している。そのようなストレートは浮き上がるように見え、「ノビがある」「ノビる」と表現される。


※回転数の他、ボールの回転軸の傾きも関係する。


 回転数が多いストレートは、マグヌス効果がどうとか揚力だの浮力だのが云々で、通常よりも落ち幅が小さくなる。つまり、あまり落ちないストレートになる。


 バッターは「少し落ちるストレート」を「真っ直ぐ進んでいる」と認識しており、回転数が多い「あまり落ちないストレート」は「浮き上がっている」と認識する。


 錯覚という事になるのだろうが、本当に浮き上がっているように見えるのである。

(「え? 浮いてない? いや、浮いたって!」ってレベル)


 165キロくらいのストレートでも空振りをあまり取れない事もあれば、140キロくらいでも空振りをバンバン取れる事もある。前者はノビがなく、後者はノビがある可能性が高い。


 ストレートにノビがあると、バッターが空振りをする時、バットがボールの下を通る傾向がある。



「ノビがある=初速と終速の差が小さい」と説明される事もある。こちらの説明では「思っていたほど減速しない」という意味になる。

(当然ながら、ボールのスピードは徐々に落ちる)



●ノンテンダーFA

 球団から選手に対して「あなたと来年も契約したいです」という申し出(tender)がない(non)ために自由契約(FA/フリーエージェント)となる事。ほぼ戦力外通告。


 年俸を抑える作戦として、ノンテンダーFAにしてから安めの年俸で再契約するという手を使う事もあるとかないとか。

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