い
※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。
●イージー
簡単に捕れる打球である事。「イージーなレフトフライ」のように言う。
イージーな打球を捕れないとアウトを1つ損する事になるので、確実に捕らないとマズイ。
(イージーじゃないのは捕れなくても仕方ない部分がある)
●イースタンリーグ
プロ野球の1軍は「セ・リーグ6チーム」「パ・リーグ6チーム」だが、2軍の方は「イースタンリーグ7チーム」「ウエスタンリーグ5チーム」になっている。
1軍がセ・リーグ所属かパ・リーグ所属かは関係なく、本拠地が東日本か西日本かでリーグが分かれている。
●イーファスピッチ(eephus pitch)
スローカーブなどの緩い(山なりの)ボールの事。また、そのようなボールを使うピッチングの事。
●生きた球(生きたボール)
ピッチャー(バッティングピッチャーを含む)が投げるボールの事。
「生きた球でバッティング練習をする」とは、ピッチングマシンを使った練習ではなく、人間が投げたボールでバッティング練習をするという事である。
●育成選手
プロ野球では、1軍と2軍を合わせて70人までを選手(支配下登録選手)とする事が出来る。
育成選手は、その70人の下にいる選手。力を付ければ、支配下登録され得る。育成選手から1軍の中心選手にまで出世した選手もいる。
支配下登録選手の背番号は1桁もしくは2桁だが、育成選手は3桁で固定。
●一(いち)
一塁手の事。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
●1軍登録
1軍登録されている選手(2019年からは各チーム29人まで)が、プロ野球の1軍の試合に出場出来る。
この登録から外れる事を「登録抹消」や「2軍落ち」と言う。
※ベンチ入りするのは25人まで
●一時停止試合(=サスペンデッドゲーム)(suspended game)
何らかの事情で試合が続けられなくなった時に、別の日に中断された場面から再開する事にして、一時中断となる試合の事。
コールドゲームの場合は「試合終了」もしくは「試合不成立」となるが、サスペンデッドゲームは「中断」するだけ。
(ただし、日程などの都合でサスペンデッドゲームがコールドゲームになる事も)
●一打勝ち越し/同点/逆転
二塁と三塁の事を「得点圏(=スコアリングポジション)」と言う。
二塁や三塁にランナーがいる時は「一打(=ヒット1本)でランナーを得点させられる」と計算される。
(実際には、ヒット1本で得点出来ない事もある)
「一打勝ち越し」「一打同点」「一打逆転」などと言う時は、得点圏にランナーがいる時である。
・一打勝ち越し:勝ち越しのランナーが二塁か三塁にいる
・一打同点:同点のランナーが二塁か三塁にいる
・一打逆転:同点のランナーが三塁にいて逆転のランナーが二塁にいる
●一二塁間(いちにるいかん)
一塁と二塁の間の事。特に、ファーストの定位置とセカンドの定位置の間の事。
メジャーリーグでは極端な右寄りの守備をする事も多いので、一二塁間に3人いるのも珍しくない。
●一本間(いちほんかん)
一塁とホームの間の事。
●一塁(=ファーストベース)
塁は4つあり、1つだけ五角形なのが「本塁(=ホームベース)」。これは右打席と左打席の間に置かれている。
他の3つは四角で、本塁側からグラウンドを見た時に右前方にあるのが「一塁(=ファーストベース)」。正面にあるのが「二塁(=セカンドベース)」で、左前方にあるのが「三塁(=サードベース)」になる。
ランナーは元々はバッター(代走で出た選手は別)であり、ランナーは「打席→一塁→二塁→三塁→本塁」と進む。3アウトになるまでに本塁まで進めれば点が入る。
●一塁手(ファースト)(1B/First Baseman)
一塁の近くで守備をする内野手。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
●一塁線
「ホームベースから一塁方向(=ライトポール方向)と三塁方向(=レフトポール方向)に伸びている線」の事を「ファールライン」と呼ぶ。
ファールラインの「ホームベースから一塁までの部分」は「一塁線」と呼ばれる。
「一塁線付近一帯」も「一塁線」と言う。
●一掃
複数のランナーがいる時に、その全てのランナーがホームに生還する事。
●一発
ホームランの事。主な用例は、以下の通り。
・伏兵の一発:あまりホームランを打たない選手が打ったホームラン
・一発がある:ホームランを打てるだけのパワーがある
・一発攻勢:ホームランを打ちまくって点を取る
・一発を浴びる:ホームランを打たれる
・一発に泣く:(全体的に良かったのに)ホームランによる失点で勝ちを逃す
・一発病:ホームランを打たれやすいという病気
●イップス
メンタルの影響(トラウマのようなもの)で体が思うように動かせなくなる症状の事。元々はゴルフ界で使われていた言葉で、それが他のスポーツ界にも普及した。
野球のイップスの例は、こんな感じ。
・デッドボールを受けたのがトラウマになってバッティングが出来なくなった
・デッドボールを当てたのがトラウマになってピッチングが出来なくなった
・エラーをしたのがトラウマになって守備が出来なくなった
●一本足打法
タイミングを取る際に軸足(=キャッチャー側の足)1本で立つバッティングフォームの事。「フラミンゴ打法」とも言う。
片足立ちをする事になるので、バランスを崩しやすいというデメリットがある。そのため、一本足打法を身に付けるには、優れたバランス感覚が要求される。
荒川博の指導の元、王貞治は一本足打法を習得。日本刀を振ったりした。
●一本釣り
プロ野球のドラフトにおいて、競合せずに1位指名する事。
(1位指名以外は1チームずつ指名するので競合にならない)
ドラフトについては「日本とアメリカのドラフトについて」で解説。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884291126
●糸を引くようなボール
糸を引いたように真っ直ぐな軌道のストレート(フォーシーム)の事。褒め言葉であり、ボールがネパネパしているという事ではない。「ラインが出る」と表現する事も。
速くても糸を引かないストレートもあれば、遅いのに糸を引くストレートもある。糸を引くかどうかは、球速ではなく、回転数が重要になると思われる。
ストレートの軌道は少しずつ沈んでいるので、完全な直線にはならない……はず。しかし、回転数が多いストレートは、浮力だか揚力だかの影響で沈み幅が小さくなる。その分、軌道が直線に近付く。
また、綺麗に縦回転(バックスピン)がかかっている方が糸を引くようになる。横回転がかかると横に流れて糸を引かなくなる。
●イニング(=回)(INN/Inning)
「ある回の表の開始から裏の終了まで」が1イニングとなり、1回表の開始から9回裏の終了までなら9イニングとなる。
イニングは「表」「表と裏の間」「裏」「イニングの終わり」と4段階になっており、メジャーリーグ中継だと「TOP」「MID(Middle)」「BOT(Bottom)」「END」のように表示されたりする。
試合の序盤の事は「浅いイニング」や「若いイニング」と言い、終盤になる事は「イニングが深まる」や「イニングが詰まる」などと言う。
投球回数の事は「投球イニング(IP/Inning Pitched)」と言ったりするが、投球イニングはアウト3つで1イニング(=1回)。アウト1つなら3分の1イニングで、アウトを1つも取れなかった時は3分の0イニングになる。
「3分の1イニング」は「1/3」や「.1」のように表記する。「0.1=3分の1イニング≒0.333イニング」なので、「0.1=10分の1イニング=0.1イニング」とすると計算が狂ってしまう
イニングは、アウトを取る毎に「(0.0→)0.1→0.2→1→(1.0→)1.1」と0.1(3分の1)ずつ増える。
先発投手が6回2アウトで降板したなら、5イニングと3分の2(=5.2)を投げた事になる。
先発投手が6回いっぱいまで投げたたなら、6イニングちょうど(=6)を投げた事になる。
先発投手が7回ノーアウトで降板したなら、6イニングと3分の0(=6.0)を投げた事になる。19アウト目を取ろうとして取れなかった形である。
中継ぎ投手が6回2アウトから登板して7回1アウトまで投げたなら、奪ったアウトは2つなので、投球イニングは3分の2(=0.2)である。
この例のように、中継ぎ投手がイニングをまたいで登板する事がある。これを「イニング(回)またぎ」「イニング(回)をまたぐ」と言う。先発ピッチャーはイニングをまたぐのが普通なので、イニングをまたいでも「イニングまたぎ」と言わない。
●イニングイーター
1シーズンに多くのイニングを投げられるピッチャーの事。中継ぎの場合はイニング数より登板試合数の方を見るかもしれない。
体が丈夫というだけでなく、1軍(メジャー)で投げ続ける力量が必要になる。いくらスタミナがあっても、力量不足では2軍に降格させられてイニングを稼げない。
●イマキュレイトイニング(完全イニング)
1イニングを3球三振3つで終わらせる事。また、そのようなイニングの事。
●イヤフラップ(耳当て)
バッターやランナーが使うヘルメットには、耳当て(イヤフラップ)が取り付けられている。
プロの選手が使う物は片耳(右打ちなら左耳)だけを覆うタイプが多い。
両打ちの選手の場合は、両耳タイプを使う選手もいれば、片耳タイプを右打ちと左打ちで使い分ける選手もいる。
両打ちじゃなくても、両耳タイプのヘルメットを使う選手もいる。
(高校生などは、打つ時の利き腕に関係なく、両耳タイプのヘルメットを使用する)
メジャーリーグでは、頬当て(フェイスガード)付きのヘルメットを使う選手も多い。2018年にはプロ野球でも使用が認められ、頬当てを使う選手が急増した。
※2014年シーズン終盤、ジャンカルロ・スタントン(メジャーリーグを代表するスラッガー)が顔にデッドボールを受けて複雑骨折した。2015年以降、フェイスガードを使うようになる。2016年になると、フェイスガードを使うメジャーリーガーはかなり多くなっていた。
ベースコーチもヘルメットを使うが、耳当てがないヘルメットを使うのが普通。
初期の野球においてはバッターですらヘルメットを使用していなかった(当時のバッターは普通の帽子を被っていた)が、レイ・チャップマンが頭部へのデッドボールで死亡するという事故が発生し、ヘルメットが使われるようになった。
当初のヘルメットには耳当てがなかったが、田淵幸一が耳付近へのデッドボールを受けて流血および昏倒した事がキッカケとなり、耳当て付きのヘルメットが使われるようになる。
ベースコーチがヘルメットを被るようになったのは、打球が頭に当たったベースコーチが命を落とす事になったから。
野球のボールは、頭に当たると非常に危険である。人間に当てようとしてはいけない。ボールは、命を奪うために作られた物ではない。
●イレギュラーバウンド
通常とは異なるイレギュラーなバウンドの事。捕りにくい。
「イレギュラーバウンドになった」「イレギュラーした」などと言う。
「イレギュラーバウンド」は和製英語で、和製ではない英語では「バッドホップ(bad hop)」と言う。
●インコース(インサイド)
バッターに近い方。「内角」や「内側」とも言う。
●インサイドアウト
ボールの内側(インサイド)を打って外側(アウト)へと押し出すような打ち方の事。日本語では「おっつけ(て打つ)」。ボールの自分に近い面を打つので、最短距離でバットを出せるのが特徴。
●インサイドワーク
頭脳プレーの事。特に、キャッチャーによるリードの事。
「インサイドワークが良いキャッチャー」は「ピッチャーをリードするのが上手いキャッチャー」ぐらいの意味。
●インジケーター
審判の必須アイテムで、何アウト・何ボール・何ストライクかを確認するために用いられる。
ストライクやアウトの時に右手を使う関係で、インジケーターは左手で使う。試合中に審判が左手を見ている時は、インジケーターを確認している……と思う。
●インターフェア(インターフェアランス)(Int/Interference)
打撃妨害(=打撃を妨害する事)や守備妨害(=守備を妨害する事)の事。
・打撃妨害
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198633
・守備妨害https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198620
●インターリーグ
メジャーリーグにおける交流戦の事。1997年に始まった。
メジャーリーグは「アメリカンリーグ(AL)」と「ナショナルリーグ(NL)」の2つのリーグに分かれている。それぞれ15チーム(数年前まではALが14チームでNLが16チーム)あり、30チーム全てが試合をすると、どこかはインターリーグの試合になる。
プロ野球の交流戦は特定の期間だけだが、メジャーリーグでは1年中インターリーグの試合がある。1日に複数あるのも珍しくない。
●インチ(in)
長さを表す単位。
1in=25.4mm
12in=1ft=30.48cm
●インハイ
インコース高めの事。
●インピンジメント症候群
腕を上げた時など、肩関節に筋肉が挟み込まれる(もしくは関節と筋肉がぶつかる)事で痛みが出る状態の事。ボールを投げる機会が多いからか、野球選手(特にピッチャー)には比較的起きやすい。
中高年だと四十肩や五十肩と思いがちだが、調べてみたらインピンジメント症候群だったという事も結構あるらしい。
●インフィールドフライ(infield fly)
「アウトが0もしくは1つの時」かつ「ランナーが一塁・二塁もしくは満塁の時」で「内野手が普通に捕れそうなフライが上がった時」に宣告されるもの。
フライを捕られなくても、インフィールドフライが宣告された時点で、バッターはアウトになる。
フェアかファール(ファウル)か微妙なフライが上がった時は「インフィールドフライ・イフ・フェア」が宣告される。
※「フェアだったらインフィールドフライだけど、ファールになった時はインフィールドフライじゃないよ」という意味。
攻撃側が損をするようにも見えるが、実は、攻撃側のためにあるルール。このルールがなかったら、わざとフライを捕らないだけでダブルプレーやトリプルプレーが成立してしまう。詳しくはコチラ(↓)https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198756
●インフライト(in flight)
ボール(投球・打球・送球)が「地面に触れていない」もしくは「野手(投手を含む守備側の選手)以外には触れていない」状態の事。
まず、投球は空中にある。インフライトの状態である。バウンドせずにキャッチャーミットに収まれば、それはインフライトの状態で捕球した事になる。
投球がバットに当たれば、それは打球となる。
(フェアの打球がインフライトのまま外野フェンスを越えるとホームランになる)
フライ性やライナー性の打球は、それが空中にある間はインフライトの状態。地面に落ちる前に野手が捕れば、インフライトのボールを捕球した事になる。グラブなどに当たってからでも、地面に落ちていなければインフライトのまま。
打球が野手に直撃した場合は、直撃した瞬間はインフライトである。地面に落ちる前に捕球出来れば、それはインフライトでの捕球なので、バッターはアウトになる。
(野手に直撃したボールが地面に落ちれば、インフライトではなくなる)
※「打球が野手に直撃して跳ねて、跳ねたボールが別の野手に当たって再び跳ねて、そのボールを別の野手がグラブに当てたけど捕れなくて跳ねて……」という状態でもインフライトは継続されている。
ゴロ性の打球だった場合は、地面に触れた瞬間にインフライトではなくなる。
野手が送球する時、その送球は最初はインフライトの状態にある。送球が地面に触れたらインフライトではなくなる。
※日本版のルールでは、インフライトの打球や送球が空中の鳥に当たった場合はインフライトの状態が継続される(「鳥など」ではなく「鳥」と書かれている。鳥以外の動物だと……どうなるんだろ?)。地上で動物(鳥とか犬とか)に当たった場合はインフライトじゃなくなる。
※日本版のルールでは、投球が鳥(「鳥など」ではなく「鳥」と書かれている)に当たった場合はボールデッド(プレー中断)になり、その1球はノーカウント。
●インプレー(インプレイ)
プレーが行われている(続いている)状態の事。「ボールインプレー」とも言う。
反対に、プレーが中断されている状態(審判がタイムをかけた時やファールボールが捕球されなかった時など)は「ボールデッド」と言う。
●インロー
インコース低めの事。「印籠」ではない。「膝元」とも言う。
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