野球用語の解説 ※解説は間違っている可能性があります

〈あ行〉


※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。


※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。




●アーチ

 ホームランの事。「2者連続アーチ」や「サヨナラアーチ」のように使う。



●アーチスト

 球場にアーチを架けるアーティストの事。「ホームランアーティスト」とも言う。つまりはホームランバッターの事であり、特に、キレイな放物線を描く高弾道のホームランを量産するバッターが「アーチスト」の称号を得る。


 低い弾道のライナー性のホームラン(あまりアーチになっていない)が多いタイプだとアーチスト感は弱いかも。



●アーム投げ

 ボールを投げる時、腕が(ほぼ)真っ直ぐに伸びた状態で腕を振る投げ方の事。アーム式のピッチングマシンのような投げ方。


 アーム投げじゃない投げ方は「肩→肘→手」と肩から段階的に動き、先端(手)の方ほど遅れて出て来る。極端な話、鞭のようにしなる感じ。バッターが肩の動きにタイミングを合わせていたら、手の動きにはタイミングが合わない。手に合わなければボールにも合わないと思う。

(肩にタイミングを合わせる事は少ないと思うけど)


 アーム投げだと肩・肘・手首が(ほぼ)一直線上に並んだ状態で腕を振るので、これらが同時に動く。バッターにとっては、肩でも肘でも手でもボールにタイミングを合わせやすい。


 アーム投げは「ケガをしやすいからダメ」「球速が出ないからダメ」「コントロールが悪くなるからダメ」と言われるのだが、プロ野球でもメジャーリーグでもアーム投げのピッチャーはそれなりに居る。


 アーム投げでも成功したピッチャーは何人も居るので、結局の所、ピッチングフォームは自分に合うかどうかという話になる。アーム投げでダメっぽいならフォームを変えた方がイイかもしれない。



●アイシング

 現代においては、登板を終えたピッチャーがアイシングをして利き手側の腕や肩を冷やすのは珍しくない。肩アーマー的な物を装備しているピッチャーがベンチに座っていたら、十中八九アイシングしてる人。ただし、投球後のアイシングには効果が無い(それどころか逆効果)とする説も。


 登板前や登板中なら、ピッチャーは肩や腕を冷やさないようにする。ベンチに居る間はタオルやジャンパーなどで体温を維持するピッチャーも多い。


 アメフトの選手は、試合中(ハーフタイムなど)に水風呂に入って全身をアイシングする事も。全身の筋肉に大きな負荷がかかるスポーツのため、冷やして筋肉をリフレッシュしないと保たないとか。



●アイブラック

 野球選手が目の下に塗ったり貼ったりしている黒いアレの事。眩しさを軽減する効果がある。その性質上、太陽の下でプレーする時に使われる事が多い。選手によっては、ファッションやゲン担ぎなどの目的でも使用する。


 アメリカの屋外球場は、観客が観やすいようになっている反面、野手にとっては太陽光が目に入りやすかったりする。観客ファースト的な。


 なお、パンダの目の周りの黒い部分にはアイブラックと同様の効果があるらしい。

(手足が黒いのは太陽光で温めるためらしい。末端冷え性?)



●アウト(O/Out)

 アウトになったバッターやランナーは、一時的にプレーから外される。アウト3つで攻守を交代し、3アウトになるまでの得点が有効。1回表0アウトから9回裏3アウトまでは合計54アウトで、お互いに27のアウトを取り合う事になる。


~バッターがアウトになる例~

・三振する(見逃しでも空振りでも)

・地面などに当たっていない打球(フライやライナー)を捕られる

・バッターが一塁に行く前に一塁に送球される(打球が地面などに当たった場合)

・バッターが一塁に行く前にタッチされる(打球が地面などに当たった場合)


~ランナーがアウトになる例~

・塁に触れていないランナーがタッチされる

・進塁義務があるランナーが次の塁に行く前にその塁に送球される

・進塁義務があるランナーが次の塁に行く前にタッチされる

・塁に触れている必要が有るランナーが塁から離れている時にその塁に送球される

・塁に触れている必要が有るランナーが塁から離れている時にタッチされる

・後ろのランナーが前のランナーを追い越す(後ろのランナーがアウト)


※「進塁義務」についてはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198620


※フライやライナーを捕られる時、守備側の選手(ボールを捕ろうとしている選手)がボールに触るまで、ランナーは塁から離れられない。離れていた時は、塁に送球されたりタッチされる前に戻らないとダメ。戻った後、次の塁を目指しても良い。


 アウトの時、審判は右手を掲げるジェスチャーをする。親指を立てているイメージが有るかもしれないが、基本的にはグーにしている。ハーフスイングのチェックの時にも同じ動作をするが、そちらは「今のは振ったからストライクだよ!」という意味になる。そのストライクが第3ストライクならバッターアウト。



●アウト寄与率→レンジファクター

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054889208496



●アウトコース(アウトサイド)

 バッターから遠い方。「外角」や「外側」とも言う。



●アウトハイ

 アウトコース高めの事。



●アウトロー

 アウトコース低めの事。「outlaw(無法者)」ではない。



●上がり

 プロ野球において、先発ピッチャーがベンチ入りから外れる事。


 プロ野球では1軍登録選手が28人(2019年からは29人)だが、ベンチ入りするのは25人。通常、先発ピッチャー3人(2019年からは4人)を「上がり」にする。



●諦める

 打たれたピッチャーを交代する事。「先発ピッチャーを諦めて中継ぎに交代」のような使い方をする。



●握手

 監督やコーチが、好投をした先発ピッチャーに握手を求める事がある。握手をすると、大抵の場合はピッチャー交代になる。


「握手をしたから交代するだろう」「握手をしていないから次の回も投げそうだ」という判断基準にもなる。



●アクティブロースター(アクティブロスター)→試合に出場出来る選手について

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884389707



●浅い/深い

「ホームベースから近い方(前の方)」を「浅い」と言う。

「ホームベースから遠い方(後ろの方)」は「深い」と言う。


「浅い外野フライ」や「守備位置は深め」のように使う。



●アシスト(=補殺)(A/Assist)

「アウト(刺殺)が成立した時」あるいは「エラーがなければアウトが成立しただろうと思われる時」に、そのアウトをアシストするプレーをする事。


 基本的には、送球を経てアウトが成立した時に、その送球をした選手に補殺が記録される。

(送球を受けてベースやランナーにタッチした選手に刺殺が記録される)


※「捕殺」と書かれがちだが、アウトを補うものなので「補殺」と言う。



 1つのアウトを取るために関わった選手が増えると、それだけ補殺が記録される選手も増える。


 ただし、アウトを取る時に必ず補殺が記録される訳ではない。三振やフライアウトなどは、そのアウトをアシストした選手がいないので、刺殺のみが記録されて補殺は記録されない。


 内野ゴロを処理するポジションなので、セカンド・サード・ショートは補殺が記録される事が多い。多い年には、1人で500補殺くらいまで行く。


 反対に、フライを捕って終わる事が多い外野手は補殺が少なくなる。通算でも500に届かないくらい。

(メジャーリーグの外野手の補殺記録が450くらい。試合数が少ないという事もあるが、プロ野球記録は200に届いていない)


 しかし、補殺で注目されるのは外野手の方。基本的には肩が強い外野手の補殺が多くなるのだが、肩が強過ぎるとランナーが走らなくなる(走ってもアウトになりそうなので自重する)ため、補殺の機会も減る事がある。



・例1:ショートゴロ→ファーストに送球でバッターアウト

・記録:刺殺はファーストに記録され、ショートに補殺が記録される。


・例2:一塁ランナーが盗塁を試みる→キャッチャーが二塁に送球→セカンドがタッチでランナーアウト

・記録:刺殺はセカンドに記録され、キャッチャーに補殺が記録される。


・例3:振り逃げ狙いでバッターランナーが走る→キャッチャーが一塁に送球→バッターランナーアウト

・記録:刺殺はファーストに記録され、キャッチャーに補殺が記録される。


※キャッチャーが第3ストライクの投球を捕っていた(普通の三振だった)なら、キャッチャーに刺殺が記録され、補殺は誰にも記録されない。


・例4:レフトにフライ→三塁ランナーがタッチアップ→レフトが送球→ショートが中継に入ってバックホーム→キャッチャーが三塁ランナーにタッチしてアウト

・記録:刺殺はキャッチャーに記録され、レフトとショートに補殺が記録される。この例では、アウト(刺殺)1つに対し補殺は2つになる。


※三塁ランナーが途中で引き返してアウトにならなかったら、レフトに刺殺が記録されて終わり。強肩の外野手の方がアウトを取りやすい(補殺が増えやすい)反面、警戒されてランナーが走らなくなると補殺が減る。


・例5:6-4-3のダブルプレー

・記録:一塁ランナーをアウトにしたセカンドには刺殺が、この刺殺をアシストしたショートには補殺が記録される。バッターランナーをアウトにしたファーストには刺殺が、この刺殺をアシストしたセカンドには補殺が記録される。

(このダブルプレーでは、セカンドは刺殺と補殺の両方が記録される)


・例6:6-6-3のダブルプレー(ショートが自分で二塁を踏む)

・記録:一塁ランナーをアウトにしたのはショートに刺殺が記録される。この刺殺をアシストした選手はいないので、このアウトに関しては補殺が記録されない。バッターランナーをアウトにしたファーストには刺殺が、この刺殺をアシストしたショートには補殺が記録される。

(このダブルプレーでは、アウト(刺殺)2つに対し補殺は1つのみ。ショートは刺殺と補殺の両方が記録される)



●アジャストする

「対応する」「適応する」「順応する」「調整する」「修正する」などの意味で使われる言葉。


 日本人メジャーリーガーは「次までにアジャストして~」「上手くアジャスト出来たので~」のような言い方をする事が多い気がする。


 アメリカで「adjust」という言葉がよく使われているのかもしれない。



●アスレティックトレーナー

「トレーナー」とだけ言う事も多い。選手がケガをした時にベンチから出て来て対応したり、選手がケガをしないように指導したり、リハビリに関わったりする。



●遊び球

 2ストライクになった時、ノーボールか1ボールだったら、わざとボール球を投げる事がある。これが「遊び球」である。

(2ボールで遊び球を投げる事はほぼない)


 2ストライクになると、バッターは後がない状況なので、ストライクかボールか微妙な球でも振らないといけない。

(振らないでストライクだったら見逃し三振で終わり)


 その辺のバッター心理を利用して、ピッチャーとしては「振ってもらえたらラッキー」ぐらいの気持ちでボール球を投げたりする。


 2ストライクでストライクゾーンに投げると、バッターは振って来るはず。

 安易にストライクを取りに行ったら、長打を打たれる可能性が高まる。


 3球で三振を取れればカッコイイが、あえてボール球を投げるのも時には有効。駆け引きの1つである。


 ただし、投げた瞬間にハッキリとボールと分かる球では効果が薄い。

(バッターは普通に見送ると思うので、無駄にボールカウントを増やすだけ)



●当たっている

 ヒットを打てている事。「当たりがある」「当たりが出ている」などとも言う。


 反対に、ヒットを打てない打席が続いている事は「当たっていない」「当たりがない」「当たりが出ていない」などと言う。


 デッドボールが当たっていてもヒットが出ていなかったら「当たっていない」状態のまま。



●当たらなければ、どうという(以下略)

 どれだけパワーがあろうと、バットに当たらなければボールは飛ばない。



●あちら向き(向こう向き)

 実況がよく使う言葉で、打球を追う野手がスタンド側を向いた状態の事。


 ホーム側を向いた状態は「こちら向き」と言う。



●悪球(あっきゅう)打ち

 ボール球(ストライクかボールか微妙な球ではなく明らかなボール球)を打つ事。


 そういう打撃が多い選手の事は「バッドボールヒッター」と言う。


 日本では「ボール球には手を出すな」という教えが一般的であり、悪球打ちはあまり推奨されない。


 海外(特に中南米)では「ボール球だろうと打てる球なら打って行け」という考えが割と普通なようで、悪球打ちがそれほど悪いものとされていない。



●あっち向いてホイ

 バッターが思った方向と逆の方向に打球が飛ぶ事。

(打った本人が打球を見失う事もある)



●アッパースイング

 下からすくい上げるように振るスイングの事。極端なアッパースイングは「ゴルフスイング」と呼ばれる。


 最近、メジャーリーグではアッパースイングが流行ってる。

(フライ性の打球を打つ事でホームランを量産するため)



●アッパーデッキ

 メジャーリーグの観客席は2層や3層になっている事が多く、そういった上の方のデッキ(の席)の事。



●当て捕り

 打球を捕る際にグローブをあまり閉じない捕り方の事。グローブでボールを包み込むのではなく、グローブに当てるような捕り方になる。


 主にセカンドやショートの選手がやる捕り方で、イメージとしては、グローブでワンバンさせたボールを利き手で掴む感じになる。


 それなりの技術が要求される一方、ボールを掴むまでの時間が短縮可能なので、修得出来れば素早く送球動作に移れる。


 当て捕りは、捕球よりも送球を優先する捕り方。捕球を優先するなら、普通に捕った方が確実性が高い。


「ゴロを捕っても素早く送球しないとアウトを取れない」と考えるか「送球するためにはゴロを捕らないと始まらない」と考えるかの違いで、どちらがいいかは一概には言えない。


※当て捕りをする選手でも、余裕がある時は普通に捕ったりする。



●あと1本が出ない

 得点のチャンスを作っておきながら、あと1本ヒットが出ずに得点出来ない事。いくらランナーを出してもホームまで進めないと点が入らないので、あと1本が出るかどうかは大きい。



●あと1人

 残り1人(=1アウト)で試合が終了する状態を指す言葉。残り1ストライクで試合が終了する時は「あと1球」になる。



●アトリ―ルール

 いわゆるゲッツー崩れを狙った危険なスライディングを禁止したルール。このルールが制定されるキッカケとなったチェイス・アトリーの名から「アトリ―ルール」や「チェイス・アトリールール」と呼ばれる。


 ゲッツーを阻止するため、一塁ランナーが二塁に危険なスライディングをする事は多かった。一塁ランナーが二塁でアウトになったとしても、二塁に入った内野手(基本的にセカンドかショート)の送球を邪魔出来れば、バッターランナーが一塁に残りやすくなる。


 2015年のポストシーズンでドジャースとメッツの試合があったのだが、一塁ランナーのアトリ―が二塁にゲッツー崩れ狙いのスライディングをし、二塁に入ったルーベン・テハーダと衝突。


 足の骨折でテハーダはシリーズに出場出来なくなり、アトリ―は危険行為で出場停止処分を受ける。ドジャース側は不服を申し立てたのでアトリ―の出場停止は先送りとなり、最終的にMLBは処分を取り下げた。


 危険なスライディングは過去に何度も行われていた(アトリ―のスライディングは極端な危険スライディングではなかったと思う)が、「アウトにならないようなスライディングをするのは当たり前」「それも野球の一部」と見なされ、長く容認されていた。


 ポストシーズンという大きな舞台で負傷者が出たからか、2016年のシーズン前に「アトリ―ルール」が作られた。これにより、野手にぶつかりに行くようなスライディングは禁止され、そのような危険なスライディングをしたらランナーもバッターランナーもアウトになる。


※野手ではなくベースに向かってスライディングする分には問題が無い。それで野手と接触しても、「今のはベースに向かっていた」と判断されれば、アトリ―ルール適用にはならない。



●アピールプレー(アピールプレイ)

 守備側が審判に対して「今のはルール違反っす。アウトにして欲しいっす」的なアピールをする事。これにより、アウトが成立する場合がある。



 典型例は、犠牲フライで三塁ランナーのタッチアップが早かった時。


 犠牲フライで三塁ランナーがタッチアップする時、スタートが早かった(フライが捕られる前に走り始めた)とする。


 この時、ボールを持った選手が三塁を踏んで(もしくは、三塁を踏んでいる選手にボールを渡して)「今の、タッチアップが早かったっす。アウトだと思うっす」というアピールをすると、三塁ランナーはアウトとなって得点は認められない。アピールプレーをしないと、得点は認められた状態のままである。


 犠牲フライ以外で多そうなのは、ベースの踏み忘れ。ホームランを打った選手がベースを踏み忘れていた時に「あの人、一塁を踏まずにホームまで行っちゃったっす」とアピールしたら、ホームランがホームランじゃなくなる。ちなみに、踏み忘れたのが何塁かで記録が変わってくる。



●危ないボール

「バッターの近くに行ったボール」や「甘いボール」の事。


 後者はピッチャーにとって危ないが、前者はデッドボールになりかねないので、バッターにとってもピッチャーにとっても危ない。



●アベックホームラン

「アベック(avec)」はフランス語で、数十年前の日本ではよく使われていたらしいが、現代では「カップル(couple)」と英語を使う。


 野球での「アベック」は「3番バッターと4番バッター」「4番バッターと5番バッター」などの特定の連続した2人の事を言う。


 このアベックが揃って同じ試合にホームランを打つ事を「アベックホームラン」と言った。アベックが死語になって久しいので、最近ではアベックホームランと言う事もほぼない。



●アベレージ(バッティングアベレージ)

 打率(=ヒットを打った割合)の事。


 打率が高い選手は「アベレージヒッター」と呼ばれる。打率3割でハイアベレージになるので、アベレージヒッターも打率3割が目安になると思う。



●甘いボール

「ストライクゾーンの真ん中付近」や「中途半端な高さ」や「中途半端なコース」に行くボールの事。打たれやすい。しかも、長打になりやすい。


 特に甘いものは「絶好球」と呼ばれ、ホームランになりやすい。


「甘いボール」とは言うが、ペロペロしても甘くはない……はず。

※ペロペロする際は自己責任でお願いします。



●アメリカ合衆国(USA/United States of America)

 野球発祥の国。野球よりもアメフトの方が圧倒的に人気が有る。野球はバスケと同じくらいの人気で2~3番人気。



●アメリカ四大スポーツ(北米四大スポーツ)

 以下の4つのスポーツ(のプロリーグ)の事。


・野球/MLB(Major League Baseball)


・アメフト/NFL(National Football League)


・バスケ/NBA(National Basketball Association)


・アイスホッケー/NHL(National Hockey League)


 カナダに本拠地を置くチームもあるので「アメリカ~」より「北米~」の方が相応しいかも。



●アメリカンリーグ(AL)

 メジャーリーグの2つのリーグの1つ。指名打者制あり。日本では「ア・リーグ」と呼ぶ事も多い。

(もう1つのリーグは「ナショナルリーグ」と言う)


 現在は15チームが所属しているが、2012年までは14チームだった。


 アストロズがNL中部地区(6チームだった)からAL西部地区(4チームだった)に移り、2013年からは各リーグ15チームずつ(各地区5チームずつ)に。



●歩く/歩かせる

 フォアボールやデッドボールで出塁する/出塁させる事。



●アルティメットゾーンレーティング→UZR

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054893169287



●アルプススタンド

 甲子園球場の内野席と外野席の境目付近の事。甲子園大会では、ここに応援団が座っている。


 かつて、この一帯が白いシャツを着た観客で埋まった。白一色になった様子がアルプスに例えられて「アルプススタンド」という呼び名が出来た。


 現在では、甲子園大会でもプロ野球の試合でも、アルプススタンドが真っ白になる事は少ない。



●荒れ球

 コントロールが定まらない事を「荒れる」と言う。

「荒れているボール」もしくは「ボールが荒れている状態」を「荒れ球」と言う。


 ボールが荒れるタイプのピッチャーは、どこにボールを投げるかがバッターに読めない(と言うかピッチャー本人にも分かんない)ので、バッターは苦戦したりする。


 コントロールが悪いという点では「ノーコン」と同じような感じだが、ノーコンが悪い意味でしか使われないのに対し、荒れ球はイイ意味で使われたりする。


 イメージ的には、こんな感じ。


・ノーコン:コントロールが悪くてストライクが入らない。フォアボールやデッドボールでランナーを出して自滅する。


・荒れ球:キャッチャーの要求通りには行かないが、ストライクゾーンには行く。ボールに速さや威力があって荒々しい感じ。



●アンサーサイン

 サインで指示を受けた選手が「了解っす!」という意味で出すサインの事。「アンサー」とだけ言う事も多い。帽子やヘルメットのつばを触るのが典型的。


 サインらしくないサイン(相手にサインが出ていると気付かれにくい)で指示を出される事もあるので、サインが出ているのを悟られないように、仲間しか気付かないようなアンサーサインを出す事もある。普通のアンサーサインをすると、相手に「誰かがサイン出してたんじゃね?」と気付かれかねない。それを逆手に取って相手を攪乱する事も可能ではある。


※意外かもしれませんが、野球は結構頭を使うスポーツです。駆け引きも大事。



●安全進塁権

 特定の塁まで安全に(アウトにならずに)進める権利の事。ほぼ自動的に進塁するので、権利という感じはあまりない。


 以下、安全進塁権の一部。


・フォアボールやデッドボールの場合は、バッターは一塁まで進む権利を得る。バッターの出塁で押し出される形になるランナーは、次の塁に進む。

(一塁にランナーがいたなら、そのランナーは二塁まで安全に進める)


・エンタイトルツーベースの場合は、バッターは二塁まで進む。各ランナーは2つ先の塁まで進む。


・ホームランの場合は、バッターを含めた全ランナーがホームまで進める。ただし、ベースを踏み忘れると得点が入らない。



●安打(=ヒット)(H/Hit)

 フェアの打球が地面・ベース・フェンスなどに当たり、バッターがアウトにならずに一塁に到達出来るとヒットとなる。また、ホームラン(フェアの打球がフェンスを越える)もヒットの一種である。


 ただし、バッターが一塁に到達する前に他のランナーがアウトになった場合など、バッターが一塁に進んでもヒットが記録されない事もある。守備側のミスで一塁セーフになった場合にも、ヒットが記録されない事がある。


※地面などに当たる前に捕られたら、その時点でバッターアウト。また、ファウルボールではヒットにならない。


 バッターが何塁まで行ったかでヒットは4種類に分けられる。


・一塁まで行った→シングルヒット(=単打)

・二塁まで行った→ツーベースヒット(=二塁打)

・三塁まで行った→スリーベースヒット(=三塁打)

・本塁まで行った→ホームラン(=本塁打)


 ツーベース以上は「長打」と言う。長打かどうかは、打球の飛距離ではなく、バッターが何塁まで行ったかで決まる。


 シングルヒットの時には「~安」と書く事も多い。「左安」なら「レフトへのヒット」という意味。


 長打は「~二」「~三」「~本」と書く事も多い。「右二」なら「ライトへのツーベース」で、「中本(ナカモトじゃないよ)」なら「センターへのホームラン」という意味。



●アンダーハンド

 アンダースローの事。もしくは、アンダースローのピッチャーの事。「サブマリン」とも言う。



●安打製造機

 ヒットを大量生産するバッターの事。


 メジャーリーグなら、シーズン200本くらい打つバッター。プロ野球だと180~190安打くらい。

(プロ野球の方が20試合くらい少ない)



●アンツーカー

 水はけがいいように作られた土の事。また、ベース付近の土の部分の事。

(ベース付近には、水はけがいい土が使われる事が多い)



●アンパイア(アンパイヤ)

 審判の事。野球では「レフェリー」とは言わない。


「球審(=プレートアンパイア)」「塁審(=ベースアンパイア)」「線審(=ラインアンパイア)」の3種類に分類される。


 球審は、ホームベース(=ホームプレート)の後ろで「ストラァァァァッイク!」とかやる人。この人がストライクと言えば、ボールでもストライクになる。だからモメる。


 塁審は、一塁・二塁・三塁の近くにいる審判の事。「一塁塁審」とか「二塁の塁審」とか「サードの塁審」のような呼び方をする。


 線審は、レフト線やライト線の近くにいる審判の事。普段はいない。外野にいるので「外野審判」や「外審」とも言う。


 ほとんどの試合では、球審1人と塁審3人の計4人が審判を務める。


 線審がいる試合は、重要な試合(日本シリーズとかワールドシリーズとか)である事が多い。

(高校野球の全国大会とかだと、暗くなって来たら線審が置かれたりする)


 なお、1番偉い(?)のは「責任審判(チーフアンパイア)」である。審判の誰か(球審とは限らない)が責任審判を務め、野球中継では「本日の責任審判は~」と紹介される事も多い。




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